お灸!

お灸にはまっています。 お灸や漢方などの勉強をまとめてみたいと思いました。 「個人的感想」ですけど...

夜中の頭痛?

2007-11-06 09:42:26 | Weblog
夜中にふと気づくと、女房がベッドの上に上体を起こし、じっとして
います。 何をしているんだろうと聞くと、頭が痛くて寝ていられない。
こうしている方が楽だ、と言います。

頭の内部ではなく外側らしいので、頭と首筋を少しマッサージし、痛み
が和らいだようなので寝かせました。 翌朝、小腸[喩]、次[骨膠]
(じりょう)に加え、三焦経の首のツボを中心にお灸しました。

このお灸で頭痛は軽快したようですが、これもやはり更年期障害の
一症状でしょうか。 手術後一ヶ月過ぎるのに、まだ小腸と肺、それに
脾経の弱りが消えません。 ま、数十年掛けて悪くなっていったものを、
数ヶ月で何とかしようとするのが、本来は無理なことなのですが...

腎、脾、肝など、身体の根幹から強化していくことはもちろんですが、
今回のような症状に個別に対応していけるのも、お灸のありがたさ
です。

増長?

2007-11-05 10:05:18 | Weblog
日曜日に昇段試験があり、秋の一日を身体を動かして過ごしました。
私の昇段ではなく、昇段試験を受ける後輩の相手をしました。 この
試験当日の易を立てたところ「亢竜悔いあり(こうりゅうくいあり)」、
これがこたえました。 慢心して足下が崩れる、という意味です。

何年か続けると後輩の相手をして指導のまね事もするようになります。
次々と伝承していく武道の大切な部分ですが、指導をしていると、つい
つい自分の技が完全に近いと誤解・慢心するものです。 実際、同門
の中にいくらも見かけることができます。 私もいつの間にか、自信を
通り越して慢心・増長に至っていたのではないか...

芸能の世界には、自分よりヘタと思えば自分と同等、自分並みと思え
ば数段上、という戒め(いましめ)があります。 どの世界でも、なかなか
自分を冷静・正確に判定するのは難しいものです。

お灸でも同じです。 沢田先生、深谷先生の書かれたもの、古典など
を勉強しながらお灸していると、病気など何でもないような気がしてくる
ものです。 これが慢心です。 病気を侮(あなど)ってはいけません。
常に初心に立ち返り、気を引き締めて臨んでいこうと思います。

歯がゆい?

2007-11-02 09:11:44 | Weblog
知人が座骨神経痛になったと聞いて、いくつかツボを紹介しました。
さてどうなったのか、としばらくしてお聞きしたのですが、効果が出て
いないとのこと...

ご紹介したツボに圧痛が無いかお聞きしたら、圧痛はあるとのこと。
それなら効きそうなものなのにと思い、お灸の方法を尋ねましたら、
せんねん灸をひとつづつすえたが、あまり効かない、それでやめて
いる...

ちょっと距離があるので、直接見て差し上げられないのが歯がゆい
のですが、これでは実感として効果を感じられるだけの結果は得られ
ないでしょう。 せんねん灸でも、筋肉や腱のこりには大きな効果を
与えることはできますが、なにせ「温灸」ですから、限界があります。
また同じ所にすえると火ぶくれの危険もあります。

八分灸で圧痛が無くなるまですえれば、一週間も経たないうちに
効果が現れるはずなんですが... 六分くらいで割り箸を使えば、
快適にお灸を続けられます。 いや、本当に歯がゆいですね...

傲慢(ごうまん)?

2007-11-01 09:11:03 | Weblog
現在マスコミで取り上げられておられる守屋元次官は「一人を以て国
興り(おこり)一人を以て国亡ぶ」を座右の銘(ざゆうのめい)にされて
いた、と朝日新聞に紹介されていました。 この言葉の前半を意図され
ていたのでしょうが、同じ中国の思想を参考になさるのなら、易の勉強
もなさるべきでした。

陰から陽に、また陽から陰に、すべての事物は転変する、これが易の
中心的な考え方です。 事物の転変、時の移り変わり、気の満ちる
ときと欠けるとき、こうした変化の中でいかに正しい道を探り出し、歩いて
行けば良いのか、それを示すのが易です。

すべてが移り変わる、という易の考え方を勉強すれば、今の状態が長く
は続かないことが、よく分かります。 失意のときも未来永劫(みらい
えいごう)に続かなければ、得意のときも続かない。

ここから易は「どのときでも、常に貞正であれ」、有頂天になって道を
踏み外すことのないよう、自分自身を磨きなさいと教えます。 単に運が
良いとか悪いとかではなく、いかに惑わされずに生きていくか、それが
易の知恵なのです。