今朝、甘長唐辛子を手にしたとき、
これが食べられるって感謝だなと思えたのです。
そうしたら、いつもより丁寧に調理してました。
今、生きていることに感謝の気持ちが湧いて
来ました。
フランクルの「夜と霧」を読み終え、初版の時より
ずっと読みやすくなっている気がしたら、
新しい訳になっていました。
時代を超えて読み継がれていく本は、こういう
努力もしているんですね。
何だか心が重い時は、星野道夫さんの世界に
還りたくなるのです。
『混沌とした時代の中で、
人間が抱えるさまざまな問題を
つきつめてゆくと、
私たちはある無力感におそわれる。
それは正しいひとつの答が
見つからないからである。
が、こうも思うのだ。
正しい答など初めから存在しないのだと…
そう考えると少しホッとする。
正しい答をださなくてもよいというのは、
なぜかホッとするものだ。
しかし、正しい答は見つからなくとも、
その時代、時代で、より良い方向を
模索してゆく責任はあるのだ。
壮大なアラスカの自然は、
結局人間もその秩序の中で
いつか帰ってゆくという、
あたり前のことを語りかけてくる。
星野道夫 』