兵庫県伊丹市では、教育特区「ことば科」についての制度を伺いました。小泉内閣の構造改革の一つに「特区」制度がありまして、大和市では、「福祉特区」を申請して、「移送サービス」が行われていますが、伊丹市では、学校の授業で「ことば科」を設けているのです。
授業時数は限られているので、何を削っているのかとの質問には、「総合」の時間だそうです。 最近、文科省は「総合」の時間を削る、なくすなどの方針を出していましたっけ。 説明をしていただいた教育委員会の職員さんは、「教育企画担当」で、「関西のおばちゃん」的な、エネルギッシュな中学校教師出身の方でした。(誰かが宮応サンみたいだって!)
なぜ特区申請をしたのか・・こどもの学力の基本には、聞く、書くなどの言葉の理解が欠かせないこと、国語の授業のほかに力をつけたいとの発想からだそうです。 教材、カリキュラムなど全部独自の手作りで、ここにご苦労があるのですが、俳句や和歌などを取り入れ、 結構、子ども達は喜んで取組んでいるようです。
マスコミにもたくさん取り上げられて、伊丹市の行政視察は、殆どこれだそうで、ご苦労さまです。
私は、ことば科もなるほどと感心しましたが、「教育企画担当」というセクションに興味を持ちました。 企画部は大和市にもありますが、教育にも企画担当を持ち、企画だからこそ、行政の縦割りの弊害を乗り越えて、学校現場はもちろん、市長部局とも文字どおり縦横に相談し合える体制だそうです。
ちなみに翌日は、例の文科省の「全国学力テスト」結果発表日です。
伊丹市は関西淡路大震災で大きな被害を受けましたが、今は観光にも力を入れています。午後は、ぜひ、酒造など観光資源も視察してほしいとのことで、美術館、酒造現場、酒蔵通りなど町並みを拝見しました。
大和市へお出でいただいた方々には、さしずめ人口密集地にある厚木基地の実態や泉の森をご案内したりするようです。