~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

小さいと思われることに

2013-04-10 23:27:01 | 日記
今日、書のお稽古の時に先生が漢字の中の小さい部分は、急がず

大きい処を書くのと同じくらい時間をかけると言われました。

漢字の「太」という字の真ん中の点などは、簡単に書いて

しまうのでなく、一画目を書くのと同じくら時間をかけるという

だと思います。

私は、書の先生のそのお話を聞いた時、初女先生の

「生きる上で小さいと思われることも大切に

 ひとりひとりの出会いも大切に 

 小さいと思っているところに 大きなものがあります」

というお言葉を思い出しました。

人とのかかわりの中でも小さい事でも、丁寧にしもらったことは

何か心に残っているものです。

初女先生のおむすびを食べて自殺を思いとどまった青年も、

おむすびがタオルに包まれているのを見た時、こんなふうに

自分を思ってくれる人がいるということに、心打たれて

そのことが、青年を生きることに向かわせたようです。

小さいと思われることを大切にすることは、すべてに

繋がっているのだと、思いました。

書も小さいところをゆっくり深く書くことによって

字が平面でなくなり、立体になってくるようです。

小さいと思っているところにこそ、大きなものがあるんですね
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