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酔生夢死ってわけでもないけれど、、、日々雑感

伊東「風の薫 MORI premier」一泊旅行②〔「風の薫 MORI premier」編〕

2023年12月02日 | 旅行記

伊豆高原を中心にいろいろなグレードでホテルを展開している「アンダグループ」のひとつ「ラグジュアリーホテル 風の薫 MORI Premier」。旅行サイトで気になっていたので予約しました。

(「ラグジュアリー」というのは展開しているホテルグループの中で❝ラグジュアリー❞クラスということだと思われます。)

チェックインはラウンジで。

(ウエルカムドリンクでスパークリングワインを選ぶことができるのはよくありますが、酒のつまみが出てくるのは珍しいかも。)

ラウンジの飲み物を含めオールインクルーシブだったり、簡単なインスタントラーメンも用意されていることだったり、貸切風呂の空き状況をQRコードでいつでも確認できることだったり、一通り館内の説明を聞いて部屋へ向かいます。

(フロントの前のこのポストはホテルオリジナル。部屋に用意されている絵葉書に自分あてのメッセージを書いて投函すると、一年後にホテルが出してくれるという趣向。リピートを誘ういいアイデアですね。)

部屋はメゾネットタイプがメイン。部屋の扉は1階に並んでいます。

(1室だけ特別室がありますが、そちらのみ2階(の平屋)。この廊下の奥に貸切風呂があります。)

部屋の1階はリビングというワンルームタイプですが、大開口の窓と2階への吹き抜けで広々と感じます。

(メゾネットの階段下のスペースをうまく使って冷蔵庫やコーヒーメーカーコーナーなどが作り付けられています。)

テーブルの上にQRコードがあったので、試しにさっそく貸切風呂の状況を見てみると「使用中」。

(貸切風呂は2つ(+貸切サウナが1つ)。「原生林~薫~」と「原生林~風~」。部屋に入ってすぐにチェックしてみましたので、どなたかがダッシュで貸切風呂に行ったものと思われます。)

部屋の探索に戻って、2階に上がってみます。

(行き来するのは意外と労力を使います。この歳になると❝平屋❞の方がありがたいですね。)

2階は寝室。驚いたのはベッドの広さ。キングサイズでしょうか。

(どうやらシングルベッドを2つ組み合わせているようです。広々としたベッドで最高でした。マッサージチェアがあるのもGood。)

1階に戻ります。玄関横に洗面所・浴室があります。テラスに露天風呂がありますので、浴室はシャワールーム仕様。

(オシャレなオーバーヘッドシャワー。貸切風呂とテラスの露天風呂にばかり入っていたので、シャワーは使いませんでした。)

洗面所に置かれている髪関係の家電は充実しています。

(妻曰く、ヘアアイロンのある宿は珍しいとのこと。)

冷蔵庫の飲み物もフリー。

(わりと普通の飲み物でした。(笑))

テラスへはリビングから出るパターン。

(各部屋のテラスは大きな中庭に面しています。)

露天風呂は目隠しされていますので見えることはありませんが、中庭は先程チェックインしたラウンジから見えた庭と同じ。

(露天風呂から出て裸でテラスに仁王立ちするとラウンジから丸見えなので要注意。)

部屋でゆっくりしながら、テラスの露天風呂で歩き疲れた脚を癒します。

(暗くなるのが早くなりました。露天風呂は五右衛門風呂風なので足を伸ばすことはできませんが、そんなに狭くも感じません。)

夕食までまだ時間がありますので、貸切風呂に行ってみることに。

(QRコードでチェックすると「空き」。)

まずは大きい方「原生林~薫~」に入ってみます。

中に入ったら扉の鍵を閉めます。

(この鍵が通信ネットワークにつながっていると思われます。鍵を閉めることで「使用中」となるはず。)

スマホを確認してみると、おおっ、「使用中」に変わっていました。

(IoTの力。(笑))

ちょっと銭湯風ではありますが、さすがに広々としています。

(さすが伊豆半島、洗い場や湯舟の底は全面に伊豆石が使われています。)

ひとしきり温泉を楽しんで貸切風呂の部屋から出てみると、ちゃんと「空き」になっていました。(笑)

(「原生林~風~」の方はどなたかが使用中です。)

足の疲れも取れてすっかりくつろぎモードになりましたが、そろそろ夕食の時刻です。食事は夕食・朝食ともにレストランで。本日の献立表。

(私たちが案内された席は庭に向かって横並びの席でした。)

■オードブル:戸田塩ローストポーク、きのこのフラン、富士山サーモンのミキュイ

(食前酒はやまもも酒だったかなぁ。)

次はお造りが出てくるようなので、乾杯のビールから地元「富士正酒蔵」の純米吟醸酒へチェンジ。

(日本酒もいくつかの種類があったのでいろいろ楽しもうと小さなグラスにしました。結局この後、ワインを続けてしまいましたが。)

■プルミエ:本日の地魚盛合せ

(マグロ、カンパチ、タイ。ホタテが添えられています。)

日本酒のグラスが小さ過ぎたようです。(笑) 一気に飲み切ってしまったので、白ワインを。

(銘柄を控えませんでしたが、ちゃんとしたワインでした。このワインが美味しかったので、次もワインにしました。)

■デュゼーム:伊勢海老(のグリル)

(献立表に載っていない、シェフからのサービスの一皿です。)

■スープ:カブのポタージュ

(旬のカブ。ジャガイモやトウモロコシのポタージュに負けない美味しさ。カブがここまでやるとは。)

■魚料理:金目鯛のポワレ

(伊豆と言えば金目鯛。美味しい! もう一切れ欲しいです。)

肉料理に備えて、夫婦で赤ワインを。

(私はせっかくなのでボジョレーヌーボーにしました。妻は普通に熟成した赤ワインを選んでいました。飲み比べると、妻のワインの方が厚みのある味わいで美味しかった。(笑))

■お口直し:柚子のグラニテ

(肝心の料理を写さず。(笑) 柚子のシャーベットでした。)

■肉料理:和牛ザブトンのロースト

(皿の端っこに乗っています。(笑) パンの上にはフォアグラ。私たちにはこれくらいで適量です。肉も赤身で美味しかったぁ。)

■本日のデザート

(何のアイスだったかなぁ。ちょっとティラミスを感じる味わいでした。)

ここで、別のテーブルで食事をしているカップルに花火付きの特別デザートが運ばれて、ハッピーバースデーと祝福されていました。と思ったら、別のテーブルにも何かの御祝いで同じ物が、更に別のテーブルにも、、、気付けば私たち以外のテーブルは何かしら祝い事があるようです。一抹の寂しさを感じていると、ホテルの方が「幸せのおすそ分けです。」と言って、ちょっとだけ抑えめの同じような特別デザートを持って来てくれました。

(幸せのおすそ分け、ありがとうございます。)

これにて夕食は終了。いい感じのほろ酔いで、レストランから出てすぐのラウンジで休憩します。

(まだ薪ストーブは点いていません。奥の書棚には旬な漫画本がきっちりシリーズで揃えられています。)

酔い覚ましに伊豆の名物らしき「ぐり茶」をいただきます。

(ぐり茶は日本茶の一種で、煎茶などと同じ不発酵の蒸し製のお茶。確かに緑茶の味でした。)

酔いが醒めるとちょっと飲みたくなって(笑)、スパークリングワインを飲んでしまいました。

(赤・白・スパークリング、揃っております。酔っぱらいそうなので1杯だけにしました。(笑))

ワインのつまみは、ナッツと、昔懐かしいレーズンのチョココーティング。

(レーズンのチョココーティング、懐かしいチョコレートです。)

ラウンジでは21時半から夜食タイムとなって軽食を出してくれます。その頃にまた来てみようということで、一旦部屋に戻りました。

(酔い覚まし?の露天風呂。歳ですのでヒートショックに注意しながら。(笑))

21時半頃、再びラウンジに行ってみました。照明はグッと抑えられ、バブルの時代のバーラウンジみたい。

(妻とバブル時代に思いをはせてカクテルを注文。つまみはチーズ盛り合わせと生ハムだったかな。)

最後は、伊豆の郷土料理「まご茶漬け」で〆ます。

(温かいご飯にアジのタタキがのっています。出汁をかけてお茶漬けのようにいただきます。元々は漁師さんが漁の最中に船上で食べていた漁師めし。「まご茶漬け」の名前の由来は、漁の合間に食べるため「まごまごしないで早く喰え。」という意味からだそうです。)

ちょっと食べ過ぎました。部屋に戻って、お腹がこなれた頃に露天風呂に浸かって、その後マッサージチェアに座ってすっかり仕上がりました。その後、寝落ちするように就寝。

翌朝、まさかの雨。

(予報は晴だったのに。急いで露天風呂の上のシェードを引きました。)

露天風呂に浸かってスッキリ目を覚まして体を活動モードに。すっかり整ったところで朝食の時刻。レストランに行くと、夕食の時と同じ横並びの席でした。

(昨晩は暗くて見えなかった遠くまで庭の様子がよく見えました。)

朝食も献立表がありました。

❝目覚めのジュース❞的に注文したトマトジュースが本気の大きさでした。(笑)

(グラス、デカすぎ。)

順番に出てきますが、最初に登場したのは「彩り箱」。

(重箱のように出されて、開くと段違いの二段重が現れます。)

自家製の「鍋蒸し」。

(茶碗蒸しの鍋バージョン。松茸が入っています。)

納豆はお好みで注文できますが、伊東で作っている納豆ということでいただきました。

(お米は長野県産コシヒカリ。)

そして、朝食のメインは「特製 鰺の干物」。

(比較物がないので伝わりませんが、大きい! 体長30cmというところでしょうか。これはうまい。)

甘味は心太の黒蜜がけ。

(私にはなじみのある栗蜜がけですが、妻は心太と言えば酢醤油派。)

食後のコーヒー(紅茶)を楽しんでしばしゆっくり。ごちそうさまでした。

雨も上がったようです。食後、もう1つの貸切風呂「原生林~風~」へ。

(窓がボタンひとつで自動開閉。全開にして森の朝の空気を取り込みながら温泉に浸かります。最高です。)

この後部屋の露天風呂も何度か楽しんで、いつものようにまったり過ごします。ブログを始める前の昔々、伊豆半島に旅行をした時に夕食で食べた鉄板焼きのお店「ステーキ池田」が部屋の冊子で紹介されていて懐かしかったです。

そろそろチェックアウトの時刻です。ホテルからいろいろとお土産をいただきました。

(旅行サイトの特典とホテルからのプレゼントがごちゃ混ぜになっています。(笑))

「ラグジュアリーホテル 風の薫 MORI Premier」、人気があるのもうなずけるいいホテルでした。何となくですが、若いカップルに刺さる宿のような気がしました。

あとは帰路ですが、1ヶ所、行ってみたい所があるので立ち寄ることにします。

 

・・・・・伊東「風の薫 MORI premier」一泊旅行③[完]〔復路観光編〕へ続く。


伊東「風の薫 MORI premier」一泊旅行①〔往路観光編〕

2023年12月01日 | 旅行記

今日から12月。今が四季のいつなのかよく分からない今日この頃。立冬はとっくに過ぎていますが、「ちょっと寒い日もあるかな。」くらいの感覚。先日、短すぎる秋の旅をということで、温泉に行って来ました。住所は伊東市ですが、伊東駅からかなり南の静かな森の中にある宿「ラグジュアリーホテル 風の薫 MORI Premier」。そんなに「ラグジュアリー」でもないので(笑)、タイトルは「風の薫 MORI premier」としておきます。

週末のリフレッシュ旅ですので往路・復路の観光は最小限でプランニングしましたが、終わってみれば結構いい運動になりました。往路のメインは、伊豆高原のランチの人気店、「伊豆の食材で創るパスタ」のお店「Jupiter」でのランチですが、現地に早めに到着したので、先日ローカルテレビで観た「いがいが根」という海岸の名勝に寄ってみます。

(「いがいが根」、マイナースポットだと思いますが、駐車場はほぼ満車。どうやら、海岸線沿いが遊歩道になっていて、有名な城ヶ崎海岸までのトレイルを楽しむ人たちの車のようです。)

駐車場から海岸に向かって歩きます。

(自然道ですが、アップダウンはないので歩きやすいです。)

歩くこと5分弱、海岸に出ました。

(海岸線沿いの道、「城ヶ崎自然研究路」の道標。)

「いがいが根」です。

(その名の通り、これ以上先は❝いがいが❞しています。)

「いがいが根」は、「大室山」(復路に立ち寄ります)ができた約4000年前の火山噴火によって流れ出た溶岩が冷えて固まってできた殻が次の溶岩流で砕かれて❝いがいが❞な岩になった、ということのようです。

(ここに立っていると分かりませんが、上空から見ると、指のように溶岩の陸地が形成されています。)

❝指の間❞が分かるような所に立ってみると、崖です。

(遠くに伊豆七島の大島が見えます。)

怖いので少しだけ前に出てズームで撮ってみると、崖っぷりがよく分かります。

(溶岩が削られてできた巨大な❝溝❞という感じ。ミニ東尋坊(福井県)がたくさん並んでいるような「いがいが根」でした。)

「いがいが根」、見応えがありました。駐車場からも近ちかいので、おススメのスポットです。さて、ちょうどランチタイムになりました。「Jupiter」はここからすぐ。人気店ですので開店直後(11時過ぎ)を狙って行きます。

(このあたりは別荘地エリアのようです。「Jupiter」は閑静な別荘街の真ん中にあります。)

既に満席に近いようで、「少しお待ちください」とのこと。

(静かです。少しひんやりした空気が心地いい。)

10分待ったかどうかというところで案内されました。

(ゆったりした店内。外と同じく静かです。)

ランチはパスタかピッツァのセットですが、メニューボードを見ると、断然パスタがおススメのような気がします。

(地魚は、城ヶ崎海岸富戸定置網で獲れたものを漁師さんから直接仕入れているとのこと。「富戸」(ふと)はこのあたりの地名です。)

「伊豆牛の赤ワイン煮」セットもかなり気になりますが、初回でもありますので、ここはパスタセットで。まずはサラダが出てきます。

(野菜も地物。トッピングの生ハムがうまい!)

私が注文した「いとう朝獲れサバのラグーパスタ」。

(かわいい自家製パンが出てきます。)

妻は「スパゲティペスカトーレ」。

(イカ、エビ、アサリ、ムール貝が入っています。)

シェアしましたが、両方とも絶品です。なかなかここまで来ることはないかもしれませんが、こっち方面に旅行で来た時は必ず「Jupiter」でランチですね。そして、「Jupiter」のランチのお楽しみはもうひとつ、デザートです。4つから選ぶことができますが、私たちは一択、「伊豆大川地玉子のプリン」。

(伊豆大川の「引地養鶏場」の地玉子を使用。一番人気だそうです。)

セットにはドリンクも付いています。いやぁ~美味しかったですねぇ。ごちそうさまでした。

さて、宿のチェックインにはまだ時間がありますので、近場でもう1スポット、立ち寄ります。先程の「いがいが根」から続く海岸線の名勝「対島(たじま)の滝」と「橋立つり橋」です。

(「Jupiter」から5分くらい。「橋立観光駐車場」に車を停めます。)

ここから海岸に向かってまっすぐ伸びる散策路を歩きます。

(とにかくまっすぐ。(笑))

どん突きで左右に道が分かれます。この道が先程の「いがいが根」から続く「城ヶ崎自然研究路」。

(左に行けば「対島の滝展望台」、右に行けば「橋立つり橋」。)

まずは「対島の滝」を見に行ってみます。

(悪路のように見えますが、木の根が露出している以外は普通に歩けます。)

さっきの分岐からすぐ、展望台へ下りる階段があります。

(しっかり整備された展望台。)

こちらが「対島の滝展望台」。

(結構すごい所に展望台があります。)

「対島の滝」は「対島川」から海へ直接流れ落ちる滝。実は、滝を見ることができるには条件があります。それは、対島川の水量が多いこと。要は雨が降った翌日あたりが観賞好適日。で、今日は、、、

(分かりますでしょうか、、、。)

ズームしてみます。

(水量が足りなかったようです。(笑) 妻が爆笑していました。)

ちなみに、水量が十分な時はこんな感じです。

(今日の姿からは「ほんまかいな」と思うほどの勇壮な滝。どれだけ雨が降ったらこうなるのでしょうね。ネットで調べていると、「幻の滝」と書いている人もいましたから、これだけの景色に出会う確率は相当低いのでしょうね。)

ここ「対島の滝展望台」、滝の方は❝チョロチョロ❞状態でも、景色は絶景です。

(この張り出している磯は「大淀・小淀」という柱状節理地帯です。)

展望台から先程の分岐に戻って、次は「橋立つり橋」へ向かいます。その途中、展望台から見えた「大淀・小淀」に降りて行く道があります。

大淀・小淀へ降りる道は鎖場もある急な道でもあるので、スルーしようかと思っていましたが、途中まででも行ってみようということで降りてみることに。

(こういう手書きの看板がある所はやばいパターンのような気がしますが、、、。)

これが鎖場。

(そうなんです、結局降りました。鎖場と言ってもそんなに厳しくない感じでしたので、「行ってみよう」となりました。)

鎖場を降りて海を見たところ。

(柱状節理がよく分かります。右の方は大きな潮だまりになっているように見えます。)

足元に注意しながら先の方へ進むと、先程行った「対島の滝展望台」が見えます。

(写真中央やや左。)

「大淀・小淀から見る対島の滝も美しい。」とネットの事前リサーチでありましたので、せっかく降りて来たことですし、ズームで狙ってみました。

(やっぱり水量がないと、滝だか何だか分かりませんね。(笑))

どっちが大淀か小淀か分かりませんが、ここがまさに大淀・小淀。

(先端では磯釣りをしている人がいました。)

風はそんなに吹いていませんが、結構波がかぶります。

(磯釣りをするにはかなり注意が必要。)

しばし大淀・小淀で景色を楽しんだ後、鎖場を昇って散策路に復帰。

ここから「橋立つり橋」は数分。

(「橋立吊橋」、長さ60m、高さ18m、定員20人。)

このあたりの吊橋としては、城ヶ崎海岸の「門脇つり橋」が有名過ぎて、「橋立つり橋」は訪れる人もいませんが、絶景ぶりは負けていません。

(渡っているのは妻と私の2人ですが、揺れる揺れる。怖いです。(笑))

下を覗くと、ロッククライミング?の練習をしている一団がいました。

(10人以上いました。いい練習場なのでしょうか。)

渡り切ったらUターン。もう一度渡ります。

(こちらからの方が絶景です。)

橋立つり橋を往復して散策路を戻ります。途中、先程通り過ぎた句碑を眺めます。水原秋櫻子の句「磯魚の 笠子もあかし 山椿」。

(「笠子」は魚のカサゴ、九州での呼び名はアラカブ。「あかし」はアラカブも赤いので、それと山椿をかけているのかな。「プレバト」に出したら「カサゴが磯魚というのは自明なので説明し過ぎ」って言われそう。(笑))

駐車場に戻り、ちょうどいい時間になりましたので、宿に向かいます。妻と「結構歩いたね。」と、「Jupiter」でのランチを挟んでの散策が想像以上にたっぷりだったことを振り返ります。言われてみれば、脚にきているような、、、。温泉に浸かって体を癒したいと思います。

 

・・・・・伊東「風の薫 MORI premier」一泊旅行②〔「風の薫 MORI premier」編〕へ続く。

 


沖縄『にーびち ぐすーじさびら』2泊3日の旅④[完]〔最終日観光編〕

2023年10月22日 | 旅行記

最終日の朝はゆっくりと行動開始。朝食は昨晩国際通りのコンビニで買っておいたおにぎりなど。11時前に「沖縄かりゆしリゾートEXES那覇」をチェックアウト。今日は王道の観光コースを回ります。

(ホテルの部屋に飾られていた昔の首里城や那覇の街の様子のスケッチ。)

予定としてはこの3スポットを訪れます。

 ・首里城、玉陵
 ・ひめゆりの塔・ひめゆり平和祈念資料館
 ・琉球ガラス村

王道の観光コースにしたのは、妻が〇十年ぶりの沖縄だから。「琉球ガラス村」が王道かどうか分かりませんが、妻からのリクエストもあり、コースも効率的に回ることができますので立ち寄ります。「ひめゆりの塔」は私も20数年前に行ったきりですので、初めてのようなものですが、その他は九州勤務時代に訪問済みですので、妻をご案内。

首里城公園駐車場に車を停めて、さっそく散策へ。

(駐車場はインフォメーションセンターでもある「首里杜館」(すいむいかん)と直結。)

ここで「日本100名城に行こう」公式スタンプ帳にスタンプをいただきます。

(九州勤務時代、まだ100名城のスタンプを集めていなかったので、改めて旅に持参して集めています。)

守礼門には青空が似合いますね。

(オーバーツーリズムにはなっていません。良かったです。)

順路に沿って、「歓会門」。

(何度来ても、王宮の城壁の威容には新鮮な驚きを感じます。)

この石段を上がると「瑞泉門」。

(首里城の近くに、その昔王宮に泡盛を納めていた泡盛蔵がありますが、その名が「瑞泉」。この門の名が由来でしょうか。)

瑞泉門の次の門「漏刻門」をくぐると、一気に眺望が利くようになります。

(妻をご案内中。(笑))

券売所の「広福門」でチケットを購入して、、、

(夏の日差し。暑いです。)

改札所になっている「奉神門」をくぐって入城。

(奉神門は正殿前広場の「御庭」(うなー)へ続く最後の門。改札になっている中央の門は国王など身分の高い人だけが通ることができる門でした。)

首里城は現在も復元作業中。以前訪れた時よりも更に「見せる復興」として整理され、再建作業の様子を見学することができます。

(以前はこのように柵で囲って露天で見せるやり方が中心でしたが、今はこのような展示はここくらいでした。)

復元工事中の正殿は大きな建屋で覆われており、1階から3階までの見学コースが整備されています。

(3階まで上って来たところ。背面に工事現場があります。)

建屋の断面案内図です。

(復元工事現場と倉庫等の間、黄色い所が見学エリアの3フロア。)

ここは1階の「原寸場」だったかな。

(今日は日曜日で休工日。)

ここは3階だったかな。

(正殿の復元工事現場です。見学エリアの各フロアでは、サイネージによる作業の説明と、パネル展示や現物展示による説明で復元工事の様子を勉強できます。)

現代の工事技術を駆使して復元工事中ですが、昔はそれを職人さんの腕だけで造りあげたのですから驚きです。建屋を出て、城の更に奥に進んでいきます。

(建屋を回り込んで奥に進み、昔は物見台、今は展望所の「東のアザナ」(あがりのあざな)をめざします。)

建屋には正殿の絵が描かれていますので、復元完了後には「こういう景色が見える」ということが分かります。

(ナイスアイデア。)

「東のアザナ」に到着しました。

(さすが物見台。パノラマで景色が見えます。)

隅から隅まで歩けば、首里城はまだまだ見るべきところがありますが、ここで引き返します。帰りも順路になっていますので、帰路は別の門をいくつも通って守礼門に至ります。

首里城の次は、首里城とともに世界遺産になっている、❝お隣❞の「玉陵」(たまうどぅん)へ。

(国宝でもあります。)

玉陵は、1501年、尚真王が父の尚円王の遺骨を改葬するために築いて以来の、第二尚氏王統の陵墓です。入場券を買ったら、まずは券売所の建物の地下の展示フロアで王陵のことを勉強します。

(墓室は3つに分かれています。中央は洗骨前の遺骸を安置する部屋、東室(左)は洗骨後の王と王妃、西室(右)は限られた家族が葬られました。)

それでは実物の見学へ。

(精緻な石垣に囲まれ、現代的にも感じられるこの小さな門から入ります。)

ここを訪れるのは私は2度目ですが、やはり特別な雰囲気を感じますね。

(色のある装飾があるわけでもなく、精緻な石造りで作られた、城を思わせる墓所です。)

首里城と玉陵、王道中の王道のスポットを見学しました。遅めのお昼時ですが、今朝リサーチして行ってみたいと思った、糸満の「漁民食堂」という海鮮系の食事処に行ってみることに、、、到着しましたが、超行列、しかも「本日終了」とのこと。そんなこともあろうかと第2候補を準備しておきました。九州勤務時代に連れて来てもらった「肉御殿」

(「漁民食堂」から車で3分。ステーキランチがとても美味しかったので、迷わず再訪です。)

私はランチメニューで人気の「リブ芯ステーキ」を、妻は焼肉セットを注文。

(どれもうまそう。)

来ました、「リブ芯ステーキ」。

(沖縄と言えばステーキ。最高です!)

妻の焼肉セット。

(焼肉セットにも何種類かありますが、何セットか失念しました。)

焼肉を少しシェアしてもらいましたが、美味しかったです。滞在中一度はガッツリ肉を食べておかないと。(笑) 妻のリクエストでこちらも追加。

(ちょうど視線の行くところに貼られています。)

「串揚げ六種盛り」、来ました。

(オリオンビールがほしい~。(笑))

串揚げも美味しかったです。最後に〆のデザートを。100円のミニソフトなのですが、十分レギュラーサイズです。(笑)

(「肉御殿」でのランチ、大満喫しました。九州勤務時代に連れて来てもらっていて良かったぁ。)

お腹も満たされたところで、「ひめゆりの塔・ひめゆり平和祈念館」へ。

(駐車場は周辺のお土産物屋さんなどが無料で提供してくれています。購入義務などはありません。)

手を合わせます。

「ひめゆりの塔」は、1945年の沖縄戦で亡くなった沖縄師範学校女子部・沖縄県立第一高等女学校の生徒や教師のための慰霊碑。沖縄戦の翌年、両校で最も多くの犠牲者を出したガマ(鍾乳洞)の上に建てられました。

(野戦病院として女学生が看護に当たりました。その様子は後程入館する「ひめゆり平和祈念館」でビデオで証言者の話を聞きますが、壮絶という言葉では表せないものでした。)

ガマの断面図とひめゆりの塔の位置関係の説明。

ここがガマの入口。

(もう一度手を合わせます。)

それでは「ひめゆり平和祈念館」へ。

(館内撮影禁止。)

記憶が確かなら、20数年前に初めて訪れた時は、館内に作られた野戦病院化したガマの模型の中で語り部(証言者)から生でお話を聞かせていただいたと思いますが、今はそのガマの模型は立入禁止となり、お話も証言者がビデオの中で語っています。展示資料や証言ビデオの内容は言葉では表せないものでした。ウクライナや中東で戦争が起きている今、ここを訪れる意義は大きいと思います。

さて、最後は「ひめゆりの塔」から近い「琉球ガラス村」へ立ち寄ります。

(ここも九州勤務時代に案内していただいたことがあります。)

今日も工房では琉球ガラス製造の実演中。

琉球ガラスのコップか皿か、製造体験のお客さんが10名くらい待っていました。

(これは工房の職人さんが炉からガラスを出したところ。)

この後展示棟で工芸品やお土産物をゆっくりと見学。ホテルに置いてあった琉球ガラスのコップや「琉球ガラス村」の商品を見て、改めて琉球ガラスの良さに惹かれて、帰宅後、以前いただいた琉球ガラスのペアグラスを引越し荷物の中から出しました。

さて、ちょうどいい時間となりました。姪っ子に借りてもらったレンタカーを返却に向かいます。

(無事返却することができました。お世話になりました。)

私たちが借りていたVOXYはすぐに洗車されていました。

(また誰かを乗せて沖縄中を駆け巡るのでしょう。ご安全に。)

送迎バスで那覇空港へ送ってもらう頃には日も暮れ始めました。ひとしきりお土産物を見たら、夕食へ。レストランはどこも待ち状態でしたが、席・椅子がゆったりしていて長く居ても疲れない「ROYAL」にしました。

(ROYAL名物の「オニオングラタンスープ」をセットで付けて。)

席から見える夕暮れ時の空港。

(今回もいい旅でした。)

JALのジンベイザメのラッピング機。

(何かとコラボしている便、いいですね。)

飛行機は案の定遅れて20時頃の搭乗案内との放送が。待っている間、妻が最後に心残りの無いようにこれを買ってきました。「BLUE SEAL」のシークワーサーアイス。

(美味しい!)

やっと搭乗時刻となりました。乗ってみて分かりましたが、私たちの搭乗機もコラボ機でした。「STAR WARS」です。中からは見えませんが、真っ黄色にラッピングされていたそうです。

(機内サービスのコップ。シートのヘッドカバーもコラボバージョンでした。)

搭乗グループが私より早かった妻が撮ったレア写真。搭乗する時に気付いたらしいですが、CAさんの席にヨーダが座っていました。

(おおっ。降りる時に私も写メしようとスマホを握っていましたが、降りる時にはいませんでした。残念。)

羽田空港に着いた時は22時を大きく過ぎていたでしょうか。ターンテーブルで荷物を取ったらダッシュしていく人など、公共交通機関を利用する人は、この時間帯の便の遅れはヤバそうです。私たちは運よく駐車場を予約できたので余裕でしたが、帰路の便の予約する時は要注意ですね。

この後高速も順調に流れ、無事に帰宅。久々の沖縄でしたが、やっぱりいいですね、沖縄。最後に姪っ子夫婦にもう一度。

 にーびち ぐすーじさびら!(結婚おめでとう!)


沖縄『にーびち ぐすーじさびら』2泊3日の旅③〔挙式・披露宴編〕

2023年10月20日 | 旅行記

「One Suite THE GRAND」を11時半に出発。今日は姪っ子の結婚式当日です。新婦はそろそろ支度を始める頃ですが、妻がちょっとお手伝いすることがあり、会場の「Eines Villa di Nozze Okinawa」(アイネス ヴィラノッツェ 沖縄)へ向かいます。

(雲が出てきました。「何とか晴れてくれぇ!」と願います。)

髪とメイクをプロにやってもらいます。ヴィラの一室を借りて支度中のようですので、カートで案内してもらいます。

(ヴィラの室名は「GETTOU」。沖縄ではなくてはならない植物「月桃」です。)

髪飾り、ベール、アクセサリーはこちらからの持ち込みですが、その関係でこのタイミングで妻がスタイリストさんと話しながら、最終確認程度のお手伝い。

(ドレス選びもたいへんでしたね。)

運転手でただの付き添いの私も部屋に入れてもらいましたが、新郎とともにやることもなく、私はテラスに出てみました。

(晴れてきました。ここは本部半島の❝付け根❞あたりのロケーション。)

新婦の支度は期待以上の仕上がりで万事うまくいきましたので、私たちはこれでお役目御免です。新郎新婦は引き続き準備が続きます。私たちはヴィラから退室して、式の集合時刻まで自由行動です。

(ヴィラから歩いて駐車場へ。植え込みに月桃がありました。花の時期は終わって実が生り始めています。)

時刻は12時半過ぎだったでしょうか、集合時刻が15時前ですので、近場で昼食がてら観光へ。私が一応見ておきたかった「ゴリラチョップ」。

(右の岩、ゴリラがチョップしているように見えますでしょうか。「崎本部ビーチ」という海水浴&ダイビングスポットの端っこの方にあります。完成度の点で、壱岐の「猿岩」には全く及ばず、西伊豆の「馬ロック」にもギリ負けているかも。(笑))

17時から披露宴で食事が出ますので、昼食は軽めということで、「瀬底島」のピザ屋に行ってみることに。

(ピザ屋のテラス席から眺めた「瀬底大橋」。)

瀬底島のナポリピッツァ専門店「pizzeria UKAUKA」。

(いい感じ。人気がなくて営業中かどうか戸惑いましたが。)

今朝リサーチして選んだ「UKAUKA」ですが、店構えは❝当たり❞の予感。

(UKAUKAの意味は不明。(笑))

ナポリのピザ屋が使っている厳選小麦粉を使用し、薪釜で焼き上げる本格ピッツァだそうです。

(これが薪釜ですね。もしやと思って調べましたが、「真のナポリピッツァ協会」認定店ではありませんでした。)

店内席とテラス席が選べますので、迷わずテラス席へ。

(ちょっと高台にあっていい風が吹き抜けます。気持ちいいランチタイム。)

ピッツァは2種類注文しました。王道のマルゲリータに生ハムがトッピングされた「マルゲリータ・生ハム」。

(飲み物はマンゴージュースとカフェラテ。)

もう1枚は、マルゲリータとややかぶりますが、お店❝オススメ❞の「パルミジャーナ」。

(ナスやサラミなど、マルゲリータよりも具だくさん。)

軽めにと思いましたが、結局お腹いっぱいになりました。(笑) 瀬底大橋も一望できる、いい眺めのテラス席で涼しい風に吹かれてのピッツァランチ、最高でした。それでは、会場の「Eines Villa di Nozze Okinawa」(アイネス ヴィラノッツェ 沖縄)に戻ります。

(すっきり晴れてきました。良かったぁ。)

ここは沖縄。正装はかりゆしですので、出席者は全員かりゆしを着ます。新郎チームはブルーのかりゆし、新婦チームはピンクのかりゆしをレンタル。事前にサイズを申告済みですので、名前を言えば受付で渡してくれます。

(柱に植栽されています。本物の植物です。さすが沖縄。)

着替えてロビーでしばし待機。

(ウエルカムボードがありました。テーブルには2人のこれまでのツーショット写真がバンバン飾られていますが、妻曰く、最近はこれが普通だそうです。)

目の前はプライベートビーチ。映えますねぇ。

(雨の日はどうするんだろう、、、。)

こちらがチャペル。

(中がどうなっているのか、全く想像できません。)

太陽の日差しがロビーにどんどん差し込んできて逃げ場がなくなってきた頃、ご案内の号令がかかりました。この暗めの通路を通って移動です。

(中程で日の射している所がチャペルの入口。)

入場。「おおっ、こうなっているのか、きれい~。」とびっくり。

(「Eines Villa di Nozze Okinawa」はとても人気があるそうですが、分かる気がします。)

若い夫婦の挙式は厳かに執り行われ、無事終了しました。

(にーびち ぐすーじさびら!(結婚おめでとう!))

ちなみに、配られた式次第の片方のベージに「~幸せな結婚の十のルール~」というのがありましたので、ご紹介を。

  二人とも同時に怒らないでください
  家が火事にならない限りは叫ばないでください
  喧嘩になっても相手を負かそうとしないでください
  注意する時には優しく注意してください
  しゃべる前に、まず相手の話を聞いてください
  一日を終える前に仲直りしてください
  相手の良いところを認め合ってください
  自分の失敗または間違えをすぐに認め合って謝ってください
  過去の失敗または間違えを再び持ち出さないでください
  相手の機嫌が悪い時ほど明るく振る舞ってください

いかがでしょうか。(笑)

素晴らしいチャペルですが、一点難があります。日当たりが良すぎるがゆえに、新郎新婦を撮ろうとした写真は全て逆光になります。(笑)

(新郎はもろに日差しを浴びて汗がたいへんでした。お疲れ様でした。)

この後、参列者は先にビーチに出て、フラワーシャワーの準備をして待機。

(新郎新婦がビーチへの階段を下りてくるところでフラワーシャワー。その後この鐘を鳴らします。)

私たちはこれで披露宴会場へ移動しますが、新郎新婦はビーチでの写真撮りが続きます。

(建物の2階が披露宴会場。)

披露宴会場のテラスからビーチの様子を見てみると、なかなかの映え写真が撮れました。

(いい感じです。撮った私も幸せな気持ちになります。)

こんな写真も撮ることができました。

(波打ち際の数人が写真撮影中の新郎新婦とスタッフです。)

新郎の挨拶で披露宴スタート。美味しい食事に、ちょっとしたイベントもありで、披露宴も充実したものでした。

(立派なコース料理。この後那覇への移動がありますので、飲めないのが残念。)

沖縄の食材をふんだんに使った料理の数々。

(ピッツァを食べた私たちにはややボリューミーでした。(笑))

ケーキ入刀。

(ファーストバイトもやりました。)

コース料理も終わった頃、新郎新婦から出席者それぞれへのプレゼントと言葉をいただき、披露宴の最後にはそれぞれの両親への心のこもった手紙。感動的でした。

(私たち夫婦にもプレゼントをいただきました。)

既に新生活を始めている姪っ子夫婦の新居に招待された時に使わせてもらって、とても気に入ったハイボールタンブラーでした。

(いつまでも冷たさ保持、結露知らずの優れモノ。翌日からさっそく使わせてもらっています。)

披露宴は19時にお開きとなりました。それぞれ着替えを済ませて、今日の便で帰る方々にご挨拶して、私たちは那覇へ移動です。

(陽の長い九州・沖縄ですが、とっぷり暮れました。)

私たち夫婦にとっても思い出に残る、素晴らしい挙式と披露宴でした。車中で、準備の苦労話や今日の結婚式のことを楽しく話していると、あっという間に那覇のホテルに到着。

(姪っ子が取ってくれたホテルです。)

いい部屋を取ってくれました。

(部屋までにちょっとした廊下がある。)

広々としています。

バスルームもオシャレで使いやすかったです。

(オーバーヘッドシャワーもあります。)

沖縄のホテルにはあってほしい「やちむん」もしっかりあります。

(棚の右下の陶器がやちむん。これが部屋にあると嬉しいです。)

冷蔵庫の飲み物はオールインクルーシブ。

(いただいて帰りました。(笑))

で、せっかくの那覇の夜ですので、妻と国際通りをそぞろ歩くことに。

(9時半頃だったと思いますが、観光客でにぎやかです。)

何をするわけでもないのですが、超久々に那覇に来た妻に私があれこれご案内。自分の思い出のステーキハウス「碧」もご紹介。(笑)

(本日の営業は終了。)

これまた思い出の「ステーキハウス88」

(九州勤務時代の私の思い出ばかりですみません。(笑))

ここは私も初めての「第一牧志公設市場」。人気の観光スポットです。

(もちろん営業終了ですが、外から覗いてみると雰囲気が良く分かりました。)

オープンな夜の飲み屋をおそるおそる覗きながら散策です。

(この奥ににぎやかな飲み屋さんあり。)

そんなこんなでぐるっと一回りして国際通りに戻ってきました。

(商店街のお店はほぼ営業を終了しているので静かですが、飲み屋はまだまだこれからという感じでした。)

このあたりで折り返してホテルに戻ります。最後に沖縄県庁を写メして、夜の国際通りの散策は終了です。

(夜の県庁。散策中、蒸し暑くてそこそこ汗をかきました。)

10時半前にホテルの部屋に戻って、汗を流して就寝。明日の朝はゆっくりと起きて、最終日、王道の観光コースを巡ります。

 

・・・・・沖縄『にーびち ぐすーじさびら』2泊3日の旅④[完]〔最終日観光編〕へ続く。


沖縄『にーびち ぐすーじさびら』2泊3日の旅②〔古宇利島「One Suite THE GRAND」編〕

2023年10月18日 | 旅行記

私たち夫婦が今日泊まる古宇利島の「One Suite THE GRAND」(ワンスイート ザ・グランド)へ向かうべく、古宇利大橋を渡ります。

(妻撮影。本部半島→屋我地島→古宇利島というルートです。)

「One Suite THE GRAND」は古宇利島のほぼ中心の高台に位置します。ホテルへのアクセスの最後は「この道であってんの?」と少々不安になるような、さとうきび畑の真ん中の細い道。

(ようやく道が拓けて安心したところ。(笑) ここに出るまでVOXYの車幅いっぱいでした。)

ひまわり畑の向こうに建物が見えてきました。

(まだ満開のひまわりと、想像していたよりも❝家❞っぽい建物に、妙な驚きを感じています。)

それにしてもひまわりが元気です。太陽に向かって一斉に❝顔❞を向けている姿が青空に映えます。

(翌朝散歩がてら撮影。東京で満開のひまわり畑を見たのは8月でした。)

到着です、「One Suite THE GRAND」。

(やっぱり❝家❞っぽい。(笑))

車寄せを通過したところからの景色。

(自然に囲まれているというのがいいですね。風の音と鳥の鳴き声だけが聞こえます。)

車の駐車はホテルの方にお任せとなりますが、翌朝朝食後に建物の周辺を散歩していると、駐車場にBMWのZ4を発見。

(「わ」ナンバーですのでレンタカーだと思いますが、料金はおいくらなのでしょう。(笑))

それでは中へ。

(何もかも映えます。)

エントランスを一歩入ったところからのロビーの景色。

(おそらく琉球石灰岩が素材と思われる壁、木を使った天井と家具、高級感のあるタイル(馬目地ですね(笑))など、シンプルですが雰囲気最高です。)

「One Suite THE GRAND」は、全室オーシャンビューの22室。2021年7月オープンでまだ2年ちょっとですが、同じく古宇利島にお手頃な「One Suite THE TERRACE」があり、その上位グレードのスモールラグジュアリーという位置付け。

目を引くフロントの背景は、絵画ではなく琉球ガラスでできているのではないでしょうか。

(じっと見ているとホテルの方に「どうぞもっと近づいてご覧になってください。」と言われましたので、2、3歩踏み込んで拝見しました。(笑))

チェックインはこちらのラウンジ的なスペースで。

(光の加減で窓の外が白く写っていますが、実際は植物の明るい緑と青空でとても美しいです。)

ウエルカムドリンクは「古宇利ぬウージ」という自家製オレンジシロップソーダ(タンカン、オレンジ、黒蜜、ジンジャーシロップ)。

(スティックが2本。右は紙製ストロー、左はウージ(さとうきび)。さとうきびは噛んで甘さを味わいます(食べない)。このさとうきびは今しがた通り抜けて来た畑のものだそうです。プレートが素敵でした。グラスとおしぼりで隠れていますが、木製のボードの一部が波打ち際を思わせる青と白の陶器?で❝コーティング❞されています。プレートで古宇利島のビーチを表現、浜辺で「古宇利ぬウージ」を飲んでいるという演出でしょうか。)

チェックインを済ませると、簡単にフロアを案内していただけます。ロビーを出るとすぐインフィニティプール。

(左側には、オリオンビール飲み放題のビールサーバーと、バスソルトを自分で調合する趣向のデスクがあります。)

それでは部屋へ向かいます。私たちの部屋はロビー階で、インフィニティプールに面した「プレミアオーシャンビュー ツイン」というタイプ。

(ロビーからすぐなので、ロビーの雰囲気の良さそのままのアプローチです。)

部屋に入ると、先程ロビーからインフィニティプールが見えた景色の再現のような眺め。

(手前がベッドエリアですが、更にその手前は作り付けのカウンターデスクになっています。そこからの眺め。)

プレミアオーシャンビュータイプの特徴は、何と言っても庭のジャグジーとインフィニティプールが直結していること。

(ジャグジーにはまだ湯を張っていません。引き窓を全開にすると、インフィニティプールと海が広がります。左の木の扉がインフィニティプールへの出入口。)

少し斜めの位置から撮ると、プールの様子がよく分かります。

(プールサイドに人がいると、ちょっと視線を意識してしまいますが、そんなに人が出てくることはありませんでした。)

部屋の中のご紹介を。リビングエリアからベッドエリアを見たところ。

(ベッドの向こうがカウンターデスク。)

洗面所・脱衣場。

(2ボウルタイプ。)

琉球ガラスでのコップが素敵です。

(洗面用にするにはもったいないですね。)

❝内風呂❞は大きな卵型の湯舟です。

(私が足を伸ばしても余裕のある大きさ。ここからも庭に出ることができます=プールサイドから見える。(笑))

シャンプーなどは「ゆめじんハイビスカス農園」の「HIBISCUS」シリーズ。

(ご当地今帰仁(なきじん)の農園で有機栽培で育てられたハイビスカスが原料。)

シャワーヘッドはリファ。

(ファインバブル(マイクロミスト)が気持ち良かった。ちなみに、オーバーヘッドシャワーも付いています。)

冷蔵庫の物はオールインクルーシブ。

(オリオンビールなどはいただいて帰りました。)

部屋置きのスイーツは「菓匠禄兵衛」の「福みたらし」(One Suiteオリジナル)。

(ジンベイザメの顔をモチーフにした、大粒のみたらし団子。「菓匠禄兵衛」は琵琶湖の湖北、木之本の老舗菓子屋とのことで、この「福みたらし」は禄兵衛とOne Suiteのコラボスイーツだそうです。)

地元のお菓子もあります。

(左:「紅いもチップス」(古宇利島産の紅いも、お隣の「屋我地島」の塩を使用)、右:手作り黒砂糖菓子(古宇利島産のさとうきび100%使用)。まさに地産地消。)

そして、宿泊約款やルームサービスメニューなど各種情報は全てタブレットで。

(電話も兼ねています。)

部屋の探索もひと段落したところで、庭からプールサイドに出てみます。

(「うわぁ~」と言ってしまう美しさ。)

引き窓を全開にした部屋の方を見るとこんな感じです。

(丸見え。(笑) 間違っても❝全開モード❞の時は裸でジャグジーを使ってはいけません。リビングの窓のガラスには反射フィルムが貼られていますが、夜は丸見えになります。)

それにしても、インフィニティプールと海と空はお互いが借景の絶景ですね。

(天気が良くて良かったぁ。)

それでは、ジャグジーを使ってみます。

(引き窓を閉め切ってみました。センターが薄っすら隙間になっているような気もしますが、そんなことはお構いなしの年齢です。(笑))

ジャグジーに湯をためている間にロビーに行ってオリオンビールをサーバーから注いで部屋に持ち帰ります。

(オリオンビールのサービスは17時まで。残念ながら1杯で終わりました。オリオンビール、南国らしくスッキリしたのどごしで最高です。)

ビールを飲みつつジャグジーに浸かって、初日の疲れを癒します。そろそろ夕暮れ。

(部屋の庭から手を伸ばして外を撮ってみる。)

夕暮れのジャグジーもいいものです。

(沖縄も朝夕は涼しくなってきました。熱めの湯がちょうどいい感じです。)

夕食の時刻は30分単位で好きに選ぶことができます。18時半にレストランへ。「La BOMBANCE 古宇利島」(ラ・ボンバンス)。

(「La BOMBANCE」は東京の西麻布が本店。10年連続ミシュラン。洋食系かと思ったら、何と、日本料理店とのこと。店名はフランス語で「ご馳走」の意味。)

お隣の気配を全く感じない広々とした店内。席に着きました。

(このカードが献立表ですね。)

「さて、今日はどんな料理が出るのだろう。」とワクワクしてカードを手に取ってみると、「何だ?!これはぁ~」。

(ホテルの方曰く、「献立表がなぞなぞ形式になっておりまして、、、」。更に、「最近は凝り過ぎてスタッフも戸惑い気味です。(笑)」とのこと。チェックアウトの時にフロントの方にこのなぞなぞ形式の献立表はどなたのアイデアか訊ねたところ、東京本店のアイデアで、どうやら全店舗でやっているようです。(笑))

旅行サイトの会員特典のスパークリングワインで乾杯です。

(スパークリングワインですが、シャンパーニュ地方産。「Eloquence」(エロケンス)。「雄弁」という意味だそうです。)

それではコースのスタートです。(料理名は謎解き後の表記で。(笑))

■山原(やんばる)の焼茄子のムース

(料理長が北海道出身の方で、ホタテなど北の食材も使っているとか。)

■前菜の数々:タマンのマース煮、今帰仁エリンギと青菜のお浸し、アグー豚・島豆腐・クリスピー、しゃこ貝のジェノベーゼソース、車海老の抹茶胡麻クリーム和え

(なぞなぞが一気に5問。謎解きに真剣になってしまいます。次の料理を待つ間も楽しく過ごしてもらいたくてという趣向ですが、前菜はちょっと難易度を落としてほしいですね。。(笑))

タマンのマース煮。

(「タマン」とは「ハマフエフキダイ」のことで、沖縄の人気魚だそうです。マースとは塩、マース煮は塩水で蒸し煮した料理。)

今帰仁エリンギと青菜のお浸し。

(なるほど、「La BOMBANCE」が日本料理店ということが分かる一品。)

アグー豚・島豆腐・クリスピー。

(クリスピーは衣のことだと思います。)

しゃこ貝のジェノベーゼソース。

オオジャコの巨大貝殻は石垣島で見ましたが、しゃこ貝を食べるのは初めてかも。)

車海老の抹茶胡麻クリーム和え。

(車海老の産地までは訊きませんでしたが、生産量日本一の、沖縄本島のお隣の島、久米島産でしょうか。)

ここで飲み物を注文。私は例のごとくペアリング(5種)を、妻は「マイタイ」を。当店には専属のソムリエさんがいるらしく、日本酒とワインでペアリングしてくれるそうです。そのペアリングの1種目は日本酒。

(ご存知「手取川」(石川県白山市「吉田酒造」)ですが、「手取川 秋 純米 辛口」という秋酒。手取川は何度か飲んだことがありますが、この秋の純米辛口、かなりうまいです。ちょっと驚き。)

妻の「マイタイ」。

(本格的な(本物の)カクテル。ラム酒は沖縄産のものを使っているそうです。)

■やんばる鶏(やんばる地鶏)の餃子お椀

(「やんばる地鶏」は名護市許田の「中央食品加工」が生産している、沖縄県唯一の地鶏。)

■お造り

(白身は「沖縄三大高級魚」のひとつ「マクブ」(シロクラベラ)、赤身は沖縄近海産のマグロ。手前のガラス皿には、泡醤油と屋我地島の塩。ちなみに、沖縄三大高級魚のあと2種はアカジンミーバイ(スジアラ)、アカマチ(ハマダイ)。マクブもマグロも絶品でした!)

お酒は刺身に合う日本酒、秋酒「七賢 ひやおろし純米」(「山梨銘醸」(山梨県北杜市))。

(手取川に続き、これもいい。かなりいいです。「One Suite」の日本酒、ちょっと感動です。)

次の料理に合わせるワインが登場しました。

(フランスのアルザス地方の「Singulier」(サンギュリエ)、オレンジワインです。ソムリエさん曰く、蔵元の「ヴィニョブル・デュ・レヴール」は伝統的な製法と革新的・実験的な製法の両方を行っていて、そのいずれもが成功し、今、その評価がうなぎ上りの蔵元だそうです。ソムリエさん、このワインの説明の時が一番熱量がありました。(笑))

■アグー豚のオリオンビール煮

(見づらいですが、手前の黄色いのはうずら卵に❝ヘタ❞が付いていて、柿に見立てられています。お皿の色と相俟って、秋の季節感たっぷりです。)

次の料理に合わせる白ワインが登場。

(ボトルを残してもらえなかったので写メなし。フランスのブルゴーニュ地方、「シャルドネ2021」。)

■魚の泡盛蒸し

(耐熱セロハンで包んで調理。そのままの状態で出てきます。)

ソムリエさんが開け方を教えてくれますので、その通りにやると、こうなります。

(本日の魚は「センネンダイ」。「千年に一度しか水揚げされないほど珍しい」というのがその名の由来の超高級魚。暖かい海に生息する大型魚。美味しかったぁ。)

■海ぶどう・水雲・ゴーヤ素麺

(冷製です。箸休め的に登場。ゴーヤを練り込んだ素麺。「水雲」は沖縄もずくのこと。)

メインの肉料理に合わせる赤ワイン、これで5種目、最後となります。

(ソムリエさんの説明を忘れました。それほど重くなく飲みやすい赤でした。)

■国産和牛のサーロインと沖縄県産和牛のフィレ肉

(沖縄県産和牛A5ランクのフィレ肉は国産和牛のサーロインからのアップグレードです。食べ比べをしようということで、1人分だけアップグレードして、相盛りにしてもらいました。手前がサーロイン、奥がフィレ肉。どちらもうまい!)

■琉球スギ・クレソンの土鍋ご飯

(「琉球スギ」は魚の名前。スギ科のスギという魚で他に仲間はいません。食べ味がカンパチに似ていることもあり、以前は「黒カンパチ」として流通していたこともあるそうですが、全くの別物。ちなみに、見た目はコバンザメと似ています。)

お米は新潟県魚沼産。「La BOMBANCE」が田植えから生産管理をしているそうです。さすが日本料理店。

(めっちゃ美味しいです。ジューシーを連想させる炊き込みご飯風。「きしもと食堂」のジューシーと甲乙付け難し。残ったご飯はおにぎりにしていただきました。翌朝いただきましたが、味がしっかりとしているので、冷めても美味です。)

■本日のデザート

(植木鉢(笑)の方はティラミス、右のアイスはシークワーサーのアイスです。植木鉢にミント?が双葉を出したようで楽しいですね。)

これで本日のコースは終了。地元の食材を地元の料理法も含めて絶品に仕上げていただく全皿、感動の美味しさでしたが、ペアリングしたお酒も最高でした。全てに満足した夕食でした。

ちょっとショップに寄ってみます。

(これ、装飾品ではなく、沖縄のハーブティー。こんなにカラフルなのですね。)

部屋に戻ると、ベッドやタオルなどを整え済み。ベッドには沖縄のコショウを使った特製ナイトチョコレートが置かれていました。

(明日も晴の予報です。チョコを1個食べてみましたが、生チョコみたいで美味しかったです。)

庭からプールサイドに出てみました。ライトアップされたインフィニティプールがきれい。

(海は真っ暗です。)

星空観測もあるようですが、夜のジャグジーでゆっくりします。

(ジャグジーに浸かって夜空を見上げる。星座のことは分かりませんが、星がきれいでした。湯から上がると、夜風がちょっと寒く感じます。)

内風呂に湯を張って、「La BOMBANCE」の帰りに適当に調合したバスソルトを入れてみます。

(洗練された印象の湯舟。)

こちらが日中に撮っておいたバスソルトの調合デスク。

(調合は全く適当。(笑))

午前3時起床の今日、急激に眠気が来ました。特製ナイトチョコレートの力を借りずとも爆睡となりました。

翌朝。見事な日の出を見ることができました、、、ではなく、私たちが起きた時は既に陽は昇っていました。この写真は別のホテルに泊まっている甥っ子が日の出前に起きて古宇利大橋あたりで撮った日の出の瞬間。

(動画も見せてもらいましたが、これぞご来光。合掌。)

私が起きた頃はこんな感じでした。

(朝のインフィニティプール。すっかり陽は昇っています。プールの水面がちょっとさざ波立っているのは涼やかな風が吹いているため。)

朝食の時刻は一番早い7時にしました。昨晩と同じ「La BOMBANCE 古宇利島」です。

(朝食の席は主に窓際にセッティング。快晴の朝の景色を見ながら食事ができます。)

私たちが案内されたエリア。一番早いこともあり、私たちだけでした。

(一段上がったエリアで、半個室風。)

朝の献立表。

(さすがに朝はなぞなぞ形式にはなっていません。(笑))

フレッシュジュースは、何と、オレンジの生搾り機で。

(数年前、長崎県の西海町の「道の駅 みかんドーム」でやった生搾り機です。これはテンションが上がります。)

コップをセットしたら、1人3個ぐらいを放り込んでPRESSボタンを押すだけ。

(妻が生搾り中。みかんやオレンジの産地の全ての宿に置いてほしい生搾り機です。(笑))

搾ったフレッシュジュースを手に席に戻ります。

(コップに余裕あり。もう2個ほど放り込めばよかった。(笑) お味の方は最高です!)

■主菜:外皿と中皿

<外皿>グリーンサラダ、若鶏照り焼き、明太子、そぼろ茄子、油味噌ナーベラー
<中皿>本日のお造り、グルクン南蛮漬け、鮭塩焼き、出汁巻き玉子、酢取り蓮根、山葵漬け、染めおろし

(「ナーベラー」とは沖縄の島野菜のヘチマ。歯応えのある茄子という感じで美味しいです。)

お造りは、沖縄三大高級魚ではありませんが、東京では高値で取引される「マーマチ」(ヒメダイ)。

(旨味のある白身、ちょっとねっとり(うまい表現ができない(笑))した食感で美味しいです。)

■温物:カレーラフテー、青パパイヤ、ゴーヤ

(冬瓜だと思ったら、青パパイヤでした。)

■食事:白飯orお粥(私は白飯を、妻はお粥をチョイス。)

白飯は一人用の釜で出されます。

(有田焼だそうです。1人用なので、ちょっと物足りない。(笑))

フルーツをいただいた後は食後のドリンクですが、ホテルの方が「テラス席もご案内できますが、いかがでしょうか。」と勧めてくれたので、外へ。

(朝の風は湿気もなく涼しくて快適そのもの。)

下にはインフィニティプールが見えます。

(写真だとかなり見えづらいですが、水平線に島が見えます。伊是名島(いぜな)と伊平屋島(いへや)が重なって見えています。ちなみに、伊是名島にはハブがいないそうで、ホテルの方曰く、港に到着すると「ようこそハブのいない伊是名島へ」という看板があるとか。)

左手側を望むと、昨日散策した備瀬のフクギ並木のある備瀬崎と、その向こうに伊江島が見えます。

(特徴ある形なので伊江島はすぐに分かりますね。)

妻のスマホの方がズームが利くので撮ってもらいました。

(絶景です。)

あまりに快適でいつまでもテラス席にいたいところですが、そろそろ引き上げます。部屋に戻って引き窓を全開に。

(徐々に日差しが強くなってきます。)

ここで、やってみたかった記念撮影にチャレンジ。

(このインフィニティプールは、デッキチェアのあるあたりは足首までの水深で、プールの真ん中に立って写真を撮ることができます。)

若者カップルがやった後、ホテルの方にお願いして、私たちもバシャバシャ撮ってもらいました。(笑) この後、その様子を朝食を食べながら見ていたらしき宿泊客が次から次へと同じように記念撮影していました。

そんなこんなでプールサイドに人が出始めましたので、引き窓を閉めてジャグジータイムにすることにします。と、その前に、コーヒーを淹れます。

(豆はオリジナルブレンド。秩父のホテル「セラヴィ」にもあった高級グラインダーがありました。)

絶対に失敗しない解説書が置いてあります。

(豆の入れ方、湯の注ぎ方と量、蒸らす時間など、必要な情報が全て書かれています。)

キッチンスケールの上に置いて重さをチェックしながら実行中。

(20.8g。0.8gオーバーですが、良しとします。(笑))

やちむん(沖縄の陶器)のコーヒーカップに注いで完成です。

(砂糖とミルクが見当たりませんでしたのでブラックでいただきましたが、飲みやすくて美味しかったです。ちゃんと淹れれば素人でもコーヒーは美味しくできる。(笑))

この後、ジャグジーと内風呂に浸かってまったり過ごしました。古宇利島の「One Suite THE GRAND」、期待以上の素晴らしいホテルでした。再訪して連泊したいです。(笑)

(冷蔵庫のドリンクはいただいて帰りました。部屋のキーホルダーは木製(きっと古宇利島の木でしょうね)で、五角形は古宇利島の形をデフォルメしているそうです。)

チェックアウトは旅行サイトの会員特典で12時ですが、今日は姪っ子の結婚式本番の日。妻がちょっとだけ準備のお手伝いをしますので、少し早めの11時半に出発となりました。

 

・・・・・沖縄『にーびち ぐすーじさびら』2泊3日の旅③〔挙式・披露宴編〕へ続く。


沖縄『にーびち ぐすーじさびら』2泊3日の旅①〔1日目観光編〕

2023年10月17日 | 旅行記

姪っ子の挙式&披露宴に夫婦で招待されました。会場は沖縄の名護市(!)、出席者は近しい親族のみです。企画から段取り・準備までいろいろとたいへんだったようですが、思い出に残るとても素敵な結婚式でした。

ということで、「にーびち ぐすーじさびら!」(結婚おめでとう!)。

場所は那覇から高速を使って1時間強の距離にある本部(もとぶ)半島。みなさんは姪っ子夫婦が用意してくれた会場近くのホテルに泊まりますが、私たち夫婦は本部半島から古宇利大橋で渡ることができる古宇利島のホテルを自分たちで予約、せっかくの沖縄ですので、旅行を兼ねることに。天候にも恵まれた2泊3日の旅を全4編で振り返りたいと思います。

 ・沖縄『にーびち ぐすーじさびら』2泊3日の旅①〔1日目観光編〕
 ・沖縄『にーびち ぐすーじさびら』2泊3日の旅②〔古宇利島「One Suite THE GRAND」編〕
 ・沖縄『にーびち ぐすーじさびら』2泊3日の旅③〔挙式・披露宴編〕
 ・沖縄『にーびち ぐすーじさびら』2泊3日の旅④[完]〔最終日観光編〕

初日から観光をしようということで、羽田空港を朝6時台の飛行機で出発。公共交通機関では始発に乗っても間に合いませんので、自家用車で向かいますが、駐車場確保が難題です。満車では目も当てられませんので、羽田空港駐車場の予約サイトで事前に予約しておきました。

(ANAの出発ロビー直結のP3駐車場。予約は超激戦です。)

5時過ぎには到着し、スーツケースを自動預け機に入れようと行くと、まだやっていませんでした。(笑)

(朝は5時15分から稼働とのこと。)

ある意味❝始発❞ですので、定刻通りの出発、日の出は離陸直前に拝みました。

(滑走路へ移動中。)

離陸して間もなく、富士山を発見。

(富士山を見ると元気が出ます。きっといい旅になることを予感しつつ。)

自宅を4時過ぎに出発しましたので、朝食は機内で。空港の売店が6時15分開店なので搭乗前に慌ただしく買ったサンドイッチ。

(妻とシェア。)

2時間くらいでしょうか、那覇空港に到着しました。

(九州勤務時代には見慣れた景色。大阪勤務時代に仕事で行った「石垣島トライアスロン2023」の帰路、トランジットで通過したのが直近です。)

さて、結婚式に出席するメンバーはほぼほぼこの飛行機に乗っていますが、到着後それぞれでレンタカーに乗って初日の行動が始まります。私は、明日が式本番の姪っ子夫婦も含めて5人で、姪っ子が手配してくれたレンタカーでプチ観光へ。

車種はトヨタの「VOXY」。配車の都合で、ミニバンクラスからのグレードアップ。大きくなる分にはウエルカムです。5人ゆったりと、しばし沖縄自動車道のドライブを楽しみます。本部半島手前の許田(きょだ)ICで降りて、「道の駅 許田」に立ち寄ります。

(日差しは刺すように強い。)

沖縄感?いっぱいの外観です。

(結構にぎわっていました。)

「美ら海水族館」などのお得な割引チケットが販売されています。

(姪っ子夫婦はリサーチでもしていたかのように、奥のTシャツ売場へ。ORIONビールのTシャツを購入とのこと。ORIONビールとかBLUE SEALアイスのTシャツをペアで来ているカップルをちらほら見かけましたが、いい感じでした。私たち夫婦が着たらちょっとしんどいですが。(笑))

道の駅を出発、昼食へ向かいます。妻がハブになってくれた事前のLINE打ち合わせで沖縄そばで決定済み。以前沖縄出張にくっ付けた一人旅(「本部半島めぐり」(2019年10月))の時に行列で断念した、本部町渡久地の「きしもと食堂」が第1候補。車で通る時にちらっと行列が見えましたが、先に降りて並んでもらうことに。次の問題は駐車場。空いているか、、、1台空いていました!

(右列の手前2台目が私たちのVOXY。)

私自身、4年の時を経ての念願の「きしもと食堂」です。

(人気のない街でここだけこのにぎわい。)

そこそこ行列でしたが、回転がよく、15分待ったか待たないうちに入れました。

(並んでいると日焼けしそうな日差し。)

店内は素朴そのもの。

(私たちは座敷席。足がしびれました。(笑))

芸能人がバンバン訪れています。

(ほんの一部。)

メニューは、「そば」の大or小(小が並レベル)と「ジューシー」のみ。ジューシーは全員注文、そばの方は男性陣2人が大、女性陣3人が小。

(そば大は先に来ました。このそばは小。)

私のそば大とジューシー。

(うまい! そばが美味しいのはもちろんですが、このジューシーが絶品です。「きしもと食堂」を訪れたなら、そばだけでなくジューシーは注文必須です。)

ちなみに、もし「きしもと食堂」がダメだったら、半島の山手の「山原(やんばる)そば」、そこもダメなら今帰仁エリアの「いち藤」と第3候補まで用意していたのですが、第1候補に入れてラッキーでした。

お腹も満たされて、次は「備瀬のフクギ並木」へ。

(「美ら海水族館」のある「海洋博公園」の「オキちゃん劇場」(無料ゾーン)へという案もあったのですが、あいにく「オキちゃん劇場」が改修中で、イルカショーは敷地内近くの「イルカラグーン」でやっているとか。結局開催時間のタイミングが合わなかったのでスルーとなりました。)

私は「本部半島めぐり」で来たことがあるので再訪です。その時に静かなフクギ並木を水牛車に乗ってのんびり回っている観光客を見たので、今回5人で水牛車に乗ろうと思いましたが、今はレンタサイクルと電動キックボードが幅を利かせていて、水牛車は廃れてしまったようです。

以前は静かなフクギ並木も❝人工音❞が耳について風情がちょっと落ちたかな。それでも雰囲気のいいエリアはあるので、記念撮影を。若い姪っ子夫婦は後ろ姿で映える1枚。

(なるほど、若い人は後ろ姿を撮るのか。)

昭和世代の私たち夫婦は、思いっきり前を向いて笑って1枚。

(モザイクですみません。いい写真が撮れました。)

海の方へ出てみると、この絶景。

(説明不要の絶景。伊江島がいいですね。)

備瀬崎の方角も絶景です。

(岬の先端に「備瀬埼灯台」が小さく見えます。)

ここでも、若者夫婦と昭和世代夫婦で記念写真をたくさん撮りました。(笑) フクギ並木に戻ります。

(並木で見かけた、牛糞たい肥「もとぶ1号」。確か本部地区の牛の糞使用と書いてあったような。)

フクギ並木を抜けて普通の道路に出ると、日差しで暑い。「ちょっと冷たいものでも飲みたいなぁ。」と思っていると、かわいいお店を発見。「べにいも屋」。

(雰囲気の良さに惹かれて入ります。)

お店の前に置かれていた手書きの看板。

(自家製の紅いもを使ったスイーツなどがあるようです。)

店内にあった実物の紅いも。大っきい~。

(ここ(備瀬)で昔から作られている品種「備瀬1号」。買って帰って食べてみたいところですが、本土には持ち込めないそうです。ネットで調べてみると、病害虫の拡散防止のためのようです。)

さて、何を注文しましょうか。

(シークワーサージュースとかもあります。)

私は「ぜんざい」で即決。

(これが沖縄のぜんざい。カップの底には金時豆のあんこ、その上にかき氷、きな粉はお好みで。)

フクギ並木には涼しい風が吹き渡るとはいえ、散策で汗をかいた体が生き返りました。

時刻は14時半頃。姪っ子夫婦は明日(本番)の最終打ち合わせがあるので、会場のホテルへ向かいます。その前に今日泊まる、会場とは別のホテルへ。

(「Ala Mahaina Condo Hotel」(アラマハイナ コンドホテル)。海を臨む立派なホテル。)

この後、チェックインを済ませた姪っ子夫婦を会場のホテルに送り届け、本日の私たちのお役目は終了。私たち夫婦が泊る、古宇利島の「One Suite THE GRAND」(ワンスイート ザ・グランド)へGO!

(古宇利大橋の展望駐車場にて。あの島が古宇利島です。)

ふるさと納税も利用してちょっとお高めのリゾートホテルを予約しました。古宇利島で1泊。妻はもちろん初めてですが、私も古宇利島に泊まるのは初めてで、この日を楽しみしていました。

 

・・・・・沖縄『にーびち ぐすーじさびら』2泊3日の旅②〔古宇利島「One Suite THE GRAND」編〕へ続く。


尾道・鞆の浦2泊旅行⑤[完]〔3日目帰路編〕

2023年09月28日 | 旅行記

2泊3日の旅の最終日。荷物を「汀邸 遠音近音」に預かってもらって散策に出かけます。鞆の浦を散策したら、荷物を引き取って鞆の浦を出発、最後に福山城に行ってみようと思います。鞆の浦の散策マップに歩いたコースをプロットしてみました。

(黄色点線が歩いたコース。鞆の浦の中心街の散策はレンタサイクルすら不要、徒歩で十分というコンパクトさということが分かりました。)

散策コースはざっくり言うとこんな感じです。「遠音近音」→船番所跡→常夜燈エリア→昔ながらの街並み→鞆の浦歴史民俗資料館→沼名前神社→ささやき橋→海岸沿いの道→国立公園の碑→「遠音近音」。

それでは出発です。

(大通りに出ると停車していた、福山駅と鞆の浦を結ぶ「鞆鉄バス」。ボンネットバス(猫バス)も稀に走っているらしい。)

■船番所跡

船の出入りと安全を監視するため、江戸初期に最初の鞆奉行 荻野新右衛門重富によって崖の上に築かれました。

(現在の建物は昭和30年頃に再建されたもの。)

■波止場

大きな花崗岩を積み上げた防波堤で、江戸時代に築かれたものでは国内最大規模。延長・修理を繰り返し、現在の総長144mになったのは文政7年(1824)。

(車が余裕で進入できる幅があります。)

魚釣りのポイントになっているようで、何人か釣っていました。

(江戸時代の建築物とは思えない堅牢さを感じます。)

ここから港の弧の形に添って歩いていくと、鞆の浦のシンボル「常夜燈」が見えてきます。

(遠目に見ても、大阪の堺市の「堺旧燈台」と同じくらいの大きさがあります。)

■鞆ノ津の力石

江戸時代、船の積荷の陸揚げ・積み込みに従事する「仲仕」たちが、祭礼の場などでこの力石を持ち上げて、その力と技を競ったもの。

(この祠の横に3個、沼名前神社の拝殿の横に20個あるそうです。結構な数、ありますね。(笑))

「鞆ノ津の力石」は港の弧の形の❝頂点❞あたりにありますが、ここから見た常夜燈。

(人の大きさと比べると「堺旧燈台」よりも大きいかも。大きさの基準が「堺旧燈台」で分かりづらくてすみません。(笑))

常夜燈へのアプローチはこの路地を通ります。

(観光パンフレットにも写真が載っていた路地の景色。)

■保命酒屋(鞆酒造株式会社)

現在4社が製造販売を続けている保命酒。その中でも最も古くから保命酒を作っているのがここ「保命酒屋」です。

保命酒(ほうめいしゅ)は生薬を含むことから「瀬戸内の養命酒」とも呼ばれるリキュール。中村吉兵衛吉長が鞆の浦に移り住み、家伝の薬方をもって万治2年(1659)に製造したのが始まりです。

(以前職場の方から福山出張のお土産でいただいたことがあります。未開栓でパントリーにありますので、養命酒のように飲んでみたいと思います。)

■太田家住宅

母屋や保命蔵など9棟から成る建物群で、江戸中期から末期にかけて保命酒の醸造で栄えた中村家によって拡張・増築され、現在の規模になりました。明治期に回船業を営む太田家が受け継ぎ、国指定重要文化財に。

(住所表記のように見せた観光案内板と思われます。入り組んだ街並みですので、現在地が分かると散策しやすい。)

ひと際立派な間口の太田家住宅。

(9棟のうち、最も海側にある建物が現在修繕中で完全養生されていました。)

昔ながらの街並みが素敵です。一般の民家だと思いますが、昔懐かしい看板が普通に残っています。

(昭和世代の私は子どもの頃よく見かけた看板。)

保命酒屋、太田家住宅を抜けると、常夜燈のある港に到着です。

■常夜燈

海中の基礎から最上部までの高さは約10m。石造りの常夜燈としては日本最大。安政6年(1859)に建てられ、灯台の役割を果たしてきました。

(鞆の浦のシンボル的景色。)

常夜燈、間近で見ると巨大です。(ちなみに、「堺旧燈台」は約12m。)

(宿でまったりしていたので全く思い付きませんでしたが、夜に灯りが点いた常夜燈は格別の景色でしょうね。)

■雁木

潮の満ち引きに関係なく積荷の揚げ降ろしができるように工夫された階段状の船着き場。21段ある石段は文化8年(1811)に造られたと記録があるそうです。

(満潮か、石段の上の方まで海面が来ています。この港の弧の形がほぼ雁木に整備されているように見えました。)

近くに「鞆の港」の説明板がありました。「瀬戸内の中央に位置する鞆は、内海の潮の干満の分岐線にあたります。内海を航行する多くの船はこの潮に乗っての航法だったので、『潮待ち』をここで行いました。・・(中略)・・明治以降、鉄道の開通、汽船の就航等により『潮待ち』する船もなくなってしまいましたが、今日でも当時の港の活況を彷彿させる港湾施設がよく残っています。沖に突出する波止、常夜燈、雁木、港に面している豪商・回船問屋とその土蔵等、江戸時代の港町鞆の繁栄ぶりを示すものです。」

次は、常夜燈のある港エリアから、小高い丘になっている「鞆城跡」へ行ってみます。ここには「福山市鞆の浦歴史民俗資料館」がありますので、暑さから逃れての休憩も兼ねて入ります。

■福山市鞆の浦歴史民俗資料館

福山市制70周年を記念して鞆城跡の高台に建設されました。

(見学者は私たちのほか1組くらい。冷房やや弱めで汗がしばらく止まりませんでした。(笑))

小ぢんまりとした館内には、歴史資料やお祭りなどの民俗資料のほか、鞆の浦で幼少期を過ごした、世界的作曲家・箏曲家の宮城道雄さんの「春の海」(1929年発表)関連のもの等を常設展示。宮城道雄さんは8歳で失明する前に見た鞆の浦の海を思って「春の海」を作曲したと言われています。

(歴史編、観光編、祭編などの紹介ビデオが充実していて、鞆の浦のことを勉強できます。)

そして、ここは鞆城跡の高台なので、景色がとてもいいです。

(右端のクレーン車のブームが2本立っている丘にある建物が駐車スペースがなく断念した「淀媛神社」(と思われます)。)

別方向を見ると、「遠音近音」が見えます。

(右側のひときわ高い建物が「遠音近音」。)

次は、今日の散策で一番遠い「沼名前神社」へ行ってみます。ここから徒歩10分というところでしょうか。

■沼名前(ぬなくま)神社

海上安全に効験のある大綿津見命(おおわたつみのみこと)を祀る「渡守神社」と、須佐之男命(すさのおのみこと)を祀り無病息災を祈願する「祇園社」、2つの神社が明治時代に統合され、「沼名前神社」となったそうです。

(誰もいません。(笑))

「鳥衾形鳥居」。寛永2年(1625)、福山藩第2代藩主 水野勝重(のちの勝俊)が長男勝貞誕生にあたり、その息災延命のため寄進したもの。広島県指定重要文化財。

(鳥衾(とりぶすま)とは、一般的には、屋根の大棟や隅棟の上に長く突き出した瓦のこと。)

沼名前神社は鞆の浦で行われる多くの祭の舞台となります。昨日中心街でにぎわっていたのは渡守神社の例大祭(の最終日)。それとは別のこの「お手火神事」が有名なようです。

(神輿渡御のためのお清めと氏子の厄払いのための神事。7月第2土曜日開催。)

沼名前神社は平安時代の延喜式にはその名が登場している由緒ある神社。それではお参りさせていただきます。

(酷暑です、、、目の前に階段が。(笑))

神門「随身門」。

(立派です。)

神門をくぐると、まだ階段は続きます。

(壮観というか威容を感じます。)

手水舎で清めようと思います。

(が、水が循環している様子もなく、何となく淀んでいるようにも見えたので、心の中で手と口を清めました。)

沼名前神社は地元では「祇園さん」と親しまれているそうです。

(「ぬなくま」とはなかなか読めないですね。)

拝殿前から振り返った景色。

(立派な石灯籠は、慶安4年(1651)、福山藩第3代藩主 水野勝貞の寄進によるもの。福山市指定重要文化財。)

拝殿。お参りさせていただきます。

(この拝殿の右横に、港でも祀られていた「力石」(福山市指定重要文化財)があります。)

御朱印をいただきました。

それにしても暑いです。集中力がなくなっていたのか、沼名前神社の見所のひとつ「能舞台」を見るのを失念しました。能舞台は、豊臣秀吉遺愛のもので、京都伏見城内にあったものを、元和6年(1620)の伏見城解体の際、福山藩初代藩主 水野勝成が徳川秀忠から拝領し、その後寄進されたもの。

次は、❝日本一短い橋❞「ささやき橋」へ。沼名前神社から3分ほどの所です。

■ささやき橋

悲恋の伝説の舞台となったここに建てられた石碑とのことです。

(橋っぽいけど橋ではないのですね。)

昔々、鞆の浦は「七島」(ななしま)と呼ばれる、橋でつながれた中州でした。百済からの使節役と大和朝廷の接待官が恋に落ち、夜ごとその橋のたもとで逢瀬を重ねましたが、発覚し2人とも海に沈められた。その後「鞆の七島」は地続きになりましたが、この悲恋の伝説を語り継ごうと、その橋のあった場所に碑として「ささやき橋」を建てました、、、という由来だそうです。

(合掌。❝橋❞の石板は歩いたり車が通ったりすると、ガタガタと音がしますが、大丈夫ですかね。)

■山中鹿之助首塚

毛利氏に滅ぼされた尼子十勇士の1人、山中鹿之助。天正6年(1578)年7月、尼子氏が滅亡し囚われの身となった山中鹿之助は「阿井の渡し」(岡山県高梁市落合町)で処刑され、その首は備中松山城に滞在していた毛利輝元に届けられ首実検が行われました。その後、鹿之助の首は備中松山城から鞆城へ送られ、当時の将軍足利義昭も首実検し、この首塚の近くに埋葬されたと伝わります。

(合掌。)

山中鹿之助と言えば、「われに七難八苦を与えたまえ」の名言が有名。新入社員の頃、某研修センターにこの名言が掲げられていて、「仕事とは七難八苦なのか、、、。」と暗鬱とした気持ちになったのを覚えています。(笑)

ここで、暑さもそうですが、お腹も空いてきて、ややバテバテとなってきましたので、遅めの昼食にします。海岸通りまで出ればお店もそこそこありますが、たまたま通りかかったこのお好み焼き屋が気になったので飛び込みました。

(「お好み焼き くまがい」。住宅街の真ん中にひっそりとありました。)

これまでいろいろあったのか、こんな❝注書き❞が出ていました。

(全く問題ありません。どの地域のお好み焼きでも大好きです。(笑))

シンプルなメニューと、「先代からのこだわりのソース、、、」という表記が好印象。

(さて何にするか迷います。)

焼うどん(すじこん入)と、、、

(妻のリクエスト。)

シーフードミックスにしました。

(焼うどんとお好み焼きをシェアしていただきました。)

美味しかったですねぇ。福山到着初日の昼食にラーメンかお好み焼きかで迷ってラーメンにしましたが、最終日にお好み焼きも食べることができました。偶然の❝伏線回収❞。(笑)

水分もたっぷり補給して、散策最終盤へ出発します。ここからすぐに海岸通りに出ることができます。日差しは厳しいですが、海風が気持ちいいい海岸通りを「遠音近音」に向かって歩きます。

(「遠音近音」の❝本館❞が見えてきました。「仙酔島 渡船のりば」はここなんですね。平成いろは丸もたくさんのお客さんを乗せて出航を待っています。)

ここには撮っておきたい❝名勝の碑❞があります。

■仙酔島展望地

(背景に弁天島のお堂が見えます。)

この道路向かいには、仙酔島や弁天島、鞆の浦の美しい景色を眺めることができる「福禅寺対潮楼」という名所があります。「遠音近音」から景色を堪能しましたし、高台に上るのがつらい暑さなので、スルーしました。

■福禅寺対潮楼(下から見たところ)

(この高台に上って、障子を抜いた窓から仙酔島の眺望を静かに味わう所です。)

仙酔島渡船のりばを回り込んで、「遠音近音」に近づいてみると、旧籠藤と❝本館❞の位置関係がよく分かりました。

(絶好のロケーションに建っていますね。)

最後に弁天島・仙酔島の絶景を撮り納めしておきます。

(仙酔島に渡ってこちら側を見るとどんな景色なのでしょう。)

散策はこれで終了。「遠音近音」に戻ります。確かこの路地を入ったところ、、、。

(送迎車で到着した時に案内してもらったから分かりますが、初見だと迷いそうです。)

「遠音近音」の旧籠藤の建物も撮り納めです。

(お世話になりました。)

この後、預かってもらった荷物を引き取り、「ホテル鴎風亭」への送迎車を呼んでもらいました。

(いい宿でした。鞆の浦の散策もとても良かったです。夏場以外の季節に来れば、最高の散策になるのではないでしょうか。)

「ホテル鴎風亭」を15時前に出発。福山駅方面へ向かいますが、帰りの新幹線の時刻までには余裕がありますので、「福山城」に行ってみることにします。走ること20分ちょっと、福山城に到着です。無料駐車場に入れることができ、天守閣に向かって歩き出すと、見えてきた天守閣がツートンカラー?

(何なのでしょう、天守閣のこちらの面は黒、隣の面は白って。)

天守閣に登ってみることに。正面(?)に回ると、美しい白の天守閣です。

(新幹線の車窓から何度も見ていますが、こんなに立派な天守閣とは失礼ながら知りませんでした。)

現在特別展も開催中ですが、常設展のみの見学とします。

(ペリー来航の時の老中筆頭、福山藩第7代藩主の阿部正弘。老中筆頭に抜擢されたのは何と28歳。39歳の若さで亡くなるまで福山藩(地元)に戻ってくることができたのは、たった一度だったそうです。その折、領内に入った時、農作業や道路脇で挨拶する領民に対し、馬上で笠を取って挨拶を返したというお人柄だったそうです。)

福山城を築城したのは、第2代将軍徳川秀忠から、西国の押さえにこの地に堅牢な城を築き治めるように指示された、水野勝成。何と福山城をたった2年で築城したそうです。

(初代福山藩主。「信長の野望」でも活躍中。(笑))

1622年に完成した福山城は、1931年に天守閣が国宝に指定され、1933年には伏見櫓、鉄筋御門、御湯殿も国宝に指定される貴重な建造物群でしたが、1945年の福山大空襲によって天守閣などが焼失、1966年に福山市市制50周年事業として再建され、現在に至っています。その後、2022年、築城400年の記念事業「令和の大普請」によって、天守閣の外観が復元されました。先程見たツートンカラーは、実は、鉄壁の福山城も城の北側は地形や堀などの守りが薄いことから、砲撃等への防御力を増強するため天守閣北面一面に鉄板が張られたもので、令和の大普請によって忠実に再現されました。

(撮影OKゾーンの天守閣の鯱(しゃちほこ)。)

「日本100名城に行こう」スタンプと、福山城登城記念証のスタンプをゲット。(笑)

天守閣最上階から新幹線のホーム方面を見た景色。

(ホーム近くに立派な櫓が建っていますが、いつも車内から見て福山城だと思っていたのは、この櫓だったかもしれません。)

別の方向にゴシック様式の建物が見えました。

(名のある教会かと思ったら、結婚式場だそうです。)

また別の方面には黒い雲も湧き上がっています。

(太陽の光の加減なのか、強烈な雨雲なのか。)

福山城天守閣、とても勉強になる博物館でした。映像や体験コーナーも充実していておススメです。駐車場への帰り道、今度はその意味を知った上で天守閣を眺めました。

(これが全て鉄板張りとは。知ってみると迫力を感じます。)

最後の立ち寄りスポットの福山城を出発し、レンタカーを返却、駅で夕食の駅弁をあれこれ見回って購入、新幹線のホームに上がりました。ホームの窓から、今見学してきた福山城を眺めます。

(櫓が立派です。先程勉強したところでは、初代藩主水野勝成が築いた当初の福山城は、5層の天守閣に加え、同じ10万石規模の大名の城の天守閣クラスの櫓(三重櫓)が6つもあったそうです。破格の規模と堅牢さを誇る日本有数の名城だったのですね。)

帰りも❝直通❞ののぞみに乗りました。福山駅の駅弁は穴子弁当が有名らしいのですが、すっかり売り切れでした。ということで、「さぼてん」のトンカツ弁当にしました。(笑)

(「ベラビスタ」の湯上りお休み処からもらってきた「瀬戸内茶」パックとともに。(笑))

これにて尾道・鞆の浦2泊旅行の全行程が終了。毎度のことならが、旅はいいですねぇ。尾道は2回目でしたが、初めての鞆の浦、とても良かったです。福山城の歴史なども勉強になりました。

この旅行記を書いている頃はさすがに少しは涼しくなってきているでしょうか。暦はどんどん進んで、あと数日で10月です。


尾道・鞆の浦2泊旅行④〔「汀邸 遠音近音」編〕

2023年09月27日 | 旅行記

「汀邸 遠音近音」に着きました。

(古民家の趣き。部屋に露天風呂があるような建物には見えませんが、、、。)

「汀邸 遠音近音」、読み方は「みぎわてい をちこち」です。

(玄関に置かれている大きな甕に「鞆津 籠藤」とありますが、、、。)

玄関を入ったところ。

(昔の建物をうまく再生していることが一見して分かります。)

左手側はこんな景色。

(靴のまま上がるのですが、罪悪感を感じるくらいの美しさ。)

圧巻は天井の梁。

(見事です。)

調度品の一つ一つにストーリーがありそうな雰囲気です。

ここで宿の方から説明がありました。「遠音近音」は、江戸時代創業の旅籠「籠藤」(かごとう)が前身の温泉旅館。「籠藤」は、十返舎一九や井伏鱒二、シーボルトなども逗留した、数多くの文人に愛された宿だったそうです。「遠音近音」は、その旅籠を再生・改装した「木造本瓦葦べんがら塗り」の建物と、フロント・食事処・客室などがある❝本館❞が渡り廊下で結ばれている2棟からなる宿です。

なるほど、到着して数分の疑問が一気に晴れました。それにしても旅籠のノスタルジックな良さを損なわない再生ぶりが素晴らしいです。そして、宿の方からもうひとつ説明が。「遠音近音」と書いて「をちこち」という宿の名の由来です。壁に掲げられているこの額の書から名付けたそうです。

(この建物を改築する時に出て来た軸だそうです。)

「四月(ハル)を仙酔島(シマ)どまり雨戸(ト)も閉(ク)らず発動舩(ポッポ)す遠音近音(ヲチコチ)」(※( )内は漢字の横に小さく振られているルビ。) 宿の方曰く、「4月(春)に、仙酔島に宿泊し、雨戸も閉めずにいると、小舟の行き交う音が遠くから近くから聞こえてくる。」というくらいの意味だそうです。宿名の書体もこの軸からそのまま使っていることも分かります。

この額の向かいの部屋「坐忘」はリラクゼーションルーム。

(一番奥には岩盤浴効果もあるリラックスソファもあります。)

❝本館❞につながる渡り廊下へ進みます。

(両側には個性的な和風の庭が広がっています。)

左手側には美しく瓦が積まれています。

(大正時代に使われていた瓦。青海波紋をイメージしているそうです。先程のリラクゼーションルームからは、今立っている渡り廊下の床下にも瓦が積まれている様子が見えます。)

❝本館❞に入るとこの景色が飛び込んできます。

(「おおっ~。」と声が出ます。手前の弁天島と奥の仙酔島の景色が一幅の絵画のように見えます。)

この景色を見ながらチェックイン。

(外(敷地内)は「デッキテラス 海の桟敷」になっています。今日はテラスでゆっくりするには暑すぎるかと。写真左端に小さく写っているのは観光船「平成いろは丸」。)

ウエルカムドリンクとお茶菓子です。

(白磁系の素敵なコップ。売店で販売していました。(笑))

窓辺に置かれている蟹が気になります。

(「世界に一つだけの蟹」。(笑) 精密鋳造の「株式会社キャステム」(福山市御幸町)に特別に作ってもらった渡り蟹。精密鋳造の技術、すごいです。)

チェックインも終わって部屋に案内していただきます。「遠音近音」は全17室にデッキテラスと温泉露天風呂が付いています。

(❝本館❞は現代建築ですが、天井の飾り梁や壁の塗り色が旧籠藤との連続性をイメージさせます。人の気配もなく静かでいい感じ。)

本日泊まる部屋。最上階のスイート以外は大体部屋のタイプは同じようなものだったと記憶しています。

(3階の部屋のタイプは全て「瑠璃」。)

部屋に入ったところ。

(前日に泊まった「ベラビスタ」よりかなりコンパクトな部屋ですが、狭さは感じません。テラスには後程出てみますが、絶景確定です。)

革張りなのに和風にも見えるロッキングチェアが気持ち良かった。

(この高さが絶妙。リラックスできます。)

ワンルームにベッドも置かれています。

(寝心地抜群でした。)

洗面・脱衣室。

(アメニティは「雪肌精」などが備えられていました。卵型のシングルボウル。)

洗面・脱衣室→シャワールーム→半露天風呂という動線。コンパクトな作りの部屋に多いですが、結構便利な動線です。

(鞆の浦温泉が常時出ています。かけ流しではありません。)

シャワーヘッドはTOTOだったかな。

(シャワーの出る面積が大きくて使いやすかったです。)

温泉は色・香りともクセなし、肌当たりもさらりとしています。

(伊豆石の湯舟。小ぢんまりとしているので足は伸ばせんが、六角形の湯舟の縁に腕を置いてくつろぐには十分でした。)

半露天風呂の外がテラスになっています。

(部屋のテラスとはつながっていません。温泉で火照った体をテラスでクールダウン、、、とはいかない暑さ。)

コーヒー豆は「遠音近音」オリジナルの「潮待ちの港ブレンド」。

(豆をミルで挽くところから。)

冷蔵庫の飲み物はインクルーシブ。

(宿の方が「持って帰っていただいて結構です。」とのこと。)

夕食のオプションのご案内がありました。

(イチオシは鯛。「虎魚」(オコゼ)も旬なのですかね。)

部屋の探検もひと段落、テラスに出て景色を眺めます。

(のんびりとしたいい景色です。手前の小さな島は弁天島、その向こうの大きな島は仙酔島。連泊なら仙酔島に渡ってみたいところです。)

弁天島をズームしてみます。

(朱塗りの弁天堂(福寿堂)があるから弁天島と呼ばれていますが、正式名称は「百貫島」だそうです。渡ることはできないようです。)

左手側、鞆の浦の海岸線の方の景色。

(写真の下のフレーム外に仙酔島への観光船「平成いろは丸」の乗船場があります。)

「遠音近音」には貸切風呂が2つあります。「南風(Hae)」と「東風(Kochi)」。

(私たちは奥の方「東風」を予約。)

大きなお風呂です。

(普通に大浴場みたい。)

5階にありますので、部屋(3階)のテラスから見る景色と、またちょっと違う感じに見えます。

シャワーヘッドはこちらもTOTOだったかな。

(水圧弱めなのがちょっと残念。)

鞆の浦温泉の分析表。

(源泉温度17.7℃。冷泉ですね。泉質などは、単純弱放射能冷鉱泉(ラジウム温泉)、低張性弱アルカリ性冷鉱泉。成分的を見ても、クセなくさらりとしていることが分かります。)

この後は部屋でのんびり。部屋の半露天風呂に入っては部屋の冷房で涼み、を繰り返し。不思議なもので温泉だと何度も浸かります。そろそろ夕暮れ時。

(「平成いろは丸」が仙酔島へ向かっています。)

弁天島の弁天堂がライトアップされているように見えます。

(左奥に見えるのは仙酔島の旅館です。)

夕方になって少しだけ涼しくなったような気もしますが、夕涼みとまではいきません。

(温泉最高。(笑))

さて、夕食の時刻となりました。食事処は「ダイニング颯」(そう)。

(ナプキンがいろは丸仕立て。いろは丸の逸話です。「江戸時代末期の1867年、坂本龍馬は『いろは丸』という船で海運業を営んでいたが、紀州藩の軍艦に衝突され、いろは丸は積み荷とともに沈没。事故現場から一番近くて大きい港が鞆の浦だったことから、事故の当事者たちは鞆の浦に上陸し、事故の損害賠償交渉を行った。」)

本日の献立表。

■冷菜:「広島 夏の恵み」

(鱧南蛮漬け(生姜酢ジュレかけ)・順菜・糸瓜・蛇腹胡瓜浅漬け・くこの実、蝦蛄(シャコ)、オクラ豆富、翡翠茄子、真名鰹西京焼き、南瓜旨煮、庄原三良坂チーズ、紅芯大根、ヤングコーン。ソースは、冬瓜ソース、杏子ソース。)

■御造り:青竹盛り

(鯛重ね、伊佐木焼霜、太刀魚、赤西貝殻盛り、地穴子薄造り、バターナッツ。)

料理長の俳句(短冊)が添えられています。「夏の夜を 見上げて涼しむ 鞆の空」。海の波がデザインされた平角皿に小船が浮かんでいるような小皿が2つ、奥の高さのある器の上のガラス板のブルーは夜空、その上の地穴子の薄造りは雲、バターナッツカボチャの反り返った薄切りは雲間に見える三日月、枡にのった赤西貝は鞆の浦の島々、というところでしょうか。

付けるものは3種類をお好みで。

(土佐醤油、ハーブオイル、檸檬塩。)

飲み物は、妻はワインのペアリング、私は日本酒飲み比べを。

(3種類を料理に合わせて。)

日本酒飲み比べ、いい感じで出てきます。

(パウチされた説明書も出てきます。(笑))

■旬の一品料理

(本日の旬の一品は「海鰻の蒲焼」。海ウナギは川に遡上せず海だけで成長するウナギ。要は海の天然ウナギってことですね。初めて食べました。あまりの美味しさに一気に日本酒が減ってしまった。(笑))

■御凌ぎ:杉板に煮穴子小袖寿司広島菜巻き

(雲丹寿司、蓮芋、白板昆布、アスパラ、金山寺味噌。)

■焜炉:「瀬戸内鱧」しゃぶ鍋、梅肉ポン酢

まず土鍋がセットされます。

続いて鱧登場。

(鱧が旬ということは、まだまだ夏ってことですね。)

土鍋の出汁が煮立ったら、鱧と野菜を入れます。

(鱧はやや火が通りにくいので、普通のしゃぶしゃぶよりも長めに入れておきます。この出汁がうまい。)

■肉料理:和風ローストビーフ

(夏大根、ズッキーニ、揚げトマト、世羅産「松きのこ」、北広島香味野菜、新じゃがコーンソースと山椒ソース。)

■御食事:鯛釜飯、香の物

まず火にかけられた土瓶が出てきます。

続いて、宿の方が土鍋で炊き上がったばかりの「鯛釜飯」を持って来てくれます。

(お見事。ある意味、今日の会席料理のメインかもしれません。)

宿の方が鯛をほぐしてお茶碗によそってくれます。

(土瓶は火から外して。)

ひつまぶしのように、最初はそのままでいただき、次は薬味をトッピングして土瓶の出汁をかけて。

(本場の鯛釜飯、最高です。食べ切れなかった分は夜食用におにぎりにしてくれます。嬉しいサービスです。)

■水菓子:二色西瓜、レモンゼリーがけ

(白い皿には、黒糖わらび餅タルト、大豆黄粉クリーム、マスカット。)

ごちそうさまでした。瀬戸内海の海の幸・山の幸、最高でした。食後に宿から誕生日のお祝いとしてショートケーキなどをプレゼントしていただき、記念撮影。ありがとうございました!

部屋に戻ってテラスに出てみると、弁天堂が美しく輝いていました。

(ライトアップ、強めですね。(笑))

いつものように何度か温泉に浸かってゆっくりします。「明日の散策プランは明日考えよう。」と先送りして(笑)、就寝。

翌朝。今日も鞆の浦の海は穏やかです。

(鯛漁にでも出る小船でしょうか。)

何となく日の出を見ることができたような気がします。

別方向を見ると、既に夏のような雲が立ち上がっています。

(今日も暑くなりそうです。つらい散策になりそうな予感。)

朝陽を拝んだら、何はなくとも温泉。

(写真だといい感じに朝風呂の景色に写っていますが、実際は結構眩しかった。(笑))

朝食です。和食と洋食を選ぶことができます。どうしても「では和食と洋食を1つずつ。」と言ってしまいますが、大体和食の方が❝当たり❞です。(笑)

私が選んだ洋食。

ここに焼き立てパン3種類とココットで蒸された温野菜(ホワイトソースかけ)が出てきます。

(パンはおかわり自由。縦長の全粒粉パンをおかわり。)

妻が選んだ和食。

(こっちが❝当たり❞です。(笑) ちょっとシェアしてもらいましたが、右手前の火にかけられた味噌汁が最高でした。)

朝食が終わって旧籠藤の棟に行って見学していると、急に雨が降ってきました。部屋に戻ってもまだ降り続いています。

(結構な降りです。)

「雨かぁ、散策しづらいなぁ。」と思っていると、しばらくして雨は上がりました。「一雨来て涼しくなったかな。」とテラスに出てみると、「蒸っし暑っ。」(笑)

(雨が上がって空気は澄んだのですが、暑さは増すばかり。)

夏の雲に向かって「平成いろは丸」が出航していきました。

(なかなか風情があります。)

冷房の効いた部屋で本日の散策プランを練ります。

(右は今回の旅のために買ったガイド本。情報量少な目でした。(笑) 真ん中の観光パンフレットがとても参考になりました。)

部屋の鍵のキーホルダーは革細工で、これから訪ねる鞆の浦のシンボル「常夜燈」がデザインされています。

(売店で売っています。(笑))

チェックアウトは12時。2、3時間の散策の間、荷物を宿に預かってもらいます。

(出発前の1枚。昨日到着した時よりも景色がクリアです。)

「汀邸 遠音近音」、評判通りのいい宿でした。それでは鞆の浦観光(散策)に出発です。

 

・・・尾道・鞆の浦2泊旅行⑤[完]〔3日目帰路編〕へ続く。


尾道・鞆の浦2泊旅行③〔2日目道中編〕

2023年09月26日 | 旅行記

「ベラビスタ スパ&アリーナ尾道」のチェックアウトが13時、本日の宿「汀邸 遠音近音」のチェックインが15時。2時間しかないように見えますが、「ベラビスタ」から「遠音近音」までは車で約20分という距離なので、道中立ち寄りスポットを巡りながら向かいます。

(おおよその位置関係です。福山・尾道・鞆の浦はセットで巡ることができるコンパクトさです。)

最初に「阿伏兎観音」(あぶとかんのん)に立ち寄ります。険しい海食崖が続く沼隈(ぬまくま)半島の南端「阿伏兎岬」の突端の断崖に建っています。鞆の浦に近づくにつれて道は狭くなり駐車場状況は厳しくなってきますが、ラッキーにも10台も停められない最寄りの無料駐車場に入れることができました。

(駐車場から阿伏兎岬の突端へは、この先のカーブを曲がってすぐ。ちなみに、今日も酷暑です。)

到着しました。「阿伏兎観音」と呼ばれていますが、正式には「海潮山 磐台寺 観音堂」です。

(階段を上ると、磐台寺の本堂です。)

この階段脇に岬のマップ「阿伏兎観音 境内図」がありました。

(かなり年季が入っています。珍しい木板彩色の案内板。)

水盤に浮かぶ紅葉とサルスベリの花。

(淀みのない水に浮かぶ姿が美しい。サルスベリから紅葉に季節のバトンタッチをしているという感じでしょうか。)

面白い(と言うと失礼ですが)システムで、拝観料100円を納める時に一緒に御朱印もお願いします。

(お参りより先に御朱印をいただきました。(笑))

本堂(客殿)。

(磐台寺客殿は広島県指定重要文化財。磐台寺は1300年台中頃の創建。現在の客殿は1570年頃、毛利輝元によって観音堂とともに再建されたもの。)

先に進みます。客殿を回り込むように進むと、観音堂への階段がありますが、まずは分岐している道の先にある「足摺さん」と呼ばれる石塔に行ってみます。

(このまま上ると観音堂ですが、今立っている地点の左側に分岐の道があり、そちらへ。)

海に降りて行くような道を50mほど行くと、「足摺さん」があります。

(合掌。)

ここから見る「阿伏兎観音」の観音堂が絶景です。

(よくぞこんな所に観音堂を建てたものです。)

「足摺さん」から戻る途中で観音堂を見上げた景色。

(まさに断崖絶壁。見下ろした海の透明度がすごくて吸い込まれそうで、ちょっと怖かったです。)

それでは観音堂に行ってみます。先程の階段を上るとすぐ。

(靴を脱いで、お堂の周りの濡れ縁をぐるっと歩くことができます。)

この濡れ縁が微妙に傾斜していて、気を付けないと海側に体を持っていかれます。

(欄干が低くてむしろ怖い。(笑) お堂にへばりつくように濡れ縁を歩きます。)

「阿伏兎観音」は、986年、花山法皇がこのあたり一帯の海上を往来する船の航海安全を祈願して岬の岩上に十一面観音石仏を安置したことに始まります。その後、航海安全のほか、子授け、安産の守護として信仰を集めています。

(観音堂には「オッパイ絵馬」がイッパイ。)

濡れ縁を歩いて「足摺さん」側に来ると、先程行った「足摺さん」が見えます。

(こちらも絶景です。)

磐台寺・阿伏兎観音、一度は訪れたい名所、おススメです。

阿伏兎観音を出発し、いよいよ鞆の浦の中心街に向かいますが、その前に鞆の浦の港や街を一望できる「後地朝陽展望台」に行ってみます。

(「福山グリーンライン」に入るとこの看板がちらほら出現します。)

たまたま車を停めたこのビューポイントでは、鞆の浦の中心地とは❝反対側❞の景色を見ることができました。

(「田島」という島とこちらを結ぶ「内海大橋」と思われます。)

福山グリーンラインを少し移動して、鞆の浦を一望するスポットに到着。

(鞆の浦の観光パンフの表紙を飾ることもある代表的遠景。)

現在14時。境内から見る鞆の浦の海の景色がいいという「淀媛神社」などにも立ち寄ってみようかと思いましたが、一時的にでも車を停めるスペースが全くなく断念。その後、鞆の浦の中心地に入って行くにつれ、道は入り組み、すれ違いもままならないことが分かりました。車が進まず、えらい目に遭いました。

(前の方の車のすれ違い待ちで渋滞中。信号機が青・赤の2色。)

後で分かったことですが、今日は、「沼名前(ぬなくま)神社」の境内の摂社「渡守(わたす)神社」の7年ぶりのお祭りの最終日。それもあって、更に渋滞は激しくなり、全く進まなくなりました。14時45分を回っていたと思いますが、何とか渋滞から解放され、本日の宿「汀邸 遠音近音」から指定された「ホテル鴎風亭」の駐車場に無事到着。

(「ホテル鴎風亭」のロビーで送迎車を待ちます。)

5分ほどで送迎車が来ました。「ホテル鴎風亭」から「汀邸 遠音近音」までは5分もかかりません。15時前に到着。送迎車の運転手さんや「遠音近音」の方に訊ねましたが、鞆の浦観光は車は論外、レンタサイクルよりも歩いて回った方がいいとのこと。宿でゆっくりと明日の散策プランを練り直してみたいと思います。

 

・・・尾道・鞆の浦2泊旅行④〔「汀邸 遠音近音」編〕へ続く。


尾道・鞆の浦2泊旅行②〔「ベラビスタ スパ&アリーナ尾道」編〕

2023年09月25日 | 旅行記

瀬戸内海の絶景を望むことができる、全室オーシャンビューのリゾートホテル「ベラビスタ スパ&アリーナ尾道」。大阪勤務時代に瀬戸内海の名宿に泊まってみたいと妻と話していた中で、小豆島の超人気宿「海音真理」の次の旅先として計画していた宿です。

(駐車場からホテル棟の全景を。)

石垣のような銘板、どこか懐かしさを感じる木とガラスのエントランスが素敵です。

(「Bella Vista」(ベラビスタ)はイタリア語で「美しい眺め」という意味。)

「ベラビスタ」は、1973年、造船会社のお客様のための迎賓館として誕生し、その後大規模リニューアルを経て、2007年9月に現在の「ベラビスタ」としてスタートすることになりました。

シンプルで広々としたフロント前ロビー。

(海を思わせるブルーのタイルはこの先の外、「ザ・デッキ」へと続き、海に流れ込むようなインフィニティ水盤につながっています。)

チェックイン。ウエルカムドリンクは確か地元産の八朔のフレッシュジュース。

(ネクターのような濃厚な味わいでした。)

チェックインが終わり部屋への案内となりますが、施設案内も兼ねてちょっと寄り道してくれます。真っすぐ伸びるブルーのタイルの上をデッキに向かって進んでいきます。まず目に留まるのは、フロントの近くに飾られている船型の模型。知る人ぞ知る瀬戸内海に浮かぶ船の宿「guntû」(ガンツウ)。

(「ガンツウ」は全19室、瀬戸内海を航行しながら名所を巡ります。2名1泊100万円~。(笑) ここに「ガンツウ」が飾られているのは、運営会社「株式会社せとうちクルーズ」が「ベラビスタ」と同じだから。)

更に進むと、両サイドに広々としたラウンジが設けられています。

(こちらは思い思いの椅子に座って読書でもして過ごすエリア。反対側には飲み物や軽食が用意されています。)

そして、自動ドアから外に出ると、そこは「ザ・デッキ」。「ベラビスタ」の❝顔❞とも言える景色が広がります。海に流れ込むような水盤。

(美しさに感動。写メ撮りまくり。(笑))

ここでホテルの方から注意事項。「この水盤にはガラスなどは張っていませんので、落ちないようにしてください。」、、、私:「えっ、落ちる人なんているのですか?」、ホテルの方:「えぇ、2日に1回は落ちる人がいます。」(笑) ホテルの方のつかみネタなのかもしれませんが、それくらい美しいということです。

館内に戻って部屋へ向かいます。ベラビスタは専用の桟橋とマリーナがありますので、船でチェックインという方もいるようです。館内は船をイメージした箇所がいくつもあります。

(エレベーターの照明がマリンランプ。)

エレベーターホールです。

(バスタブに浸かって海を眺めることができるタイプの部屋「ビューバススイート」を予約しました。)

部屋に入ったところ。

(レースのカーテン越しですが、テラスからの絶景確定です。右側にベッドルーム、浴室などがあります。)

窓側から部屋の扉の方を見た景色。

(天板が大理石の机もあり、広々として使いやすかったです。)

テレビ側を見てみると、こうなっています。

(冷蔵庫などはこのカウンターの下に隠れています。)

さすが尾道、部屋置きのカップラーメンも尾道ラーメン。

(残念ながら有料です。(笑))

冷蔵庫にはご当地のドリンクも入っています。

(こちらも残念ながら有料です。(笑))

ベッドルーム。

(奥のカーテンを開けると小ぢんまりとしたテラスがあります。)

ベッドの上には「ベラビスタ・テディベア」が座っています。

(ご当地のデニムで作られているテディベア。ホテルからのプレゼントです。これは「ベラビスタ」の「瀬戸内キロメートル・ゼロ」というコンセプトによるおもてなしのひとつ。)

「瀬戸内キロメートル・ゼロ」とは、地産地消をコンセプトにした、瀬戸内の海の幸・山の幸など地元の食材はもちろん、伝統産業のデニムや絣、家具など、歴史や文化に根付いた、この地だからこそのものをご提供します、という理念。

ベッドルームのお隣が浴室です。

(「ビューバス」ですが、日差しが眩しすぎて、日中はちょっと、、、。(笑))

浴室の窓側からベッドルームを。

洗面スペース。

(シングルボウルです。)

アメニティは全てベラビスタオリジナル。

(あらゆるアメニティが「Bella Vista」ブランド。結構珍しいパターンかも。)

こちらがバスタブです。

(浴室用テレビ。夜にでも湯に浸かりながら観てみますかね。)

シャワーヘッドは「GROHE」(グローエ)というブランドでした。

(マイクロバブルは出ませんが、広範囲にシャワーが広がって、とても使いやすかったです。)

そして、テラスからの絶景です。

(桟橋&マリーナ。円柱形の建物には大きく「Bella Vista」と書かれています。)

先程立ち寄ったデッキと水盤も見えます。

ベッドルーム奥のテラスからは、メインダイニングの「エレテギア」のレストラン棟が見えます。

(山の手前の❝縦長❞の、屋根が二重になっている建物です。)

部屋の探検もひと段落したところで、大浴場に行ってみます。

(SPAエリア。散策で汗だくになりましたので、早く汗を流したい!)

マニアックな反応ですが、SPAエリアの床が竹材で「おおっ。」と声がもれました。(笑)

(家を建てる時にリビングの床の無垢材を何にするか検討している時、竹材の床を見て素敵だったことが印象に残っています。結局チーク材にしましたが。)

大浴場は、大きな檜風呂と半露天風呂の2つがあります。撮影禁止ですので、ネットから拝借しての紹介です。こちらが檜風呂。

(素晴らしい内風呂でした。)

こちらが半露天風呂。

(外側は深くなっていて、海を見ながら立ち湯を楽しむことができます。)

半露天風呂に実際に浸かると、こういう景色となります。

(インフィニティプールならぬインフィニティ風呂。(笑) ほとんど人と出会いませんので、こんな景色を独り占めできます。)

湯上りの休憩室があります。各種飲み物が無料。

(炭酸メーカーもあります。作りませんでしたが、炭酸水にこちらの味付きらしきものを入れるのでしょうか。)

こちらのパック飲料をいただきました。

(「毎日レモン」を飲んでみましたが、りんご酢が酸っぱ過ぎたのか、そんなに美味しくなかったですね。口直しに、写メには写っていませんが、お隣の冷蔵ケースからミニサイズ缶のビールを。ナッツでもほしいところですが、つまみはありません。(笑))

そして、これが最高でした。存在感を消すかのように置かれている冷凍庫。

(床と同化していて最初気付きませんでした。)

天板をみると、アイス!

(ホテルオリジナル「天心山たまごアイス」。「たまごアイス」と書かれているので、こちらに来る直前に食べた尾道の「KARASAWA」のものかと思いましたが、別物のようです。)

冷凍庫を開けると、❝絶景❞が。

(アイス食べ放題!(笑))

妻を待っている間に思う存分いただこうと思いましたが、1個で十分でした。そんなに数を食べられる物ではないですね。

部屋に戻ってしばらくまったりしていると、そそろ夕暮れ時となりました。

(なかなかいい夕陽です。)

チェックイン後にホテルの方がデッキに案内してくれた時に、デッキで見る夕陽も美しいと教えてくれましたので、部屋のテラスから夕陽を見た後、急いでデッキまで行ってみました。

(太陽は雲に隠れてしまいましたが、夕暮れ時の空が水盤に鏡のように映って、とてもきれいでした。)

デッキでは夜には星空観測の体験イベント(無料)もあるそうです。

(実際に使う望遠鏡。日の入り、日の出時刻のアナウンスもされています。)

再び部屋に戻ってのんびり。夕食の時刻となりました。メインダイニング「エレテギア」へはデッキを通って行きます。

(夜のデッキ。とても雰囲気がいいですが、実は蒸し暑い。(笑))

レストラン棟への道。

(iPhoneで撮るとナイトモードが発動してこれくらいの明るさに写りますが、実際はもっと暗くて、足元に気を付けながら歩きました。年ですね。(笑))

「エレテギア」の入口に到着。

(ここも実際はもっと真っ暗。(笑))

「エレテギア」はバスク語「Erretegia」で「網焼き屋」という意味だそうです。レストランに入って席に着くと、大きく開口した窯が存在感を放っています。

(薪や藁で食材を焼きまくるようです。店名そのもの。)

これまた目立つ❝魅せる❞冷蔵庫。

(冷蔵庫の横にはホワイトボードならぬシルバーボード。どうやら席ごとの料理の進捗を共有しているようです。)

本日の献立表。

(シンプルな献立表。料理がサーブされる時、店員さんが色々説明してくれますので、忘れないようにLINEのkeepメモに控えるのがたいへんでした。(笑))

店員さんがまず説明してくれるのは、「当レストランでは、基本的にあちらの大窯で薪を使って食材を焼いて調理する料理をお出しします。」という趣旨のこと。焼き中心ということですが、焼いているところをライブキッチンのように見ることができて楽しいです。では、「瀬戸内キロメートル・ゼロ」のコンセプト、地産地消のコースのスタートです。

■新蓮根

(炙った「岩国れんこん」がクルトンのように浮いています。スープの中にも岩国れんこんが入っていて、食感の違いが面白い。)

ドリンクは妻も私もワインのペアリングにしました。5種類のワインを料理ごとに出してくれますが、注ぐ量を選ぶことができますので、妻はちょっと控えめの量を。

(乾杯と最初の新蓮根に合わせた白ワイン。銘柄確認せず。)

パン登場。

(広島県産古代小麦のパンと、自家製リコッタ(チーズ)。このパン、結構美味しかった。)

■シマアジ、黄韮

(瀬戸内海産のシマアジ。献立表には黄韮とありますが、葉物はスイスチャードとのこと。出汁系のジュレが隠れているので、そのままシマアジとスイスチャードを一緒に食べます。)

2種類目の白ワイン。

(かなりドライなタイプだったような記憶があります。銘柄確認せず。)

■絹皮茄子、三良坂フロマージュ

(西条市(愛媛県)の「絹皮茄子」と、三次市(広島県)の「三良坂フロマージュ」という牧場のチーズ。めちゃウマでした。)

ワインはロゼ。

(スペイン産と説明がありましたが、ラベルをよく見るとイタリア産ではないでしょうか。)

■鰆、黒大蒜

(鰆です。絶妙の焼き加減。黒にんにくとビネガーのソースで。)

皮の焼き目が見事でしたので、そちらも。

(窯の網焼きならではの焼き具合か。もう数切れ食べたい美味しさでした。)

ワインは(こちらが)スペイン産の白ワイン。

(確かシェリー酒に使われるパロミノ種のブドウを使っている。黒にんにくとビネガーのソースに負けない個性があったような記憶が薄っすらとあります。)

■アライオリーブ

(広島県産の牛乳のアイスに小豆島産のオリーブオイルを合わせてあります。メインの肉料理の前のお口直し。)

■薪火焼き

(メインの肉料理は、イチボ、ヒレ、イノシシから選びます。チャレンジは避けて、イチボとヒレを選んで妻とシェア。手前には、左から、藻塩、粒黒胡椒、広島県産わさび。粒黒胡椒は、オイル漬けか塩漬けが忘れましたが、何かに漬けてあり、とてもマイルド。私は一番好みでした。)

ワインは最後に赤が登場。

(アメリカ産。「Pn」のイニシャル通り、ピノノワール種。軽い感じの赤でした。)

■真蛸、もち麦

(真蛸ともち麦を鉄鍋で焼き上げます。結構な強火でガンガン焼いてましたね。)

お好みでこの「ピカンテオイル」をとのこと。

(相当辛いらしく、1、2滴でいいと言われました。1滴じゃ何も変わらないだろうと思いましたが、1滴で十分でした。(笑))

小皿に取り分けていただきます。

(リゾットでもパエリアでもない感じですが、めちゃウマでした。鉄鍋にこびりついたもち麦もこそげ取っていただきました。)

ここで妻からのプレゼントが登場。バースデーケーキです。

(ありがとうございます! ろうそくの本数には意味はないらしく、5本くらいが映えるだろうということで。)

このケーキは部屋に運んでもらい、あとでいただくことに。何歳になっても祝ってもらうのは嬉しいですね。

■グラスショートケーキ

(献立表ではグラスショートケーキですが、妻からのバースデーケーキとかぶるので、こちらのパンナコッタに変更していただいたようです。添えられているメロンは、広島の安佐北区の農園産で、1株に1個だけにして育てたメロン。)

最後にアイスコーヒーとアイスティーでクールダウン。

(お茶菓子とともに。)

これで窯の薪焼きのコースは終了。私がプロの域に届くことは絶対にないですが、リフォーム後の庭でグリルを操って美味しい焼き物を食べたいと思ったひと時でした。

お腹もいっぱい、5種類のワインでほろ酔い気分で「エレテギア」を出ました。

デッキ手前の広場がライトアップされていてきれいです。

星空観測は終わったのか雲で見えないのか、デッキは静寂でした。

(まだちょっと蒸し暑い。)

部屋に戻ると、先程のバースデーケーキがありました。

(尾道の「PATSSERIE NOIX」(パティスリー・ノワ)のケーキ。この後いただきましたが、上品で軽めの甘さのケーキ、フルーツもたっぷりでとても美味しかったです。)

テラスから見る夜のマリーナがきれいでした。

バスタブに湯をはって、浴室テレビをつけてみました。

(結論、長風呂ではない私にはテレビは不要ということが分かりました。(笑) 「ベラビスタ」は温泉ではないので、何度も湯に浸かるということはありませんでした。)

この後就寝。いい1日目でした。

翌朝。天気予報は晴と言っていましたが、厚い雲に覆われた朝となりました。

(雨でも降りそうな雲。)

日の出はベッドルームの奥にあるテラスの方角のようなので行ってみましたが、時間が経っていたのか、すっかり陽が昇っていました。

(右下に「エレテギア」が見えます。)

昨日から気になっていた、写真左側にあるループ橋のような建物。

(これです。)

❝田舎の展望台❞だろうと勝手に想像していましたが、妻が調べたところ、「ベラビスタ」の「リボンチャペル」という建築物でした。

(ネットより拝借。こうやってみると、なるほど❝田舎の展望台❞じゃないですね。(笑))

内部はこうなっているようです。

(ネットより拝借。実は超オシャレなチャペルでした。(笑))

ちょっとした疑問も解けたところで、朝食に向かいます。

(タイルの貼り方が妙に気になります。(笑)「芋目地」と「馬目地」の組み合わせですね。)

朝は和食処の「双忘」にしました。

(「双忘」とは、日常の良いことも悪いことも忘れて今をリラックスして楽しむべし、というくらいの意味だそうです。)

朝の献立表。

(「エレテギア」の献立表よりも情報量が多くて助かります。(笑))

中庭の見えるテーブル席に案内されました。

すぐにお店の方が来て「日替わり旬魚 一夜干し」で選ぶことができる3種類の魚を持って来てくれます。

(カマス、甘鯛、穴子。妻と一瞬競合しましたが、妻は甘鯛、私は穴子を選びました。)

一夜干しの魚を選んだら、「旬皿」として、ブッフェスタイルの総菜から好きなものを取って来るスタイル。

(ご飯「光信米」、日替わりお味噌汁、田島海苔、真鯛の造りはお店が運んでくれます。ご飯「光信米」は神石高原町光信地区産。)

一夜干しが焼き上がりました。穴子。

(鬼おろしでいただきます。お皿右上には鞆の浦の郷土料理「がす天」(小魚を骨ごと挽いた天ぷら)。)

甘鯛。

妻とシェアしながらいただきました。穴子も甘鯛も最高の焼き加減で、無口になるくらい美味しかったです。最後にブッフェから取って来たフルーツとヨーグルトで〆ます。

(よくあるブッフェと違って、いくつもの種類の雰囲気のいい取り皿が置かれていて、お皿を選ぶのも楽しい。)

ここにも「瀬戸内キロメートル・ゼロ」のコンセプトを表わすディスプレイがありました。名産のデニム製品の数々。

(スニーカー、椅子、スーツケース。)

このスニーカー、欲しくなります。

朝食終わりに、朝のデッキに行ってみました。

(早朝の厚い雲もどこかに去って、今日も晴れそうです。)

涼しくはないですが、散策できる気温でしたので、ちょっとそのあたりを散歩。

(日陰のソファに座ってのんびりと。リゾートホテルは連泊すべし、ですね。(笑))

チェックアウトは旅行サイトの特典で何と13時。妻は大浴場の岩盤浴へ、私もインフィニティ半露天風呂へ。思い思いにのんびりまったり過ごしました。

(最後にテラスからの絶景を見納めます。)

「ベラビスタ スパ&アリーナ尾道」、期待通りの素晴らしい宿でした。もし次の機会があるなら、連泊したいものです。オプションでクルージングもあるそうですし。(笑)

チェックアウト後は、次の宿へ。初めての鞆の浦を訪れます。

 

・・・尾道・鞆の浦2泊旅行③〔2日目道中編〕へ続く。