森男の活動報告綴

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イギリス・25ポンド砲とクォード・ガントラクター タミヤ 1/35(BRITISH 25PDR.FIERD GUN & QUAD GUN TRACTOR TAMIYA 1/35)(その1)

2023年07月16日 | AFVの模型
今回は久しぶりにプラモの製作記です。以前ちらと紹介したタミヤのクォードガントラクターと25ポンド砲のセットのキットです。

これですね。知らない人はいませんわね。
タミヤのこのセットのキット(なんて呼ぶんだろ、、)はなんかほんとテンション上がりますね。いっこいっこ買ったときとは違う。なんなんでしょうねこの感じ、、。

これは今回初めて買いました。クォードは以前買ったことあるんですけど作らないまま人にあげてしまいました。なので全てにおいて初体験であります。最近再生産されたようで、新品が買えました。1900円でした。びっくりです。今どきフィギュアセットでも2000円は軽く越えますよ。安すぎですねえ、、。

で、初めて買って気付いたんですけどこれキット名称は「25ポンド砲とクォード・ガントラクター」なんですね。砲が先だったんか、、。類似のキットのホルヒと20ミリ機関砲セットは「ホルヒ1aと20ミリ対空機関砲」です。うーん、砲と機関砲で主従が変わるのでしょうか。例えば88と8トンハーフがセットになったらやっぱ「88ミリ砲と8トンハーフトラック」になるんでしょうかね、、。

って、脇にそれましたすいません。ちなみにクォード単体がMM45番、このセットが44番、25ポンド砲が46番です。でも発売時期はクォードが74年9月、セットが10月、砲が11月です。セットを先に買っちゃった人は、砲単体キットのフィギュアを見て悔しかったんじゃなかろうか、とかいらん心配をしてしまいますね(笑) そういえば、25ポンド砲のフィギュアは単体キットになってませんね。88のは砲兵セットになってるのに。その他、8トンハーフの高射砲兵セットやM3ハーフトラックのコンバットクルーセットとかもあるのに、、。そういう意味では不運なフィギュアたちです。

あ、また話がそれました。すいません。で、クォードも25ポンド砲も、MM初期の傑作のひとつと言われてますね。まあ、初期MMはどれも傑作なんでしょうけど。今回久しぶりに初期MMを組み立てましたが実に楽しい。サクサクッと形になっていくのはちょっと他にない快感です。
少ないパーツでも精密感のある仕上がりになっていきます。これはたまらん。
シャーシやデフ、エンジンなどイキフンチリバツ!!
タイヤも、きちんと数字とかが入ってるのがエライです。タミヤのタイヤというと「田宮模型の仕事」でのホンダF1のゴムタイヤ開発の下りはよかったですねえ、、。

キットのフィギュアはドライバーのみ。砲兵フィギュアはオミットされてます。発売時価格はクォードと25ポンド砲単体がそれぞれ500円で、セットが900円です。差額の100円が砲兵フィギュア分、ってことですね。
さて、このキットは凄い!の続きですが、フィギュアの手がきちんとハンドルを握ってるのも凄い。もちろんハンドルはハンドル軸とピッタリ合います。これ、こういうフィギュアを自作するとよくわかるんですけど、この3点を合わせるのってほんと難しいんですよね。

というわけで、本体はするする組みあがってすぐ完成。
ボンネット式のクラシカルなスタイルがいいですねえ、、。
後部の天井が斜めになってるのは、モントゴメリー将軍が(イギリス軍の偉い人)、軍用車に荷物を載せまくった様子がだらしないというので大嫌いで、それを止めさせるためにそう設計させたそうです。イジワルですねえ、、。でもそのおかげで個性的なスタイルになってるという。でもこの逸話、うろ覚えなので話半分でお願いします。モントゴメリー将軍じゃなかったかもですし、そもそもそういう理由だったかもあやふやです(笑)。出典はなんだったっけなあ、、。

さて、このキットは発売からほぼ50年という超ベテランです。なので現行のプラモと違ってさすがにあれこれとシーキビ(厳しい)なところがあります。

例えば、車体上部とフロントフェンダー部にはこれくらいの隙間が。
まあ、開発年を考えると仕方ないですね。今だとCAMで設計して金型もコンピューター制御で彫ってしまうのでまあ有り得ない(と思う)隙間ですが、当時はなにからなにまでアナログです。それを考えるとここまでできてたというのはスゲーと思います。

こういうのは車体上下を接着してからパテで埋めれば一発で処理できるのですが、私は内装を塗装してから接着して、外部を塗る、というのがイヤなので(メンドクサイから)あとから脱着できるようにしました。

まずタミヤエポパテ(速硬化型)を接合部に薄く盛り付けます。
フェンダー部にはメンソレータムを塗って、上下を押し付けるようにします。メンソレータムを塗るのは、パテがフェンダー側に固着しないようにするためです。
パテが硬化したら、上下を外します。メンタムのおかげでパカッと外れます。
はみ出たパテを削ってやると、こんな感じで接着せずとも隙間がなくなります。ボンネット部も隙間ができるので同様にしてやります。

このやり方は、接着してからパテで埋めるよりも成型は楽かもしれません。パカッと外れて、また載せてみたときに隙間ができないのをみるのはなかなか楽しいものです。興味のある方はぜひ一度お試しを。ただ、使うパテは硬化後に固くなる速硬化型でないとアカンですよ。水色の通常型は硬化後も軟質なのでこういう作業には向いてないです。

タミヤのキットは、パーツが少ない分あれこれと省略がされてます。座席上のハッチのこの凸モールドはなんじゃろか?と思って箱絵を見ると、取っ手でした。まあこのままでもいいような気もしましたが、別に無改造で済ませることを目指しては無いのでディテールアップすることに。
フツーなら、真鍮線などで置き換えるところですが、折角なのでキットを生かしてみます。

ピンバイスで穴を開けて、デザインナイフで穴をつなげてくり抜きます。
失敗しそうな感じですけど、まあ失敗したら真鍮線で置き換えればいいので気楽なもんです(笑)
でも、失敗せず完了。やれやれ。なんか無用な手間をかけてる気がしないこともないですが、こういうのが楽しいですよね。

先にも書きましたが、やはり超ベテランキットなので各部の処理はきちんとしてあげます。とはいえ平面のヒケなどは板に張ったペーパーだけで処理できるレベルです。この砲尾とかも、あとちょっと削ったら平面になりますね。
まあ別に平面なんて出さなくてもいーじゃん!と言われればそれまでの話(笑)結局南極、自分がどれくらいの感じにしたいのか、というイメージの話ですね。

全ての仕上がりを現行キット並みにしたかったらそりゃ頑張らんとアカンでしょう。でも逆に完全無改造でいききってしまってもOKなわけです。決まりなんてないのです。要は自分がどうしたいか、というだけの話です。

そして「どうしたいのか」なんて人によって違います。先に上げた私のアレコレも、私がしたかったからしただけで、したくなかったらしなかったらいいのです。プラモ製作において「ここはあーしないと絶対ダメ」なんて決まりはありません。そういうのは、作る人それぞれが自由に決めていいことです。プラモはフリーダムだからいいのです。

あ、なんか急にマジメなことを書いてしまいました。すいません。こういう技法とか処理を解説してると「ここはこーしなきゃダメ」というニュアンスで書いてるように受け止められちゃうかもなー、といつも思っちゃうんですよね。でもそういうことじゃないんです、と分かってもらえるとうれしいです。

で、とかとかやってるうちに25ポンド砲もほぼ完成しました。
6ポンド砲もそうですけど、イギリスの大砲ってなんかどれも佇まいがどっか似てますね。ドイツの砲もそうですし、日本のもソ連のもそうです。こういうのほんと面白いですね。

閉鎖器とかタイヤの感じとか、口径や大きさが変わっても全体的な雰囲気が似てますよね。
こういうのを感じられるのもプラモのいいとこだと思います。写真を見てるだけじゃわかんないんですよね。立体を何度も見てると気付く、と言いますか、、。

というわけで組み立ては終了。
で、これで1900円ですよ。ゴージャス過ぎてびっくりしますねえ、、。

そして完成させた人のみの特権として、こういう風に連結させてニコニコすることができます(笑)
いやー、ほんと楽しい、、、。トラクターも砲も弾薬車もひとつひとつは小さい模型ですけど、つなげるとかなりボリュームと迫力のある感じになりますね。

カーブを曲がった感じにしたりして(笑) うーん、ほんとたまらん、、。

というわけでお終いです。クォードは車両としてはかなりでかいですね。ティーガーと並べるとこんな感じ。でかいでしょう。
こういうことができるのもプラモの楽しいところですね。

そういえば、このティーガーも再塗装をしかけてずっとそのままです。アカンですね。っていうか、当ブログは製作途中で未完成のままのキットが多々あります。すいませんほんと。

でも、このキット含め、これまでのどれもいつか必ず完成させるつもりなんですよ。いや、マジで。とはいえそれがいつ完成するのかは星に聞いてほしいのですが。あはは。(「あはは」、じゃねーよ!!)

このキットも果たして完成するのかどうか?乞うご期待!!

というわけでまた。
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