それでも僕はテレビを見る

社会‐人間‐テレビ‐間主観的構造

ルパン新シリーズのPV公開

2012-03-26 15:24:42 | コラム的な何か
風邪をひきました。今日は少し回復。

さて、前に書いたルパン新シリーズの準備記事ですが、新シリーズPVが公開され、音楽の一部もそこに流れております。



菊地がこれまで培ってきた音楽の様々な文脈がこの一曲のなかで見事に調和している。

フェイクタンゴが基調になっているが、現代クラシックやポリリズムといった菊地が得意とする領域の色も見える。



まず最初に見て感じることは本当にセクシーだということ。

今回のシリーズは峰不二子がメインにすえられており、自ずとセクシーなアニメになると予想されるが、フェイクタンゴが基調であろう本曲も不二子以上にセクシーなものだ。

他方、現代クラシック的な無機質な旋律は、大人のハードボイルドな世界観を想像させる。

それがタンゴというだけでなしに、(3、4、5拍子が並行した)躍動するポリリズムムにのって視聴者の鼓動をさらに高める。



準備記事でも書いたように、アニメやドラマの音楽と社会の関係はこの30年の間に大きく変わった。

オリジナルのルパンが発表されたあの時代から日本は大きく様変わりし、ある意味では成熟してきたとも言える。

アニメのレベル自体はその当時では考えられないほど上がった。

こうした時代の要請に応える音楽はもはや大衆的なものではないであろうが(準備記事で示唆したとおり、そもそも大衆的な音楽というモデルが瓦解したのであるから)、しかし、クオリティが高ければ必ずだれかが評価するだろう。

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