お灸療法の実際-大阪府立図書館蔵
昭和に入って、それまで軽視されていた漢方などを現代科学で検証しよう、
という機運が高まり、様々な研究が行われました。 この成果についてはいく
つかの文献や書物で発表されていますが、これらをまとめたものとして、お灸
についての臨床を大いに進めた昭和の「お灸師」深谷伊三郎先生は、その著
「お灸療法の実際」で次のようなことを書かれています。
お灸の根本は「小火傷」であり、身体にこの小火傷が発生することで血流中に
少量の毒素が発生する。 この少量の毒素が血液中の赤血球を急激に上昇、
同時に白血球も大きく増加させる。 特に白血球の増加量は「施灸後15分間
ぐらいで早くも増量を示し、1時間から2時間で平常の約2倍になり、4時間な
いし5時間でやや減少しますが8時間以上経て再び増して2.5倍に達し、それ
が4日ないし5日はつづくといわれて」いるとのことです。
この小火傷の「小」に注意していただきたいですね。 大になれば、毒素が増し
すぎて身体には危険、ということです。 このため深谷先生は米粒大、半米粒大
のもぐさでお灸することを推奨されました。 増加した赤血球や白血球は、今で
言えば身体の抵抗力・治癒力を増すということですね。
昭和に入って、それまで軽視されていた漢方などを現代科学で検証しよう、
という機運が高まり、様々な研究が行われました。 この成果についてはいく
つかの文献や書物で発表されていますが、これらをまとめたものとして、お灸
についての臨床を大いに進めた昭和の「お灸師」深谷伊三郎先生は、その著
「お灸療法の実際」で次のようなことを書かれています。
お灸の根本は「小火傷」であり、身体にこの小火傷が発生することで血流中に
少量の毒素が発生する。 この少量の毒素が血液中の赤血球を急激に上昇、
同時に白血球も大きく増加させる。 特に白血球の増加量は「施灸後15分間
ぐらいで早くも増量を示し、1時間から2時間で平常の約2倍になり、4時間な
いし5時間でやや減少しますが8時間以上経て再び増して2.5倍に達し、それ
が4日ないし5日はつづくといわれて」いるとのことです。
この小火傷の「小」に注意していただきたいですね。 大になれば、毒素が増し
すぎて身体には危険、ということです。 このため深谷先生は米粒大、半米粒大
のもぐさでお灸することを推奨されました。 増加した赤血球や白血球は、今で
言えば身体の抵抗力・治癒力を増すということですね。