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今週発売の「月刊アーマーモデリング10月号」にて、徳島の模型店「模型のひろば クリッパー」さんを紹介させていただきました。
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毎号、全国各地のモデラーさんが地元のなじみのお店を紹介する「全国模型店探訪記」というコーナーがあり、初の徳島県の回(第46回目なので、ブービーっすね(笑))ということで、私にお話が来ました。
徳島の模型店といえば、昭和22年(!)に開業したという老舗中の老舗・クリッパーさんしかない、ということで紹介させていただいた次第です。よろしければぜひご覧ください。
私とクリッパーさんの出会いは子供のころ(5歳くらい?)でした。最初にお店に入った時のことはとてもよく覚えています。両親と何かの用事で車で市内に出掛け、母親が用件を済ませるために車外に出ました。たまたま駐車した場所がクリッパーの向かいだったのです。そのクリッパーは今はない幸町店でした。すぐそばに中央郵便局があったので、多分母親はそこに用事があったのだと思います。
待っているときに、父親がクリッパーに気がつき(というか、クリッパーに私の目が釘付けになってたのかも)「あの店、入ってみるか?」と言ってくれたのでした。ドキドキしながら店に入ると、店内いっぱいにあふれる模型を見て、一瞬で心を奪われてしまったのでした、、、、。
振り返ってみると、このお店がなかったら模型が趣味になることはなかったかもしれません。模型に関心があっても、身近にこういうお店がなければ続かなかっただろうな、と思います。お店で実際に商品を見るというのはほんと大事なことですからね、、。
何度も通ううちに「色塗ってみようかな」「これがパテなのか。使ってみようか」とか「ソビエトの戦車もかっこいいな」「アメリカの飛行機もやってみようかな」などと、段々と興味が広がっていった記憶があります。
また、お店に行くためにバスに1人で乗ったり(これはもうドキンチョでしたね)、そのためにお金の計算をきちんとしたり(10円でも間違うと帰れない(笑))。もう少し大きくなってからは自転車で行くようになりました。結構な距離を走って街に出て行って、帰りに駅前に立ち寄って古本屋さんを見つけたり、商店街の中の映画館に行ってみたりと、「大人みたいなこと」をし始める大事なきっかけになったのでした。私はどちらかというと引っ込み思案なほうだったので(ホントですよ)、こういうあれこれは社会勉強の貴重な機会でした。つまり、なんだかんだで、自分を育ててもらってたんだなあと。
なので、今回こういう形で全国誌のアーマーモデリングさんで紹介させていただき、なんといいますか、ほんのちょっとながら恩返しが出来たような気がして、感無量であります。
取材に当たっては、社長直々に戦後の模型史を背景にしたお店の歴史をじっくりと伺うことができ、ほんとうによかったです。この場をお借りしてお礼申し上げます。記事の文字数があるため、お話の内容を盛り込みきれなかったのが残念であります。
そういえば、同誌にて掲載していただいた今年9月号のファインモールドの三式中戦車http://blog.goo.ne.jp/morio1945/d/20150815や、同4月号の日本家屋のジオラマhttp://blog.goo.ne.jp/morio1945/d/20150315の自走砲のベースになった九五式軽戦車も、クリッパーさんで買ったものなのでした。そう考えると、ほんとに感慨深いものがあります。買ったとき(15年くらい前)は、それがアーマーモデリングに載ることになって、キットを買ったお店を紹介することになるなんて夢にも思ってなかったわけでして、、、。不思議なものですね。
というわけで、重ね重ねでありますが、興味のある方は記事をご覧下さい。近在の方は、機会があればぜひお店にも足を運んでみてください。よろしくお願いします。
※記事の訂正です。スタッフの写真説明の左右が違っています。正しくは上田社長を中心に、向かって右が店長の大川様、左がスタッフの幸家様です。ご覧になる際はよろしくお願いします。