~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

終戦と敗戦

2010-08-15 19:30:22 | 日記
今日は8月15日。
終戦記念日です。
私の父は、決して終戦とは言わず、常に敗戦と言っていました。
初女先生も、父と同じで必ず「敗戦から… 」と言われます。
終戦と敗戦で、何が違うの?と言われるかもしれませんが、
そこにはやはり、この戦争は終わったのではない、数えきれないほど
の尊い命を犠牲にして負けたのだ!と言う思いを感じます。
NHKでは、8月15日を前に戦争を検証するような番組が、連続で
放送されていました。
私と息子は、何日か一緒に観ていました。
そのうちの一つが、当時最新兵器として作られた風船爆弾のことでした。
偏西風にのせ、風船に爆弾をつけてアメリカを攻撃しようと
作られたのが風船爆弾で、勤労動員された女子高生はこれで米国を
倒せると信じ一生懸命作っていたと言います。
そして、戦後この風船爆弾で兵士ではなく子ども達と若い母親が
亡くなったと知り、その仕事に従事していたことが、その後の人生に
おいて、更なる心の重みとなったと言っていました。
その人は、何があっても戦争はしてはいけないと、今当時の事を語り
伝えようとしていました。
風船爆弾のことを「バカじゃないの、こんなもので…」と言っていた
息子も、番組が終わった時「教育って怖いなー」とボソッと言って
いました。
 かつて「戦争を知らない子供たち」を高らかに歌っていた私も
戦争を学び、伝える側にならなければいけないと、思いました。
「敗戦」という言葉に込められた思いを、忘れてはいけないと…
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