最近では「はりの実力」を感じることは難しくなっ
てきました。 医療の中で、「手技」(しゅぎ)とい
う分類をされ、医療であって医療でない状態に
なってしまいました。 それは「治療」、治すという
ことが、医師にしか許されていないからです。
何か治療らしきものをしても、それが治ったのか
治らなかったのかを判定できるのは医師だけだ、
というのが現在の医療体制です。 鍼灸師さん
が公然と「こういう病気を治した」と主張すること
自体、違法になってしまうのです。
これは明治になって、漢方を全面的に棄てて、
西洋医学を導入するという政治判断から始ま
りました。 西洋医と漢方医とが臨床で競い合
うというような実験もあり、漢方が勝利した記録
はありますが、医師にしか医療を認めないという
体制から、鍼はマイナーになって行きます。
結局鍼は、お灸と同様、自己責任で受けるの
なら仕方ないね、程度の医療補助行為となり、
個人零細事業として「家伝・秘伝」となって、ま
すます「普通の医療」から遠ざかることになって
しまったんですね。
てきました。 医療の中で、「手技」(しゅぎ)とい
う分類をされ、医療であって医療でない状態に
なってしまいました。 それは「治療」、治すという
ことが、医師にしか許されていないからです。
何か治療らしきものをしても、それが治ったのか
治らなかったのかを判定できるのは医師だけだ、
というのが現在の医療体制です。 鍼灸師さん
が公然と「こういう病気を治した」と主張すること
自体、違法になってしまうのです。
これは明治になって、漢方を全面的に棄てて、
西洋医学を導入するという政治判断から始ま
りました。 西洋医と漢方医とが臨床で競い合
うというような実験もあり、漢方が勝利した記録
はありますが、医師にしか医療を認めないという
体制から、鍼はマイナーになって行きます。
結局鍼は、お灸と同様、自己責任で受けるの
なら仕方ないね、程度の医療補助行為となり、
個人零細事業として「家伝・秘伝」となって、ま
すます「普通の医療」から遠ざかることになって
しまったんですね。