消防士 兼 旅人の日記

消防署での出来事、ダラダラした日常生活を綴ります。

新人さんの救急デビュー

2012-02-22 22:30:02 | 消防・救急
前回の当番は2件。件数的には平均値でした。

今月始めから、昨年4月に消防士を拝命したばかりの新人さんが消防署での研修を行っていることは先日の記事でもご紹介しましたが、先日は救急隊に乗っての勤務でした。

例年そうなのですが、まず最初に車両に乗っている装備器材はどんなものがあるのかと、その取扱いについての説明が主。説明しきれない部分は救急現場で先にどうやるのかみてもらい、後ほど説明…と言う感じなのですが、これが全くと言っていいほどできませんでした。


先日の記事に書いた心拍再開事案においてバイスタンダーの方がいらっしゃったことで、そのお礼と諸々の書類作成を早急にしなくてはならず。んで、これに思いっきり時間を取られてしまいまして、新人さんに構ってやることができず。

手持ち無沙汰もマズイので、とりあえず手持ちの資料を渡して読んでおいてもらい、救急があったら乗って行きその都度教えることに。でも、1日の出場がそんなになく、0で終わることもたまにある我が消防署。彼の勉強のためにもせめて1件ぐらいは…と思っていたところ、1件目の出場。

彼にとっては人生初の救急出場なので当然ながら何をやって良いかも分からず。(事前に救急活動の説明もしてやれなかったですしね)

なのでとりあえず遠巻きに見てるような感じでいてもらい、必要ならば資器材や傷病者の荷物を持ってもらう形に。傷病者に接触して車内収容、バイタル測定、病院選定、搬送後の医師への引継ぎと言う救急活動の流れを実際に見てもらい、帰署途上と帰署後のちょっとした時間で話をしました。

結局はまたまた事務仕事に追われてしまい、最終的にはその当番最後まで構ってあげることができませんでした(ごめんね


研修終了まであと3当直ぐらいは救急に乗るから、その時に改めてちゃんと説明してあげれたらと思います。


火災や救助事案に比べて圧倒的に多い救急出場。その分夜中に出場することも多くありますので指令が鳴っても起きれるかどうか心配していましたが、夜中の出場はありませんでした。

私にとってみれば『グッスリ眠れた』と言う部類に入るのですが、彼にとってはやはり緊張もありよく眠れなかったようです。

それもいずれは慣れてくることでしょう。経験を積むことによって身体も慣れてくるし、寝る時は集中して寝ると言う体質にもなるかと思います。

そして、1回ぐらいは指令がかかっても起きないと言うことも今後あるでしょう(経験談


せっかく縁あってこの消防署に来た。件数こそ他の署に比べて少ないかもしれませんが、他署では経験できないような事案もある我が署。

そんなのを経験させてあげれたら良いかな


明日は仕事です。