足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1249 ~ クリの花 は おお賑わい ~

2014年06月28日 | 植物

観 察 月 日  2014.  6.  16  晴 32℃

観 察 場 所  伊勢原市 子易

クリの花は満開だ。

ベニカミキリでおお賑わい。

自然のアクセサリーショップだ。

雌は、エネルギーの補給。

コアオハナムグリは背中に土を乗せて。

テングチョウのお客も多い。

優雅に現われた トンボエダシャク。

アオカミキリモドキ 実物は小さく 11~14㎜。

翅を開くと 紫に光る ムラサキシジミ。

下草を歩いていた アカシジミ 。 クリの花にも来る。

クリの雌花

 この前チェックしておいた、クリ畑の花が満開だ。

 プラチナのネックレスを束ねた様な雄花の花穂が枝枝に下がり、

そこには真紅のベニカミキリが群れ飛び、アクセサリーショップに

迷い込んだ心地だ。

 やや小形の雄は、花の蜜を吸うと言うよりも、花穂の上を、葉の

上を、枝の上を、速足で歩き、波打つようにほぼ一斉に飛び立つ。

が、飛び立ってもすぐ近くに降り、再び歩き回る所をみると、雌を探

している様だ。雌の背に雄を乗せたカップルは、花穂を歩きながら

雌はエネルギーの補給に余念がない。

 次に多いのが、コアオハナムグリ。昨日までの地中の世界から、

今朝地上へ飛び出したのか、背に土を乗せている。花に着陸すると、

ブルトーザの様に動き回り、花粉は食べるは、花の造りを踏み壊す

は、花にとってプラス、それともマイナス、どうなんだろう。

 次は、テングチョウ。どの個体も新鮮な所を見ると、羽化して間も

ないのだろう。

 そして、トンボになりたかったトンボエダシャク。チョウトンボ並みに、

ヒラヒラと花に向かて飛んで来た。ムラサキシジミ、ベニシジミ、ツマ

グロヒョウモン、スジグロシロチョウ、アオカミキリモドキ・・・・・、クリの

花レストランはお客で大賑わいだ。

 私は子供の頃~、「クリの花は風媒花」と教わった記憶が雲のかけ

らの様に時として浮かぶのだが。今はどの本を見ても“虫媒花”とあるし、

現に虫媒花だ。雄花は昆虫で大賑わいだが、その付け根辺りにある

独立した雌花、柱頭を9~10個も出して花粉を運んで来る虫を待って

いるのに、昆虫が立ち寄るのを見た記憶が無い。(昆虫が雄花の上を

歩き回れば花粉は飛散するのだろうが?) 私の観察不足なのだろう。