2007年3月6日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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皆さんはSergio Abreu・セルジオ・アブリューってご存知ですか?

アブリュー兄弟って聞いたことあるでしょう?ブラジル人で、弟・エドワルドとデュオを組み、世界的に有名になりましたよね。デッカ、CBSでレコーデイングされ、人気の二重奏団として活躍していましたが、1975年に二重奏は解散。その後セルジオ・アブリューは6年間は、ソリスト、室内楽奏者としてヨーロッパ、オーストラリア、南アメリカで活躍してました。

その彼の製作したギターが今日入荷したんです。珍しいでしょう?私も見たのは初めてでワクワクしながらケースを開けてみると、なかなかシックで上品で、丁寧な作りのギターで、先ず概観は合格。そして音はと言うとこれがとても絞まっていて美しい音色なんです。低音も充分響いていて全体のバランスも申し分なく、ここぞと言う強いタッチにも応えてくれる楽器です。私好みの楽器で、銘器の品と風格を備えていると言っても過言ではありません。

日本には殆ど入ってきていませんが、ブラジルのみならずアメリカ、ヨーロッパのギタリストから高い評価を得ていて、人気の楽器になっています。従ってなかなか入手が困難な楽器です。調べてみると彼は10代の頃からギター製作に興味を抱いていたそうで、世界の有名なギター製作家、ホセ・ロマニーリョス、デーヴィッド・ルビオ、ヘルマン・ハウザー、トーマス・ハンフリー、ポール・フィッシャー等と演奏旅行の間に交流を結びギター製作について話し合うのが楽しみだったそうです。そして1977年、トーマス・ハンフリーのニューヨークにあるギター工房で基礎的な木工技術を習い、1981年、ステージを去りギター製作に転じたようです。 

 元々演奏家であった彼は自分で納得できるギターを製作するため、材料にこだわりを持っており、入荷したギターも素晴らしい材を使っています。まさに芸術品と言っても過言ではありません。そして彼の求める音になっているんだろうと思わせる楽器です。是非一度ご自分の目と耳で確かめていただきたい1本です。

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