2007年3月のブログ記事一覧(2ページ目)-ミューズの日記
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<あれも聴きたい、これも聴きたい> 村治佳織さんがS・アブリューのギターを?

 先日セルジオ・アブリューの楽器が入荷したと山下さんがここに紹介され、私がそれを受けてアブリュー兄弟がギターデュオとして日本にデビューした時に発売になったLPを紹介したが、折りよく話題は重なるもんだなぁと思うことがあった。ちょっとした話題になると思うのでご紹介をしておきましょう。

 先日村治佳織さんのお父さんである村治昇さんと一緒にお食事をしながらうかがったお話ですが、現在佳織さんは、今年の4月から5月にかけて日本で行うアンヘル・ロメロとのデュオの練習にアメリカへ行っているとのこと。先日3月はじめ、東京王子ホールで行ったリサイタルのあと、CDの録音のためフランスへ飛び、その後アンヘル・ロメロとのリハーサルのためにアメリカへ渡ったそうですが、その際アンヘル・ロメロから楽器は沢山あるので持ってこなくて良いと言われて佳織さん、手ぶらで行ったらしい。そしてあちらに行って見せてもらった多くの楽器の中で一番気に入ったものが、なんとセルジオ・アブリューの楽器だったそうで、ひょっとしたら今回その楽器を持って帰って、4・5月のアンヘルとのデュオで使用するかも知れないとのことだった。

 先日私もミューズでセルジオ・アブリューの楽器を弾かせてもらったが、私の勝手な予想に反して、意外と甘い響きをもったとても良く鳴る楽器であった。
1月に村治佳織さんの使っているロマニリョスのうち1本を触らせてもらったことがあるが、絶対音量よりも、音の立ち上がりの素早い楽器で、軽いタッチで楽に音出しができたように思う。とても弾き易くていい楽器だと感じたが、その村治佳織さんがその楽器をさておいて選んだセルジオ・アブリューのギターとはどんな楽器なんだろうか。
村治昇さんは、「決まったわけではないけども」と言っておられたが、もし実現すればこれまた我々ファンとしては見逃せない話題となるだろう。そしてまたそれを佳織さんがどのように響かせてくれるのか、今からとても楽しみになってきた。
内生蔵 幹

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皆さんは上原由記音さんと言うピアニストをご存知でしょうか?
ミューズでも彼女の著書「粋と情熱/スペイン・ピアノ作品への招待」と言う本を販売していますが、彼女はスペイン音楽のスペシャリストとして世界に認められているピアニストなんです。そして今回は彼女の最新譜「アルベニス/ピアノ作品集1」が発売になりミューズでも毎日聴きながら仕事をしています。勿論CDの販売もしていますよ。
上原さんとはミューズのブログへのコメント投稿を頂いた事からやり取りが始まりました。そして「粋と情熱」を仕入れて何冊もギター愛好家、専門家にもお買上げ頂きました。アルベニス、グラナドス、ファリャ、トリーナ、そしてモンポウを中心に、スペインの作曲家たちの簡潔な伝記とその作品を紹介し曲の成り立ちから解釈、演奏のポイント、聴きどころまでを詳細に解説しいます。アルベニスの「スペイン組曲」やグラナドスの「スペイン舞曲集」にしても、ギター演奏で耳にする機会の方が圧倒的に多いくらいですから、これはギターリスト、ギター愛好家にとって貴重な本と言えます。

さてCDのお話です。
ミューズでは毎月「レコード芸術」を取っていますが、4月号に上原さんのアルベニス/ピアノ作品集1が特選盤として紹介されています。アルベニスは2009年で没後100年になるそうで、それまでにアルベニスの作品を収録し続けて全4巻まで製作する予定だそうです。初めてこのCDを聴いたときの印象は「うぁ!きれい、うまい、浸み入る、感動的」などの形容詞で表現できるでしょうか。彼女の演奏は内面的にとても成熟した、心に響く演奏です。1曲目にグラナダ(スペイン組曲第1集)が収録されているのですが、私はこれを聴きながら目頭がジーンと熱くなります。ゆっくりしたテンポで美しく哀しく、しかしスペインの広大な大地をイメージさせる包み込まれるようなうたい方で、こんなグラナダは初めて聴きました。セビーリァなんかは品があり、迫力があり、そして粋なんです。これまたスペインものを演奏するギターリスト、ギター愛好家の皆さんには大変参考になるCDです。是非一度聴いてみてください。

さて、その上原由記音さんに7月14日(土)にミューズサロンに登場していただくことが決まりました。1時間ほどスペイン音楽についてレクチャーしていただき、2~3人のレッスンをして頂こうと言う趣向です。勿論ギターで弾くスペインもの(オリジナルがピアノの曲)のレッスンですよ。ギタリストではなくピアニストに、しかもその道のスペシャリストにアルベニスやグラナドスなどの曲のレッスンをしてもらうなんてめったにない機会ですよね。詳細はまた後日ご案内しますのでご期待下さい。

因みに上原由記音さんのHPは:http://www2.ocv.ne.jp/%7Eyukine/



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昨日はサロン講座「ギターの音って材料と塗装でどう変わるの?」と言うタイトルで元ヤマハの製作家・江崎秀行さんにお話していただきました。
驚いたのはこの数日毎日のように何人ものお申込みを頂き、超満員、なんと補助席まで出して53名の方々にお出でいただきました。正直言ってこれだけの反響を頂けるとは思っていませんでした。中には大阪から見えた方もいらっしゃいましたし、プロのギター製作家の方々、又はリュートを作られる方などもご参加頂き江崎さんのお話に耳を傾けてみえました。


江崎さんは1965年にヤマハに入社して、1972年にスペインに留学、フェレールやマヌエル・エルナンデスに師事されてスペインの伝統的な製作法を学んでこられた後、ヤマハ内で科学的な分析、実験を繰り返してきた方ですのでその話には裏づけされた根拠があり非常に説得力のある内容のお話をしていただきました。
江崎さん曰く「一般のギター愛好家を対象に用意した内容なので、プロの製作家の方々が見えてたので話の内容ににとまどりました。」
しかし、含水率(EMC)の曲線の話などは製作家のお一人は知らなかったと言われ、勉強になったとおっしゃっていました。私などもヤマハ在籍中にEMCの話は工場見学にお連れしたお客様たちに説明をしていた立場なのでよく知っている話なのですが、やはりヤマハという企業のアプローチと個人製作家のアプローチとは違うため江崎さんのお話は面白かったのではないでしょうか。

お話は「音の出る仕組み」「音作りのポイント」「各部位に使用される材料とその特徴と音の違い」「塗料の種類と特徴・音の違い」そして松・杉の音の違いを私の音出しで皆さんに感じ取ってもらいました。その中で江崎さんの強調されていたのは、ハカランダは最高級の材料でローズは落ちる材料だとか松が良くて杉は悪いだとかセラックが最高の塗料でウレタンは良くないと言う思い込みは間違っていると思いますよと言う事でした。それぞれに特徴があり、どんな音を意図するかで使う材料も塗装も変わってくるということと、コストとのバランスだと言うことです。希少価値がある材料は高くなるのは当然ですし、作業工程が長くなるもの、手間の掛かるものは当然コストが上がりますよね。
そして自然保護の為に入手困難になる材料や安全性の問題から使用が規制・禁止される材料(ラッカーも使わなくなってる製作家が増えてます)などが出てきています。作る側としては時代に即した対応をしていかなければならないんですよね。

私もヤマハ時代に世界の主要ギターメーカーの工場は殆ど全て見て回っていますし、主要メーカーのOEM生産(相手ブランドで製品を作り提供する)の窓口も担当していましたし、最後の方では設計・開発の責任者も担当していましたので、ギター作りに関してはかなり勉強しました。魅力あるギター作りとは、市場ニーズにあったギター作りとは、コスト競争力のある楽器作りとは、などと設計者・開発者・工場と議論をしていました。そんな私ですから江崎さんの言う事はすんなりと入ってきます。市場で形成された概念を変えていくのは大変ですが、江崎さんの話を聞きながら改めて、微力ながら一人一人のお客様にお伝えしていかなくてはと思いました。


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昨年の1月にスタートしたワンコインコンサートも好評を重ねながら今回で5回目を迎えました。毎回いろんな方が出演してくださり大入り満員の盛況で皆さんに楽しんで頂いています。

今回も東は浜松から、西は滋賀からお出でいただきました。
演奏者はギターを始めて1年と言う方からン十年と言う方まで、また今回が人前で弾くのが初めてと言う方からワンコインコンサートも今回で3回目と言う方までいらっしゃいました。
演奏曲目は初級向けエチュードのカルリのアンダンテから上級者向けの魔笛まで、
演奏形態はソロから二重奏、三重奏まで、更にはミューズのスタッフ・渡辺なつ実が自作品の披露まで行いました。
そして頭の中が真っ白になって途中何度も止まった方から、後半は気持ちよく弾けましたという方まで、それは皆さん一生懸命熱演していただきました。そしてそれぞれにドラマを展開していただきました。

<ソロ>
1.成戸太地    マリア・ルイサ(サグレラス)
          ノクターン(ショパン)
2.島田夫美    アンダンテ(カルリ)
3.梅村和子    アリアと変奏(フレスコバルディ)
          スペイン風セレナーデ(フェレール)
4.寺本 智    プレリュ-ド・フ-ガ・アレグロから 
          プレリュ-ド(J.S.バッハ 阿部保夫編曲)
          パッサカリア(ヴァイス 阿部保夫編曲)
<二重奏>
5.小林 博・寺田博史  
         イエスタデイ・ワンス・モア
<三重奏>
6.松本正廣・水谷真也・渡辺なつ実
         平和のつながり(渡辺なつ実)
<二重奏>
7.藤田圭介・杉山裕哉  アンクラージュマンより
             カンタービレとワルツ(F.ソル) 
<ソロ>
8.袴田祐希     ブローウェルのシンプル・エチュードより
9.高原恵子     エチュードニ短調(コスト)
           禁じられた遊び
10.各務昭子    ソナチネ 第2,3楽章(トローバ)
11.野呂正夫    エストレリータ (ポンセ)
           スペインセレナーデ (マラッツ)
12.野口正明    魔笛の主題による変奏曲(F.ソル)

次回は6月9日(土)に予定しています。まだ出演していない方は是非エントリーしてください。500円でお茶とお菓子付です。皆さんと楽しくやりましょう。刺激を受けることで上手くなる事請け合いです。

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皆さんこんにちは。和泉です
ブログに登場するのは久しぶりですね。

今日はちょこっと寒さが緩みましたね~
今年のサクラはいつサクのやら・・・
ちょこっと調べてみましたら、名古屋は23日が開花予想日だそうです。
おっとちょうど一週間後ですね
皆さんおすすめの花見スポットってありますか?
私はどこへ行っても花より団子です(笑)

さて、私もミューズで働き始めて1ヶ月経ちました。
いやぁ早いですね!
毎日音楽に囲まれて、あぁ幸せだなぁと感じながら働いています。
ギターの知識も腕前もまだまだですが、失敗を繰り返しながら
毎日ちょこぉーっとずつは成長している!・・・と思います

季節も私も三寒四温ってことで。
花を咲かすために毎日ちょっとずつ進んでいこうと思います。

・・・っと我ながらキレイにまとまったところで、
明日、17日(土)は待ちに待った第5回ワンコインコンサートの日ですね!

お時間がある方は是非足をお運び下さい

以上、和泉でした。


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