観 察 月 日 2014. 6. 16 晴 32℃
観 察 場 所 伊勢原市 子易
クリの花は満開だ。
ベニカミキリでおお賑わい。
自然のアクセサリーショップだ。
雌は、エネルギーの補給。
コアオハナムグリは背中に土を乗せて。
テングチョウのお客も多い。
優雅に現われた トンボエダシャク。
アオカミキリモドキ 実物は小さく 11~14㎜。
翅を開くと 紫に光る ムラサキシジミ。
下草を歩いていた アカシジミ 。 クリの花にも来る。
クリの雌花
この前チェックしておいた、クリ畑の花が満開だ。
プラチナのネックレスを束ねた様な雄花の花穂が枝枝に下がり、
そこには真紅のベニカミキリが群れ飛び、アクセサリーショップに
迷い込んだ心地だ。
やや小形の雄は、花の蜜を吸うと言うよりも、花穂の上を、葉の
上を、枝の上を、速足で歩き、波打つようにほぼ一斉に飛び立つ。
が、飛び立ってもすぐ近くに降り、再び歩き回る所をみると、雌を探
している様だ。雌の背に雄を乗せたカップルは、花穂を歩きながら
雌はエネルギーの補給に余念がない。
次に多いのが、コアオハナムグリ。昨日までの地中の世界から、
今朝地上へ飛び出したのか、背に土を乗せている。花に着陸すると、
ブルトーザの様に動き回り、花粉は食べるは、花の造りを踏み壊す
は、花にとってプラス、それともマイナス、どうなんだろう。
次は、テングチョウ。どの個体も新鮮な所を見ると、羽化して間も
ないのだろう。
そして、トンボになりたかったトンボエダシャク。チョウトンボ並みに、
ヒラヒラと花に向かて飛んで来た。ムラサキシジミ、ベニシジミ、ツマ
グロヒョウモン、スジグロシロチョウ、アオカミキリモドキ・・・・・、クリの
花レストランはお客で大賑わいだ。
私は子供の頃~、「クリの花は風媒花」と教わった記憶が雲のかけ
らの様に時として浮かぶのだが。今はどの本を見ても“虫媒花”とあるし、
現に虫媒花だ。雄花は昆虫で大賑わいだが、その付け根辺りにある
独立した雌花、柱頭を9~10個も出して花粉を運んで来る虫を待って
いるのに、昆虫が立ち寄るのを見た記憶が無い。(昆虫が雄花の上を
歩き回れば花粉は飛散するのだろうが?) 私の観察不足なのだろう。