
オートバイの売り上げのよし悪しや時代による需要など様々な要因こそありますが、1970年代の中盤あたりから現在に至るまで常に売上で世界第1位を
誇る「ホンダ」。今年の4月に発表された昨年にあたる「2022年度の販売台数&売り上げ」の公表結果を見ますと、まず世界で第2位だったヤマハの
約9.500億円に対して、ホンダは圧勝で約1.4兆円の売り上げを叩き出しています。いやぁ、圧勝ですね!(笑) ちなみに世界第3位のカワサキ(401cc
以上に限定すると世界第1位)で2.600億円、4位のスズキで900億円です。知ってはいましたが、やはりホンダは凄いですね!あらためて「敬意」を
払いたくなります。また日本では人気の高いハーレダビットソンも総合だと世界第5位(401cc以上に限定すると世界第3位)ですし、性能面では国産に
ヒケを取らないBMWも総合で世界第6位となっています。またこの結果の要因は「小排気量の売り上げ」にあり、特に新型の「スーパーカブ50〜C125」
や国内でも絶大な人気を誇る「ハンターカブ」と「クロスカブ」などを筆頭に販売台数が相変わらず伸びまくってるところにある様です。とにかく国産の
バイクメーカーはジャンルや排気量でも海外の有名メーカーを圧倒してる為、総合での売り上げとなると日本の4大メーカーが世界を席巻するカタチとなる
のですが、特に安定した販売台数を長期間継続してる「ホンダ」は、流石にここまで来ると「驚異的」としか言いようがありません。例えばこれを国内の
家電メーカーに目を向けて見ますと、一昔前ならはソニーやパナソニックを筆頭に世界1位を誇っていましたが、残念ながら現在は違います。また自動車に
関してもトヨタが長らく世界1位を誇っていましたが、たまにアメリカのGM社、テスラ社などに抜かれた年もあり、こちらも残念ながら連続とはなって
いません。総評して日本メーカーの作る製品は品質が良くて壊れにくく、それでいて安いと言われていますが、その神話を実際に継続してるって実はオートバイ
業界だけで「ホンダが唯一」となっています。もちろんシェアーの小さいジャンルを探せば他にも日本製が長期間、世界一位を誇ってる物もあるかも知れませんが、
ホンダは年間で約1.4兆円ですよ!(笑)しかも自動車の売り上げは別です。で、そうなると気になるのが「その理由」となりますが、これには諸説あり
色々な要因が重なっての事の様です。そんな中でも大きなものとして考えられるのは、よく専門誌などに書かれてる日本メーカーの場合、大抵のメーカーは
「良いものを作れば売れる」と考える中、ホンダだけは「売れるものが良いもの」と言う考え(本田宗一郎さんから受け継がれた企業理念)にある点らしいです。
要は性能や品質が良いだけではダメで、プラス人気があってこそ優れた製品と考えてるからだと言われています。またホンダの凄いところは、この考えを実践し
結果をしっかり出してるって点です。しかも長きにわたって!技術力が高いのは誰の目にも明らかですが、それだけじゃダメで商品として魅力的でなければ
ホンダの場合って失敗作としてるですね。この点だけを押し並べて考えると最近のカワサキがそう言った車両を多く輩出してる感じですが、ホンダとの違いは
それが小排気量にまで至っていないって事でしょう。今のカワサキの中型・大型バイクに関して言えばホンダも圧倒する勢いがあります。しかし総合的に1位に
なれていないのはここに敗因があると考えられます。優れた製品を生み出す事が得意な日本人ですが、ホンダほど販売に成功し続けてるメーカーは少ないです。
特にオートバイに関しては確実にそれが言えますよね。さて、この状況っていつまで続くんでしょうね!(笑)
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