森のイスキアから30年誌を
作るのでと、森のイスキアの
思い出やエピソードを書いて
下さいというお便りが届き
ました。
初女さんのことやイスキアの
ことを思い出していたら
涙が溢れてしまいました。
森のイスキアは私にとって
第二の故郷です。
初女さんの前で、どれだけ
泣いたことか…
初女さんは、私に一度も
こうしなさいと言ったことは
ありません。
唯々、私の話を聴いて
くれたのです。
こたえはその人の中にある
初女さんは、このことを
どこまでも信じてくれて
いた方でした。
「話したい人は沢山いるけれど
聴く人がいないの。」と、
言われてました。
聴くことを大事にしています。
先入観を持たずに自分を
空っぽにして相手の心に
寄り添い、ただ一心に
耳を傾けるのです。
はたから見ればたいしたことで
ないと思うようなことでも
その方が感じている重みの
ままに受けとめます。
自分の考えと違っても、
途中で言葉をはさみません。
人から諭されることは、
正しいことだとわかっていても
なかなか受け容れがたいもの
です。
悲しみや怒りで心が詰まった
人も話して話しているうちに
心が落ち着き、自分の道に
気づかれます。
答えをだすとか
なにかを与えるということで
なく私も気づきをいただき
ながらともに感じ、
ともに考え、
一緒に進んでいくのです。
佐藤 初女