ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

苦手が苦手でなくなる瞬間➁

2021-02-18 23:56:33 | アルバイト
昨日の続きです。

初めてのバイトに行ったケン太は、約10万円のバイト料を手にしました。
そのお金で、ケン太はパソコンの組み立て直しをしました。
増設したり、性能のよいパーツと交換したり。

自分が働いて手に入れたお金で、自分の物を買う。
そんな喜びもこの時に知ったと思います。


その後、不安定なまま高校をどうにか卒業
在学中のケン太の卒業後の進路希望は「フリーター」
ただ、卒業時点で、どこでバイトをするのも決まっていませんでした。

ただ、このままではお金がない。
ケン太なりに仕事を探していました。

そして、まもなく、徒歩圏内にある、ファミレスに、採用が決まりました。
「接客」に苦手意識があったケン太は、「ホールではなく絶対にキッチン!」と言ってました。

採用になったものの、人出不足で、教育係の店長さんも忙しく、なかなか仕事を教えてもらえない。
本来であれば、週3くらい入れる話でしたが、週2くらいで、時間も短縮。
ほとんど働けないまま、1カ月が経過してしまいました。
お店の方でもGWの戦力として期待していたと思いますが、教育が追い付かず、ケン太にシフトは入りませんでした。

鍋の使い方を教えてもらい、実際に料理も作り、楽しいと言っていたケン太ですが、
油料理が多いお店で、油や調味料の匂いが厨房に充満していること。
予洗なしで、食器を洗浄機に入れることも気になるようで、だんだんと耐え難くなってきたようです。

そして、なにより、週、3か4は働きたいと思っていたケン太にとって、思うように働けないことが大きかったと思います。
そこのファミレスは、バイトは数を揃え、それぞれに、そんなにシフトを入れていないのです。
繁忙日に数を増やしたり、突然辞めた人がいても、カバーしやすい体制になっているようでした。

ケン太はある日「店長に辞めると言う」と言いました。
それはやむを得ないと思いました。

そして、その日に店長に話をし、辞めることの了承を取り付けてきました。
忙しい中、時間を割いて教えてきただけにとても残念がっていたそうです。
それを思うと申し訳ないのですが

貸与されていた制服のズボンは洗って後で返しにきてくれればいいからと。
後日、その制服を返却しに行きました。

私は、そのまま行かなくなり辞めた扱いになるのではなく、
(今の職場でもそういう人はいるそうです)
自分で決断し、申し出て、制服も返しに行き、
キチンと辞められたことは、よかったと思いました。

辞めることがどうのではなく、問われるとしたら辞め方だと思うので。


ケン太はファミレスのバイトを辞めた時に、こう言いました。

「今後、ファミレスでバイトすることがあるとしたら、絶対にホール!」

「接客は嫌だ」と言っていたケン太がこうなるのですね



また、次回に続きます。



  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする