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マンモスの牙: 温暖化・中国・ワシントン条約 1本500万円以上、ひと夏で1400~2700万円の稼ぎ

2013年04月07日 23時25分49秒 | 新聞
今日の朝日新聞のGLOBEに、「ナショナル ジオグラフィック日本版から マンモスの牙を探せ」という記事がありました。

温暖化・中国・ワシントン条約の影響で、マンモスの牙が人気で、1本500万円以上になっているのだそうです。


ナショナル ジオグラフィック日本版2013年4月号、特集「マンモスの牙を探せ」によると
今、ロシアのシベリアで、マンモスの牙を多数のハンターが探し、ブームになっています。

その背景には、ワシントン条約で象牙の取引が規制されていたところに、地球温暖化でツンドラからマンモスの牙が見つかるようになったことがあります。

象牙製品が好きな中国向けに、マンモスの牙の90%近く(推定60トン)が輸出されます。

記事に登場したハンターは、4メートルの牙(重さ70キロ)を掘り出し、500万円以上の値がつくだろう ということです。
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写真が添えられていて、平原の中央で、赤くてカーブした大きな牙を、東洋系に見える男性が支えています。

マンモスの牙が、赤いというのも意外ですし、売れるくらいよい状態で埋まっているのですね。


もう少し詳しく知りたいと「マンモス 牙」で見てみました。

「シベリアでマンモスの牙探しがブームになっている理由 (ナショナル ジオグラフィック日本版)」というサイトがありました。
(http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130405-00010000-nknatiogeo-int参照)

Yahooニュースでもう少し詳しく伝えています。

マンモスの牙を探す際は、情報や勘をたよりに歩くと、牙の先端が地面から出ている。
24時間かかって、ツンドラから掘り出す。

家には20数本の牙が保管されていて(掘ったばかりのものは水に浸して保存)
この夏の収穫は、1400~2700万円の稼ぎになりそうだ

とありました。

まるで昔のゴールドラッシュのようです。


「象牙とマンモス牙識別マニュアル - 環境省」というPDFもありました。
(http://www.env.go.jp/nature/yasei/manual_idrs/manuals/ebur_mammoth.pdf参照)

環境省が、象牙とマンモスの牙の見分け方を示したものです。

マンモスの牙は、形状が大きく湾曲しているのが特徴
牙の表面は、くすんだ褐色に見える

象牙とマンモスの牙の見分け方は、横断面(輪切りにした面)に出る菱形模様で、
象牙は、シュレーゲル角(菱形上部の内角)が115°以上
マンモスの牙は、シュレーゲル角が90°以下

と書かれています。

環境庁は、このような仕事もあるのですね。

今、流行りのキーワードの組み合わせで、意外な商売が繁盛しているのだと驚きました。

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