観 察 月 日 2014.6.10 晴 28℃
観 察 場 所 山北町 玄倉
山麓では、とうに花の季節は過ぎ、若い実の季節だ。
西丹沢では、今がウツギの花盛り!! 去年こんなにも白かったかと、見とれる。
ニホンカモシカも白に見とれて、いるのだろうか。
カラスアゲハがいつまでも、花から離れない。
カモシカのいるすぐ下の花にやって来たアサギマダラ。
トラフシジミも吸蜜に。
クマバチもやって来た。
どうして こんなにも 白が目立つのか と 花のつくりを覗いて見たら!!
丹沢大山山麓では、5月末にウツギの花が咲き始め、林道脇を
白く染め抜いたと言うのに、あっという間に花の時は過ぎ、既に若
い実が充実の季節へと進んでいる。
西丹沢の玄倉では、生物ごよみは何時も後から付いて行く。今が
ウツギの花盛り、林道脇の斜面は白く染められている。
斜面は豪雨のある度に土砂は押し流されて行く。そこへ逸早く入る
のがウツギであるらしい。白の景色は毎年変化する。
ウツギは、しだれた枝にぎっしり花をつける。花の多さから遠方から
も目立つためだろう。周辺の昆虫たちが蜜を求めて、花粉を求めて
集まって来る。
今年も半日歩いただけで、カラスアゲハ、ジャコウアゲハ、アサギマ
ダラ、テングチョウ、サカハチチョウ、スジグロシロチョウ、トラフシジミ、ルリシ
ジミ、と種類が多い。
花以上に、花の白さが目立つので、花の造りを覗いてみると、花弁の
他に、10本ある雄蕊の花糸が、棒状ではなく翼があり扁平状で先端が
開き、花弁効果がありそうだ。
花弁5枚の白さと、10本の雄蕊の花糸の白さがプラスされ、花の集ま
りが白一色に塗りつぶされ、花としてのコマーシャル効果を一層上げて
いるように思えるがどうだろうか。