思想家ハラミッタの面白ブログ

主客合一の音楽体験をもとに世界を語ってます。

アミ 小さな宇宙人 2

2016-06-01 11:14:14 | Weblog
前回記事「地球を脱出した人々」の続き

http://s.ameblo.jp/happylife3749/entry-11982409113.html





ペドゥリート「ところでアミ、

オフィルには、いくつの国があるの?」




アミ「ひとつもない。

文明世界だからね、オフィルは…」




ペドゥリート「国がひとつもないって?」




アミ「ない。でも、強いてあると言えば、

あると言えないこともない。

オフィルというひとつの国がね。」




ペドゥリート「ふーん。

じゃ、大統領は誰なの?」




アミ「大統領なんかいないよ。」




ペドゥリート「じゃ誰が命令するの?」




アミ「命令?命令って、ここは誰も

誰にも、命令なんかしないよ。」




ペドゥリート「でも、じゃ、

誰が組織するの?」




アミ「うん、それなら話は別だ。

でもここはもう、皆、組織化し終わっている。

もし何か特別なことがあった場合、

賢者たちがその分野の専門家と

集まって決定したり、

コンピュータにインプットしたりする。

でも実際、ほんの少ししかすることはない。

皆、計画が立てられていて、

機械がほとんどやってしまうからね。」




ペドゥリート「じゃ皆んな、何をするの?」




アミ「人生を楽しく、充実して生きることだよ。

楽しんだり、働いたり、勉強したり、

奉仕したり、助けの必要な人を援助したり…

でも、我々の世界はたいていの問題は解決済みなので、

主に、未開文明の援助をするんだよ。

でも、残念ながら、

全て"救済計画"の枠の中でしか出来ないので、

あまり多くのことは出来ないけど。

例えば、"メッセージ"を送ったり、

今、僕がやっているように、

君のような人とコンタクトをもったり、

愛を説いている宗教の誕生を助けたりね。

砂漠で"マナ(パン)"が、天から

降ってきたの知っているだろう?

(モーセが、イスラエル人を引き連れて、

清の荒野に入った時、神が人々のために

パンを天から下ろされたことを指している)」




ペドゥリート「じゃあれは、

君たち宇宙人がしたことなの?」




アミ「その通りだよ。

それからまた、ある文明が自滅していく時、

高い度数を持っている人々の

救済活動に参加したりとかね。」







ペドゥリート「アミ、ところで見渡したところ、

どこにも金網が張っていないようだけど、

一体どうやって、

自分と他人の土地を区別するの?」




アミ「その必要はないんだ。

ここでは、全てのものが皆のものだからね…」




アミ「ここには、

お金は存在していないんだよ…」




ペドゥリート「じゃどうやって物を買うの?」




アミ「売り買いはしない。

もし誰かが何か必要な物があったら、

行って持ってくる。」




ペドゥリート「何でも?」




アミ「うん、必要なものをね。」




ペドゥリート「どんなものでも?」




アミ「もし誰かが何かを必要とし、

その必要なものがそこにある。

それを持ってきてどこがいけないの?」




ペドゥリート「その辺を走っている

小さな車も?」




アミ「うん。それに円盤もね。」







ペドゥリート「法律はないの?」




アミ「ある。でも、ある基本法に

基づいていて、全ての人々が、

幸せになるようにつくられているんだ。」




ペドゥリート「じゃもし、その法を

誰かが破ったとしたらどうなるの?」




アミ「当然、苦しむね。」


ペドゥリート「罰したり、

牢屋に入れたりするの?」




アミ「ここには罰もなければ刑務所もない。

もし誰かが何か過失を犯した場合、

その人自身が苦しむことになるんだよ。

つまり自分で自分を罰するんだ。」




アミ「ここでは皆んな、

愛し合っているんだ。

皆んな、兄弟なんだよ。」




アミ「宇宙の全ての文明世界は、

皆んな同じ様に組織されているんだよ。」




ペドゥリート「それじゃ、

組織の基本法は愛なの?」




アミ「その通り、ペドゥリート。

それが宇宙の基本法なんだよ。」




ペドゥリート「愛?愛が法なの?

…僕はまた、何かもっとずっと

複雑なものかと思っていたよ…」







アミ「とても単純で、素朴で、

至極当たり前の事のようであるけれど、

これを感じ体得するのは容易なことじゃない。

だからこそ進歩が必要となってくるんだ。

進歩とは、愛により近づいて行く

という事を意味しているんだ。

最も進歩した人が、より崇高な愛を体験し、

より深い愛を表現するんだ。

本当の人間の大きさとは、ただ、

その人の愛の度数によって決定されるんだよ…」





ペドゥリート「でもどうして、

そんなに大変なことなの?」




アミ「"エゴ"だよ。

自我、自己、うぬぼれ。

我々自身に対する間違った考え。

ニセの自分だよ。

人にエゴがたくさん育っていると、

他人よりも自分がずっと重要だと

考えるようになり、人を軽蔑したり、

傷つけたり、利用したり、

他人の人生を支配する権利まで

有るように思い込んでくる。

エゴは愛が育つ際の大きな

障害になっているから、他人に対する

いつくしみ、思いやり、あわれみ、

やさしさ、愛情などを感じさせにくくするんだよ。

例えば、

エゴイスト…自分以外には全く興味を持っていない。

自己崇拝者…自分以外の誰も崇拝しない。

自己本位者…自分のことしか話さない。

自己中心主義者…宇宙が自分を中心に

まわっていると思い込んでいる人。

人間の進歩とは、エゴを減少させて

愛が育っていくようにする事を言うんだよ。」







続く…



オフィル星にはお金が存在しないと

前回記事「宇宙の基本法」

http://s.ameblo.jp/happylife3749/entry-11982836708.html


で書きましたが、

お金がない文明世界について、

もう少し詳しく説明しておきます。




ペドゥリート「アミ、でも、

どうしてタダで働けるの?」




アミ「もしね、君に愛があるなら、

人に奉仕できることで幸福に感じるし、

同時に、人から奉仕を受ける権利を持つんだ。

例えば、隣の家に行って

必要なものを持ってこられるんだ。

もし必要なら牛乳屋からは牛乳を、

パン屋からはパンをね。

でも、こんな風に皆んなバラバラに

無秩序にやるのではなく、

組合が組織されていて、

配給センターに運んで、

君が働く代わりに機械がやってくれるんだよ…」




ペドゥリート「じゃ誰も、

何もする必要がないや!」




アミ「いつもすることは何かあるよ。

機械を点検したり、

より使いやすいものに改良したり、

我々を必要としている人々を助けたり、

我々の世界や自分自身をより

完璧な方向に近づけたり、

もちろん、

自由な時間を楽しんだりね。」




ペドゥリート「でも、いつも人を

利用することばかりしか考えないで

それ以外何もしない人は、

いくらでもいるよ。」




アミ「君の言うような"ならず者"は、

進歩の段階が低いんだよ。

400度以下で、たくさんのエゴと

ほんの少しの愛しか持っていない。

実際、自分を抜け目なく賢いと

思い込んでいるけれど、

でも本当は大バカ者なんだよ。

その程度の水準じゃ、とても

文明世界に入ることはできない。

文明世界の人とは、

人に役立つことで幸せに感じられる人のことなんだ。

ここではたくさんの人が楽しんでいるけど、

大部分の人は、別のところにある

ピラミッドの中の研究所や大学で働いていたり、

遅れている惑星に使命を果たすため

ミッションとして出かけ、

奉仕したりしているんだ。

人生とは幸福になることだし、

それを充分に楽しむことだ。

でも、最大の幸福は、

人に奉仕することによって得られるんだよ…」




ペドゥリート「1日何時間くらい働くの?」




アミ「仕事によるけど、

快適な仕事なら1日中働くことができる。

今の僕のようにね…

でも、それは非常な特権なんだ。」




ペドゥリート「アミ、君、働いているって?」




アミ「僕は言ってみれば、

教師とか、使者のようなものだよ。

ま、どっちでも同じようなものだけどね。」







ペドゥリート「ところで警察は

どうなっているの?」




アミ「警察だって?何のための?」




ペドゥリート「警備したり、

悪人を取りしまったり…」



アミ「誰が悪人なの?」




ペドゥリート「ここには、

悪い人がいないの?」




アミ「誰も完璧な人はいないよ。

でも、700度以上は持ち合わせていて、

前向きで的確な情報と適度な刺激と

愛を伴った社会組織の中にいるので、

皆んな、同胞に対して

害を与えるということがない。

"悪人"になる必要がないんだよ。

だから、警察もいらないんだ…」




ペドゥリート「信じられないな…」




アミ「信じられないって、

でも別の世界では、人々がお互いに

殺し合っている…

そっちの方がずっと信じられないことだよ。」




ペドゥリート「本当にその通りだ。

今、はっきり気がついたけど、

いつか地球がオフィルのような

平和な世界に到達することは、

不可能のような気がしてきたよ。

僕たちは悪だ。

愛があまりにも欠けている。

僕自身だって何人か好きじゃないヤツがいる。」




アミ「進歩した社会でも、

やはり性の合わない人というのはいる。

でも拒絶もしない。

使命を果たす仕事とか、

長期の共同生活の仕事の場合、

相性の合った人を探す。

いずれにせよ、1500度くらいになれば、

すべての人を愛することができる。

その方向に向かって進歩するように

努力すべきだけどね。

地球人にしろ、我々にしろ、

現時点では、とても、そんなに

高度なことは要求できない。」







続く…

前回記事「お金のない世界」の続きです

http://s.ameblo.jp/happylife3749/entry-11983230929.html





水の中から、凄まじいスピードで

オフィル上空に舞い上がった。

数秒後にはいくつかの建物があるところに着き、

円盤は、そのまま空中にぴたりと停止した。

窓の外を見た。

途端に、ひどいめまいを感じた。

なんと、何人もの人が、空中を、




"と…ん…で…い…た…‼︎"




空中に両手を広げて、

ある人は垂直に、

ある人は水平に浮いていた。

皆、目を閉じていて、やさしい、

うっとりとした表情をしていたが、

深く気持ちを集中させている様子が分かる。

空中をゆっくりとまるでワシのように、

大きな輪を描きながら飛んでいた。




アミは"センソ・メトロ(感覚計)"を取り出して、

彼らのひとりに当てた。




彼の胸の光には驚くべきものがあった。

光は彼の体から内部だけにとどまらず、

体の周囲を、弧を描いたように

外に向かって輝いていた。




アミ「ここにいる人たちは、

平常1000度前後の度数だけど、

精神を愛に集中することにより、

2000度以上にもなる。

今やっているのは精神訓練のひとつだけど、

訓練が終われば、いつもの度数に戻るんだ。

また、今の彼らと同じくらいの度数を

平常持っている世界の人もいる。

でも、君も僕も今のところ、

到達できそうもない世界もある。

それは、10000度を超える度数を

持っている太陽の人たちで、

もう、ほとんど純粋な愛だ。」




ペドゥリート「太陽の人たち?」




アミ「うん、様々な太陽に

住んでいる人たちのことだよ。」




ペドゥリート「そんなこと、

一度だって想像したことなかったよ!」




アミ「当然だよ。誰だって、

自分のはるか上にある階段のことなんか、

見ることも想像することも出来ないからね…

じゃ、今度は向こうのグループを見に行こう。」




遠くの野原に、

さっきの人たちと同じ格好をした

50人くらいの人たちが、

輪をつくって座っていた。

一見して光り輝いているように見えた。

足を交差しせて、背をまっすぐに伸ばし、

瞑想していた。




ペドゥリート「何をしているの?」




アミ「宇宙のそれほど進歩していない世界に、

テレパシーでメッセージを送っているんだよ。

でも、頭だけで知覚するのは難しいね。

一緒に心も伴わないと。」

「頭で何かを考えるのを少しやめて、

胸に注意をするようにしてごらん。

そうすればたぶん、感じ取ることができるよ。

発信地のすぐ近くにいるからね。」







"愛に基づいている、すべてのもの…

友情 や 夫婦

家族 や 組合

政府 や 国家

個人のたましい 人類のたましい

これらは、皆、堅固で確実で、

繁栄し、実を結び

壊れることを、知らない…"







アミ「このメッセージは、

ずっと深いところーーー

そう、神からきているんだ。

そしてここにいる人たちは、

それをキャッチして、

地球のようにあまり進歩していない

世界に再送信しているんだ。

向こうで誰かが受信するんだけど、

必ずしも純粋に再生するとは限らない。

それは、受信する人の

"意識の水準"によるんだよ。」




ペドゥリート「意識の水準?」




アミ「ふたつの脳のバランスの

度合いのことだよ。

受信する人のこのバランスが

正しくとれていれば、

メッセージを正確に受け取って、

新しい時代の創造のために使われるけど、

そうでないと歪んで解釈されて、

反対に、恐怖や混乱や暴動などが

増加することになるんだよ。」




ペドゥリート「新しい時代だって?」




アミ「うん、"水がめ座の時代"のことだよ。」

「地球という惑星の新しい発達段階で、

数千年もの間続いた野蛮な時代の次に来る、

新しい愛の時代のことだよ。

地球もより繊細な宇宙エネルギーに

支配されるようになり、

全ての人の愛の成長を助けるようになるんだ。

地球の人も、もうオフィルのように

幸せに生きることが出来るようになるんだよ。」







この後、ペドゥリートは、

時間と空間の外に位置している世界で、

双子の魂の女の子に会います。

それは、2000度くらいの状態の

ペドゥリートの未来の姿を

垣間見たという事なのですが…




次からは、2冊目

「もどってきたアミ 小さな宇宙人」

よりお送りします。