~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

いのちを生かす料理って

2010-11-14 10:59:13 | 日記


一昨日、主人がキャベツを買いに行き1個350円に驚いていました。

そうしたら昨日、知り合いからとれたて野菜が送られて来ました。

何だか、気持ちが通じたみたいです。

今朝は日曜日、お弁当作りがないので、ほうれん草もちゃんと

初女先生の本にあるようにゆがこうと思いました。(いつもは時間との

戦いのような朝なので)

大きなお鍋でたっぷりのお湯でゆがいたら、ほうれん草がお風呂に

入っているように、気持ちよさそうに広がり、鮮やかな緑色に

なりました。次に冷水で洗い、それから氷水につけました。

まるで、ほてった体をさますように…

イスキアではこの時、氷を使わずケーキなどに入っている

小さな保冷材を使っています。なるほどなと、思いました。

揚げ物の時は、新聞広告などをジャバラに折っておいて使って

いました。先生がどんな小さなことでも、毎日必ず気づきは在るはず

と言われますが、保冷材も広告の紙もそんな日常の気づきから生れて

きたのでしょうね。

さて、冷水につけたほうれん草を、普段ならぎゅっと絞ってしまう

のですが、初女先生はそんなことはされません。

まな板の上に、互い違いに並べ、まな板を斜めにして水が切れるのを

待つのです。

水が切れたら、包丁を押さないようにして前後に動かして切り、

ざるに上げ水を切って、最後にふきん(イスキアではタオル)に

包んで水をとるというのです。

一度も、ほうれん草を絞ってないのです。

先生のレシピ通りやって、最後のタオルまできたら、何だか沐浴

させた赤ちゃんをタオルで包んでいるような、そんな気持ちに

なりました。

ほうれん草は、鮮やかな緑から、深みのある落ち着いた緑にと

変わっていました。

でも、どこまでも瑞々しいのです。

先生は、お料理のポイントの一つに水を切るっていうことを

言われていますが、一滴も残さず水をきるのでなく、この場合

ほうれん草の潤いを残した水の切り方になっていました。

先生の調理は、あくまでも食材の立場に立った調理です。

相手の立場になって作ることが、いのちを生かすことに繋がって

いくのでしょうか…

ほうれん草のおひたしが、食卓を豊かにしてくれました。

初女先生は、一品でもいいですから、いのちを生かすお料理を作って

下さいと言われています。

いつでも、相手の身に自分を置き換えて話を聴かれる先生は、

お料理の時も、やっぱり商材の身に置き換えて、調理して

いるんですね。

だから、美味しく出来ないはずがないですよね、初女先生!

 今晩は、楽しみにしていた日曜美術館のミレーの再放送です。

ミレーにも、岩木山にも会えるんだ!

夕飯も、初女先生の心で作ろう!
コメント
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