徳島ギターフェスティバル見聞録 - ミューズの日記
ミューズ音楽館からの発信情報  ミューズのHP  http://www.muse-ongakukan.com/

 



<あれも聴きたい、これも聴きたい> 徳島ギターフェスティバル見聞録

 私にとって3回目となる第18回徳島ギターフェスティバルが2月の3日(日曜日)開かれたので、雪が舞い、積もりはしないものの、風は吹き荒れものすげえ寒い中、海を越えて160キロの路をエッチラオッチラ出かけてきました。途中明石大橋を抜けてしばらくすると、淡路島ではめずらしいいんではねえべがと思われるほど道の両側に雪が積もっておるでねえの!それでも道路は雪もなくって運転はだいじゃぶだいじゃぶ。快適そのもの。鳴門大橋も越えて2時間ほどで会場である四国徳島の創世ホールに無事到着。まずは近くのうどん屋で腹ごしらえ。なんとも四国のうどんはええね。ついついおつゆまで飲み干しちまう。

それにしても四国徳島っちゅうとこは、ほんにギター大好き!な人にはたまらんほどええとこやね。会員総出どころか家族総出、村人総出、市民・県民総出っつうたらええか。どうしてじさまもばさまもあんなに団結、一致協力してやれるだか、えれえもんだ。みんなが会を成功させるのに一生懸命だ。ギターが好きなんだか、集まるのが好きなんだか、それとも終わった後の打ち上げが好きなんだかようわからんが、とにかく見ていて気持ちがええ。なにを手伝ったらええのかさっぱりわからねえこちらとしては、なんだか申し訳なぐて、動物園の白熊みてえにあっちへうろうろ、こっちへうろうろ。なんとか皆さんの邪魔にならねえようにとこそこそこそこそのし通し。

午後の1時30分きっかりに開演。それからたっぷり3時間。そしてその間イクリプスの508Ⅱスピーカーを使用した徳島ギター協会自前のPAシステムが大活躍。前半は全てギター・ソロ、あるいは相変わらずカタカナ外語がおどろおどろしいT.ハーンこと田中章弘さんのソロ伴奏付きの歌。それぞれみな熱演が続きますが、見ている私としても3回目ともなると、けっこうお馴染みさんばかりなので、この3年間の上達振りがよくわかって嬉しくなる。中には大阪からわざわざ会員となって出場した藤本さんの力演も登場。そのえもいわれぬ美音を聴かせてくれたほか、前半最後、四国随一とうたわれる名手平岡さんによるアルカス作曲の「椿姫による変奏曲」が演奏されましたが、さすが!とうならずにはいかないみごとな演奏でした。しばしの休憩の後、後半は総勢16名からなる徳島ギター協会合奏団によるラテンの名曲3曲から始まる。会長の川竹さんの他、製作家の井内さんや最後に登場する浅田侑子ちゃんのお父さんも出場。その他女性が何名か含まれていますが、その女性が全て超若い人ばかりっちゅうところがええんやろね。そりゃあその他の男性陣も練習に力が入るんだんべ。以前に比べて格段にアンサンブルが良くなったようだ。またその後に続く「白髪のチョイ悪おやじ」と紹介された早川さんという方のボサノバとジャズの弾き語りがなかなかいけており、思わずその世界に引きずり込まれ聴き入ってしまう。なんでもご自分でライブハウスを経営されているとか。そのあとソロやら三重奏やらがあって会長川竹さんによるビラ=ロボスの前奏曲第5番。さすがいつまでも現役やねえ。そして中島さん、上野さんという若い女性がそれぞれ「ソルの魔笛」、アルベニスの「朱色の塔」を披露。若けえのに大したもんだ。(もっとも若けえから弾けるのであって、年寄りじゃああんなには弾けねえかも知れん)そして近藤君という好青年の演奏するトローバの「ラ・マンチャの歌」の好演が続き、最後に全国コンクールに優勝並びに入賞をはたしている高校生ギタリスト浅田侑子ちゃんによる「アルハンブラ」とラウロの小品3曲。これはもうお見事としか言いようのない素晴しい演奏が聴けた。「こんないい演奏をただで聴かせてもらってええんだべが」とほどほれぼれしちまうほどで、思わず「サインをしてもらうべが」という衝動に駆られる。

すべてのプログラムが終了して、お持ち金、いやお待ちかねの打ち上げ会。全員揃ってお好み焼き屋さんのお座敷を借り切って大騒ぎ。これがなんとも旨くて楽しくて、私のようなよそ者も皆さんほっとかずに挨拶なんぞさせられて、いい気分。またまた徳島ギター協会のファンにさせられっちまった。川竹さん、田中さん。そして侑子ちゃん。そしてお世話になった皆さん。また来年も来ます。


コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )



« 二つの講座 体に合ったギター »
 
コメント
 
 
 
Unknown (HSPT)
2008-02-06 13:42:32
何か予感がありましたが、当然のことのように徳島でお会いしましたね。それほど魅力ある場所でした。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。