比較的、最近からオートバイに乗り出した方々は「昔のオートバイ事情」の事をよく知らないと思うのですが、
かつて…、そう1980年代から1990年代にかけて、いや、特に1980年代ってのは、
オートバイの「販売事情」や「カスタムに対する規制の厳しさ」ってのが、現在と比較して随分と「違ってた」時期ってのがありました。
この事は過去に何度かこのブログで書いた事があるのですが、多分もう忘れ去られているか色褪せれるので、
もう一度今日は「知らない世代」の方に知って頂き「そんな時代があっんた!」って事を理解して欲しく、また書いておきたいと思います。(笑)
で、まずですが、新車のオートバイ販売に関しては今と大きくは違いません。
結局、大きく違うのは「中古車」の方で、特に中古バイクの「買い取り」事情が随分と違ってたんですよね。
かつては、各中古のオートバイショップに配られてた「ユーザー側にとっては謎」の「赤本(本当の赤い本です)」ってのがあって、
そこに、各車両の年式や状態、走行距離に応じた「車両価格」が掲載されていた訳です。
これを元に販売店はオートバイの「買取金額」を割り出し買い付けていたのですが、
ここが驚きで、国産車の場合どんな人気車両でも「6年以上経ったオートバイ」は基本「無価値」となっていたんですよね。
そう、どなに綺麗で走行距離が少なくても、6年以上古くなると「タダ!」ですよ。(笑)
分かりやすく例えれば、仮に1982年に新車で購入したスズキ「GSX1100S刀」を1988年以降に中古として買い取ってもらうとなると、
当然6年以上経ってますから、価格は全く付かずタダって事です。これ信じられますか!(笑)
時代的に引き取りは無料だったですが、さあ、今のイメージでよ〜く考えるとどうでしょう。
信じられないですよねぇ。(笑)
個人的も経験があって1984年式のヤマハ「FZ400R」を1991年に下取りで買い取ってもらう時「無価値」と言う事でタダでした…。
全く下取りにもならず、ただ普通に新車でカワサキ「ゼファー400」を買ったって記憶がボクの中で鮮明に残っているんですよね。
要するにあの如何わしい「赤本」にそう記載されてるからです、どうしても納得いかなかったから文句を言ったらその本を見せてくれました。(笑)
そう考えると今って違いますよね、年式もそうですが人気の車種であればちゃんと値段は付きますし、
最近の中古事情が高騰する傾向の中で「買った時より高く売れた」なんて話もよく聞きくほどです。
当時を知るボク(昭和40年生まれの56歳)からすれば信じられない状況です。
その分、今って「中古車が高い」ですがそこは仕方ないですよね。だって買取が高いんだから…。(笑)
また、もう1つ今と大きく違うのはカスタム(改造)に対する「規制の厳しさ」です。
例えば、新車で購入した車両を後から自分で勝手に社外のマフラーに交換しただけで、
もうその買ったお店で面倒見てもらう事はできませんでした…。
そう、極端な話が、何か1つでも純正と違うものを取り付けると「違法改造車」とみなされて取り扱ってもらえなかったんですよね。
特に社外マフラーやハンドルは「完全にアウト」だったです。(笑)
なので、お店に何かの事情で持ち込む場合は、全て自分で純正の状態に戻して持っていくしか無かった訳です。
もちろん「車検」の時もそう。
いやぁ、いつからだったかなぁ、多分ですが1990年代の中盤以降、世間的にオートバイが売れなくなった頃から、
そう、昨日までダメだったものが今日から突然「緩和」され始め、今に至ってる気がします。(笑)
個人的に今でもよく覚えてるのが、カワサキプラザ「KAZE」で、新車納車で見たあの大改造車された「バルカン400」…。
えっっっえ?(笑) こんな車両を新車でしかもメーカー指定の正規代理店が「販売して良いの?」って思った時の事です、
ボクにとっては「あの時」から何やかんやが変わった瞬間だった気がします。
最後に、中古の事に関して「当時のオートバイの耐久性が良く無かった」からと考えれば、多少納得はできますし、
カスタム(改造)に関しても、それで世間的に「オートバイが売れる」なら…まぁ仕方ない…。
ただ…、ただ…、どこか今でもボクの中で「疑問」は残りますけどねぇ!(笑)
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