~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

ばななさんの「海のふた」

2017-04-25 23:16:25 | 日記

吉本ばななさんの「海のふた」を読んでいたら

緊張していた心が、ふわっとほぐれていく、そんな

気持ちになりました。

私の心に降りて来た言葉、それは

『大したことが出来ると思ってはいけないのだ、

と思えることこそが好きだった。

私の出来ることは

私の小さな花壇をよく世話して花で満たして

おくことが出来るという程度のことだ。

私の思想で世界を変えることなんかじゃない。

ただ生まれて死んでいくまでの間を、気持ちよく

おてんとうさまに恥ずかしくなく、石の裏にも

木の陰にも宿っている妖精たちの言葉を聞くことが

できるような自分でいること。

この世が作った美しいものを、まっすぐな目で

見つめたまま、目をそらすようなことに手を

染めず、死ぬことができるように暮らすことだけ

のこと。

それは不可能ではない。だって、人間は

そういうふうに作られてこの世にやってきたの

だから。』

本当に、この言葉のように生きられたらいいな~

そんなふうに生きられたら、あのネイティブ

アメリカンの古老の詩

「今日は死ぬのにもってこいの日だ」のような

死を迎えられるかもしれない。

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