2005年9月29日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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セルシェルが使うことで知られている11弦ギターですが、先日あるお客さんがご自分の11弦ギターを持ってきて置いて行かれました。1989年か1990年に購入されたものだそうです。アストリアスの11弦ギターで表板は松。当時30万円だったそうです。現在は杉しか作っていないようで42万円になっているそうです。裏板が多少塗膜に曇りがありますが、傷もなく殆ど新品に見えます。見た目にも美しいので預かりました。

調弦は普通6弦からミ・レ・ド・シ♭・ラ・ソと下がっていくようです。勿論曲によって変えればいいのですが・・・何と言ってもリュートと同じ調弦をすることでリュートの曲が殆どそのまま弾けるのが魅力ですね。しかし、慣れが必要です。目で見ると惑わされてしまい弦を間違えます。リュート奏者の中川さん曰く、「心眼で演奏しなければいけません。」だそうです。これを聞いた時にスター・ウォーズに出てきた「フォースの力を信じなさい」と言う台詞を思い出しました。リュートや11弦ギターを弾くにはフォースの力が必要なんだ・・・。

10月10日に公開レッスンとコンサートをやっていただく札幌のギタリスト・渋谷環さんも11弦ギターを演奏されますよね。バッハのチェロ組曲第1番を演奏してくれますがとっても楽しみです。どっしりと落ち着いた、しかもスケールの大きな演奏で聴く者を引き込んでいきます。皆さんも楽しみにしていてください。
渋谷さんは左手を痛めて一時期演奏を中断していた頃がありますが、ある日セルシェルが11弦でバッハを弾いているのを見て、「あぁ、左手が楽そう」と思い、11弦を使うようになったそうです。確かに右手はフォースの力で弾かなければなりませんが左手は6弦よりリュートの曲なんかは楽になりますね。バッハが好きな人は1本くらい11弦を持っていてもいいのかも・・・

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