井上ひさしが、娘が数学の成績に「1」をつけられた時
通知表の保護者欄に「この子の将来は、どうやら
数学とは無縁のところにあるようです」と書き、枠から
はみ出したところには、「最近はよく本を読むように
なりました。ご指導のお陰です。」と、書き添えて
いたそうです。
私は、「あの、井上ひさしが…」と思いましたが
やはり親心とはそういうものかと、嬉しくなりました。
田口ランディさんも、この春から独り暮らしを
始める娘さんにツイッターで、親として伝えて
おかなければならないことを、書いています。
それが、こんなおばさんにもハッとさせられる
ものなのです。そして時には、クスッと笑ったり…
例えば『もしも目上の人が、あなたの間違えを
教えてくれたら、「すみません」ではなく、
「ありがとうございます」というんです。
謝罪の前に感謝がなければ、本当の謝罪には
ならない』
『若いから、授業中にどうしても眠くなることが
あるだろう。そういう時はどうしようもないから
寝なさい。でも寝るにしたって、がばっと机に
うつぶせになって寝るなんて本当に教授に
失礼なことなんだ。せめて鉛筆を握って眠気に
勝てません、という姿で居眠りしなさい。
礼儀を持って寝なさい。』
親心って、若い時には有難迷惑と思ってしまう
けれど、井上ひさし氏やランディさんの言葉に
親心って温かいものだなーとつくづく思いました。