2008年2月のブログ記事一覧(3ページ目)-ミューズの日記
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<あれも聴きたい、これも聴きたい> 徳島ギターフェスティバル見聞録

 私にとって3回目となる第18回徳島ギターフェスティバルが2月の3日(日曜日)開かれたので、雪が舞い、積もりはしないものの、風は吹き荒れものすげえ寒い中、海を越えて160キロの路をエッチラオッチラ出かけてきました。途中明石大橋を抜けてしばらくすると、淡路島ではめずらしいいんではねえべがと思われるほど道の両側に雪が積もっておるでねえの!それでも道路は雪もなくって運転はだいじゃぶだいじゃぶ。快適そのもの。鳴門大橋も越えて2時間ほどで会場である四国徳島の創世ホールに無事到着。まずは近くのうどん屋で腹ごしらえ。なんとも四国のうどんはええね。ついついおつゆまで飲み干しちまう。

それにしても四国徳島っちゅうとこは、ほんにギター大好き!な人にはたまらんほどええとこやね。会員総出どころか家族総出、村人総出、市民・県民総出っつうたらええか。どうしてじさまもばさまもあんなに団結、一致協力してやれるだか、えれえもんだ。みんなが会を成功させるのに一生懸命だ。ギターが好きなんだか、集まるのが好きなんだか、それとも終わった後の打ち上げが好きなんだかようわからんが、とにかく見ていて気持ちがええ。なにを手伝ったらええのかさっぱりわからねえこちらとしては、なんだか申し訳なぐて、動物園の白熊みてえにあっちへうろうろ、こっちへうろうろ。なんとか皆さんの邪魔にならねえようにとこそこそこそこそのし通し。

午後の1時30分きっかりに開演。それからたっぷり3時間。そしてその間イクリプスの508Ⅱスピーカーを使用した徳島ギター協会自前のPAシステムが大活躍。前半は全てギター・ソロ、あるいは相変わらずカタカナ外語がおどろおどろしいT.ハーンこと田中章弘さんのソロ伴奏付きの歌。それぞれみな熱演が続きますが、見ている私としても3回目ともなると、けっこうお馴染みさんばかりなので、この3年間の上達振りがよくわかって嬉しくなる。中には大阪からわざわざ会員となって出場した藤本さんの力演も登場。そのえもいわれぬ美音を聴かせてくれたほか、前半最後、四国随一とうたわれる名手平岡さんによるアルカス作曲の「椿姫による変奏曲」が演奏されましたが、さすが!とうならずにはいかないみごとな演奏でした。しばしの休憩の後、後半は総勢16名からなる徳島ギター協会合奏団によるラテンの名曲3曲から始まる。会長の川竹さんの他、製作家の井内さんや最後に登場する浅田侑子ちゃんのお父さんも出場。その他女性が何名か含まれていますが、その女性が全て超若い人ばかりっちゅうところがええんやろね。そりゃあその他の男性陣も練習に力が入るんだんべ。以前に比べて格段にアンサンブルが良くなったようだ。またその後に続く「白髪のチョイ悪おやじ」と紹介された早川さんという方のボサノバとジャズの弾き語りがなかなかいけており、思わずその世界に引きずり込まれ聴き入ってしまう。なんでもご自分でライブハウスを経営されているとか。そのあとソロやら三重奏やらがあって会長川竹さんによるビラ=ロボスの前奏曲第5番。さすがいつまでも現役やねえ。そして中島さん、上野さんという若い女性がそれぞれ「ソルの魔笛」、アルベニスの「朱色の塔」を披露。若けえのに大したもんだ。(もっとも若けえから弾けるのであって、年寄りじゃああんなには弾けねえかも知れん)そして近藤君という好青年の演奏するトローバの「ラ・マンチャの歌」の好演が続き、最後に全国コンクールに優勝並びに入賞をはたしている高校生ギタリスト浅田侑子ちゃんによる「アルハンブラ」とラウロの小品3曲。これはもうお見事としか言いようのない素晴しい演奏が聴けた。「こんないい演奏をただで聴かせてもらってええんだべが」とほどほれぼれしちまうほどで、思わず「サインをしてもらうべが」という衝動に駆られる。

すべてのプログラムが終了して、お持ち金、いやお待ちかねの打ち上げ会。全員揃ってお好み焼き屋さんのお座敷を借り切って大騒ぎ。これがなんとも旨くて楽しくて、私のようなよそ者も皆さんほっとかずに挨拶なんぞさせられて、いい気分。またまた徳島ギター協会のファンにさせられっちまった。川竹さん、田中さん。そして侑子ちゃん。そしてお世話になった皆さん。また来年も来ます。


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先日の日曜日(2/3)は午前と午後に二つの講座が開かれました。
一つは中川祥治さんによる「ソルフェージュ基礎講座」、もう一つが藤井敬吾さんの公開レッスン。ある受講者から「こう言った事は他でもいろんな所でやってるんでしょうかね?」と質問があり、胸を張って答えました。「こんな事をやっているギター専門店は他にはありませんよ。」その時はチョッピリ鼻が高くなっていたかも知れません。

「ソルフェージュ基礎講座」は先日が第1日目であと5回シリーズで行います。楽譜を読むのが苦手な人、初見演奏が出来ない人、そんな人達の為の講座です。本来ならギターのレッスンの時間に少しずつやっていくのが理想なんですが、現実にはなかなか難しいですからね。尤もミューズの講師にはレッスンの頭5~10分くらいを利用して実践している人もいますが・・・。次回は17日(日)です。2回目から参加も可能ですので、ご希望の方は是非ご参加下さい。

午後は藤井敬吾さんの初級者から中級者を対象にした、ミューズ講師陣による公開レッスン最終回。第1部で3人のモデル生徒さんを前にして75分ほど基礎的な事についてのレクチャーがあり、第2部では3人の方が個人レッスンを受けられました。
第1部は用意した資料に沿ってレッスン。
1.右手の正しい置き方
2.左手の正しい持ち方
3.スタッカートの練習
4.スラーの練習
5.親指スラーの練習
6.かえるのうた

藤井先生は本当に教え方が上手ですね。いつも感心して拝聴しています。例えば一つだけご紹介します。一人の受講者に1弦の5フレットから6,7,8フレットに半音ずつ指を置かせて、もう一人にその1弦8フレットを押さえている左手の小指を引っ張らせます。最初は簡単に小指が外れてしまいます。次に先生が生徒の姿勢と左手の形を直してからもう一度引っ張らせます。するといくら強く引っ張っても小指が外れないんです。ここで先生は如何に姿勢と押さえ方、手の形が大切かを証明して見せる訳です。いかに小さな力で、脱力した状態でしっかり押さえることが出来るかと言う事を。
かえるのうたでは如何にソルフェージュ、音楽基礎力が大切かを3名のグループで実践して見せます。ここでは暗譜の仕方にも言及されました。
聴講された方も大いに勉強になったのではないでしょうか。嬉しかったのはミューズの講師が3名も聴講に来て勉強して行ってくれた事です。

そして3人の個人レッスンは全員が偶然にもタレガの曲で受講。先生の得意な作曲家でもあり話はどんどん膨れて終了時間は約1時間ほど延長してしまいましたが、全員が最後まで聞き入っていました。

どう言う訳か、これから3月・4月・5月と毎月公開レッスンが入っています。これだけ毎月続くのはミューズ始まって以来ですが、絶好の機会ですので是非皆さんも受講又は聴講をされる事をお薦めいたします。
3月1日(土)福田進一(受講者決定済み)
4月20日(日)稲垣 稔(まだ受講枠あり)
5月17日(土)大萩康司(まだ受講枠あり)

また、公開ではありませんが、パヴェル・シュタイドルのプライベートレッスンも2月28日に予定しています。まだ時間など詳細は決まっていませんが、ご希望の方はご連絡ください。


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2月3日(土)17時より、ミューズサロンにて佐藤正美先生のライヴ・コンサートが行われました。今回のコンサート記事は、私村田奈々が担当させて頂きます。

なお、コンサートの曲目は、佐藤正美オリジナル曲集「ナチュラリィ」「シェイド」「マザーツリー」「春のそよ風」(全て現代ギター社)より選出されました。
それではまず、プログラムをどうぞ~↓

<第1部>
1 五月の風
2 そよ風のショーロ
3 広葉樹
4 妖精の踊り
5 マドレ
6 コスタ デル ソル
7 マザーツリー

<第2部>
1 フェリス
2 シェイド
3 落葉樹
4 カリオカ フォー ツー
5 グローリア
6 ブリザード
7 小麦畑

また、コンサートの後は、サイン即売会が行われました。
皆さんが曲集やCD、ご持参されたビデオ(!!)など片手に佐藤先生の周りに集まっていらっしゃるのを、こっそり見つめておりました。
ファンの皆さんには堪らない時間だったのではないでしょうか??

その後、佐藤先生を囲んで打上げも行われました。
お話のお供はもちろんアルコール少々(笑)、ソフトドリンクに軽食。ステージよりも間近な佐藤先生のお話に耳を傾けたり、一人一人がギターの引き比べをしたりなど、とても楽しいひと時だったと思います。
そして私は、次までにワインの注ぎ方を練習しておきたいと思います

さて、今回は幸運にも、コンサートの第2部を聞くことができました。
ひとつひとつ、この曲のココが良かった!などと感想が言えたら良いのですが…全体的な感想になってしまいますがちょろっと書かせていただきます;

佐藤先生の曲や演奏は、聞いていてとても落ち着きます。
ゆったりとした気持ちでいたら、あれよあれよという間に何曲も過ぎてしまいました。
そして、佐藤先生のトーク。曲の合間合間にぽつりと曲の紹介と、面白いこともぽろっと仰ったりして。
私は特に「シェイド」と「落葉樹」の曲調が好きでした。

コンサートって、その場その場で雰囲気がまったく違うと思います。
今回の佐藤正美先生のコンサートは、皆さんまったりと聞き入っていらしたのではないでしょうか。

皆さんはどのようにコンサートを楽しまれましたか?
どの曲がお気に入りでしょうか?

最後になりますが、佐藤正美先生、聞きにいらしてくださった皆さま、ありがとうございました。


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こんにちは、風邪予防に1日3つ以上みかんを食べている村田奈々です。
記事のタイトルが意味するのはゲームでもプロレスでもありません。ギターの、技法についてです。

さてさて、前々回の記事でお勧めの曲を教えてくださいと書きましたら、たくさんの曲やプレイヤーをおススメしていただきました ありがとうございました。

その中から、とある無料動画サイトに投稿されている曲を紹介していただいたのですが、先日ようやく見ることができました。なぜか私のパソコンでは環境が合わないようで、見られなかったのです。

「Nadja Kossinskaja」という方が演奏している「carillon」という曲です。

映像もきれいで弾いている方もきれいで、曲も一つひとつの音がも丁寧で上手いなぁと思ったので、「ほぉ~」と聴いていたら、横で一緒に見ていた父がぽつり。

「右手がピッキングハーモニックスで、左手がハンマリングオンとプリングオフだな。難しいテクニックなのにすごいなぁ」


…ぴっくんぐはーもにっくす? はんまりんぐおん? ぷりんぐおふ?

その瞬間、私の頭の中はカタカナとひらがなと?マークで一杯になりました。
と言うわけで! 

今回はこの場をお借りしまして、ギター技法のお勉強です。

・ピッキングハーモニックス
倍音を得るテクニックの一つ。
弦を弾く際にピックを持った親指を弦に一瞬触れさせて、倍音を出す。
押さえたフレットからブリッジまでの間の1/nの位置で弾くと倍音を出しやすい。ジャズにおいては押さえたフレットとブリッジの中間点を弾き、正確に1オクターブ上の音を出す奏法が好まれ、ロック、ヘヴィーメタルにおいてはネックに近いポジションを押弦し、ブリッジに近いポジションを弾き、音階を意識せず高音を出す奏法が好まれる。

・ハンマリングオンとプリングオフ
弦楽器の演奏技法のひとつで、フレット間の弦を叩いて演奏すること。
例えば人指し指で1弦5フレットを押さえてピッキングし、薬指で1弦7フレットをハンマリングすると、音程が全音上がるレガートを表現できる。
レガートせずに発弦する場合は弦のナット側をミュートしてハンマリングする。

この奏法はレガートに音程を上げる場合に用いることが多い奏法で、逆に音程を下げる奏法はプリング・オフとなる。
また、ハンマリング・オンとプリング・オフを繰り返すことをトリル、さらにこれらを両手で行うことをタッピング奏法という。

以上全てwikipediaから引っ張ってきました。

ふむふむ…なるほど。なんとなくイメージは沸きました…とは言いつつも、やはり楽器の奏法は読むより見たほうがわかりやすいですね~。

現在はまだ色々なメーカーの弦の名前を覚えている途中で、奏法といわれると「?」な部分が多いので、勉強しなければならないことがまた山積みになりました。

ではでは、今日はこの辺りで。

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