
1993年にドゥカティから本格的なスーパーバイク「916」がが登場するまで、ドゥカティ社のフラッグシップモデルだった1970年代から続く「SS」シリーズ
も1980年代の後半から1990年代にかけて売られてた「900SS」は、空冷式のL型2気筒エンジンながら超高性能で、ドゥカティお得意の「トレリスフレーム」
や2連装式のダウンドラフト式のキャブレターや、それまでのハーフカウル式に加えフルカウル仕様も登場し、車種のバリエーションも一気に増やした画期的な
車両でした。また日本仕様として中型(普通)免許で乗れる400ccモデル「400SS」が始めて登場したのもこの車両からです。一応「SS」シリーズとしては
2世代目となるのですが、このモデルを皮切りに一気に日本でも「ドゥカティユーザーが増える」ことになります。また今日もボクの個人的な好みとなりますが、
現在のモデルより、この時代のドゥカティの車両の方がボク的には好きだったりします(笑)。確かに現在の「パニガーレ」や「スーパースポーツSS」も良い
のですが、不要なほどの馬力や電子制御システムからなる運動性能は乗りやすさもありつつ、どこかイマイチ面白味にかける部分があるからなんですよね。それ
に比べこの「900SS」の場合、ライダーが全ての動作を確実に行わないと上手く走れない状況に陥(おちい)るケースがあったりするんですよね。要はシフト
ダウンから正確なバンク角まで全てライダーがキッチリ行わないとスムースな走りを体感出来ない車両だって事です。この時代に入るとパワーや足回りの性能は
十分に優れた部分があるのですが、ある意味「乗り手を選ぶ」と言う事になる感じです。それだけにベテランライダーであったり、乗りこなしに充実感を得る
タイプに打って付けの1台と言える気がするんですよね(笑)。ちなみにエンジンの最高出力は73psで、トランスミッションは6速MT、駆動方式はチェーン式で、
車重は乾燥重量(ガソリンなどが入っていない状態)で183kg、ガソリンタンク容量は満タンで17.5リットル入り、市街地での平均燃費が大体17km〜20km
となっています。個人的にはハーフカウル仕様が好きで過去に何度か試乗したことがあります。そもそもドゥカティ自体が国産に比べ非常にレスポンスがシビア
になってる傾向なのですが、この時代の車両はそれが更に謙虚で、雑なスロットルの開け閉めをやると車体が思いっきりギクシャクしてしまいます。スムースに
走らせるためには繊細な操作が必要になるのですが、それが逆に面白いんですよね。一時期は中古市場で20万円あたりから購入可能だったこともあり、欲しいと
考えた時期もありましたが、もっと厄介なビューエル「M2サイクロン」を購入したので、結果的にはこの車両に行き着く事になりませんでしたが、大型バイク
を本気で自信の技量で操作する技術を身に付けたいなら、この「900SS」は非常にそれにマッチした車両だとボクは考えます。もちろん、同年代のスーパーバイ
ク「916」でも同じことが言えるのですが、現在の中古市場を見るととんでもない程、高額化してるので、現実的には平均100万円前後で買える「900SS」が
個人的にはお薦めだったりします。さて今日はそんな懐かしさ溢れる1台のドゥカティ「900SS」を少しだけ考察してみましたが、いかがだったでしょう!(笑)
まさにその通りで、気楽に乗る事は厳しいモデルだとボクも思っています。
2〜3度ほど乗ったことがあるのですが、とにかくちょっとアクセルをひねっただけで、
ど〜ん!と反応するので怖いです。(笑)
最新の電子制御が搭載されてるモデルになるほどマイルドになったるらしいですが、
それでも唐突な反応は相変わらずな気がしています。(笑)
ただ、それを乗りこなしたいって思考の人には面白い車両と言えるのですが、
そうじゃない場合は、絶対に手をつけない方がいい気がします。(笑)
今のボクが乗ってるビューエルはドゥカティほどのレスポンスは無いのですが、
ある回転から突然加速するので、エンジンの個性を知る必要があります。
普通のハーレーエンジンと違ってビューエルが独自でチューニングしてるので、
感覚が違うんですよね。(笑)
ありがとうございます。