2005年9月27日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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私がメキシコに駐在していたある日、テレビでベルサイユ宮殿の紹介番組がありました。レールを使っての移動撮影からクレーンを使っての空中撮影を駆使してそれはもう美しい映像でした。それを見ていたら急に映像を撮りたくなってきて「そうだ、8mmを買ってベルサイユ宮殿を撮ろう!」と思い立ちました。そこで友人にカタログを送ってもらい購入する機種を検討しました。決定したのが当時キャノンの最高機種で当然音声も録音できる8mmカメラでした。添付の写真がそのカメラです。これはヤマハで楽器フェアーを実施したときの記録撮影している写真です。念の為言っておきますが8mmビデオではないですよ。8mmフィルムのシネですよ。

どうしてそんな気持ちになったのかと言うと、先輩の駐在員でヤマハ財団法人から駐在派遣されてきていた指導講師の先生に感化されていたんです。その先生のお宅に呼ばれては食事をご馳走になるとよく先生自作の8mmを見せてもらっていたんです。ちゃんとタイトルが付いていて逆回しなどの特殊撮影までされていたほど凝っていました。「へえ~!すごいな!」と思っていましたが、自分が実際始めるとは露も思っていませんでした。

それからと言うものは現在の“ビデオサロン”の前身、“小型映画”と言う月刊誌を日本から取り始めて勉強しました。それまでに一眼レフカメラに凝っていて旅行に行くときはネガフィルム用カメラとポジフィルム用カメラの2台を首からぶら下げて行っていた程です。その撮影技術も8mmシネを撮るのに役立ちました。
撮影したフィルムは現像にださなくてはなりませんでした。約1週間かかりました。もう現像が上がってくるのが待ち遠しくて、上がってくると徹夜で編集しました。フィルムを切り、テープで繋ぎながら編集していきます。そして最後は音楽を入れます。当時はCDはなくLPです。1曲1曲針を落としながら映像に合う音楽を選んで行きます。完成するともう夜が白々と明けてきました。でも若かったんですね。翌日平気で会社に出勤していました。

今までに何本編集したかは分かりませんが、8mmシネからビデオに代わり、ビデオも肩乗せタイプからハンディータイプに代わり、何台カメラを買い換えたことか。編集方法も従来のアナログ編集からデジタル編集に代わりパソコンもソフトもいくつ代わったことか。日本経済に大変な協力をしてきました。なんだか愚痴になってしましましたね。でもこれらの過去の映像記録は貴重ですね。写真もいいのですが、何と言っても動きますし音声も出ますからね。と、まあギター以外の趣味の一つをメキシコ時代の指導講師の先生とベルサイユ宮殿のお陰で持つことが出来ました。


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