肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

いよいよ土日肝ガン検診 肝炎フォーラムin函館

2007年10月11日 | 医療講演やイベント
土曜日は江差、日曜日は函館で肝ガン検診をしてきます。

土曜日の夕方には肝炎フォーラムがあり、たくさんの方に知っていただければと思います。

今、わが国には350万人以上のB型C型肝炎患者さんが存在すると言われています。そして年間3万人以上の国民が肝がんで死亡しています。また、肝がんの95%には肝炎ウイルス感染が見られます(肝がん白書より)。
 過去の予防接種、輸血、血液製剤などいわゆる「医原病」(医師による投薬・手術などの医療行為が原因となって起こる病気)として蔓延化したものです。
 そして、このウイルス肝炎は、ウイルスに感染しても症状が無症状な場合も多く、感染していることに気づかない人がほとんどです。しかし、慢性肝炎からさらに肝硬変、肝がんへと進行することもあるので、放っておくと非常に危険です。

 肝炎患者さんたちは高額な医療費負担、「感染」という社会的差別・偏見に耐えながら生活しています。この格差社会の象徴ともいえる「肝炎問題」を肝炎患者さんはもちろんのこと、一般市民、医療関係者の方々にも理解していただき、多面的に捉えようと肝炎フォーラムの開催を企画しました。このフォーラムには札幌から肝臓専門医と薬害肝炎訴訟東京原告さんが、また東京から薬害肝炎訴訟弁護団が来函いたします。全ての肝炎患者さんの不安を取り除かれるようにと企画したこの「肝炎フォーラム」にどうぞ、皆さん参加してください。


○日時 2007年10月13日(土) 午後5時~8時

○場所 函館市地域交流まちづくりセンター 2F 市民交流フロア
函館市末広町4番19号 (十字街、旧丸井デパート跡)TEL:0138-22-9700

○主催 北海道肝炎友の会はまなす会  

○共催 薬害肝炎訴訟を支える会・函館 事務局
     北海道肝ガン検診団

○後援 北海道難病連 函館支部

北海道新聞社


第1部 午後5時~6時
○ 肝臓医療講演会 演題 『肝ガンの不安が無くなる世の中を目指して』
- 肝ガン検診と最新の慢性肝炎と肝ガンの治療について -

講師 北海道肝ガン検診団 医師 
北海道医療生活協同組合 札幌緑愛病院 肝臓センター長 川西 輝明先生


第2部 午後6時~7時
○薬害肝炎訴訟を支える交流会
出席者 ・薬害肝炎訴訟東京弁護団  ・北海道在住、東京訴訟 原告さん
      事務局長 福地直樹弁護士
※ 薬害C型肝炎患者さんたちの療養生活を追った”夢をかえして”上映会
    涙が止まりません。これが肝炎患者さんたちの現実です!
※ ビデオ上映→薬害肝炎訴訟東京弁護団弁護士による薬害肝炎訴訟についての解説→東京訴訟原告さんの訴え→薬害肝炎訴訟支援のお願い
  

第3部 午後7時~8時
○肝炎フォーラム・ディスカッション
肝炎に関わっているそれぞれの立場の方に出席していただき、あらゆる角度から肝炎問題について語って頂きます。また一般市民のご意見、ご質問も承ります。

パネリストのご紹介
●肝臓専門医・・札幌緑愛病院 肝臓センター長 川西 輝明先生
●薬害肝炎訴訟 東京弁護団・事務局長の福地直樹弁護士
●薬害肝炎東京訴訟 札幌市在住原告さん
●はまなす会 会員・・北海道難病連函館支部長 佐藤 秀臣さん 


※ なお別室にて肝炎患者さんのための「肝炎療養相談コーナー」「薬害肝炎訴訟相談コーナー」を開設しますので、不安のある患者さんは是非お立ち寄り下さい。