
2000年代以降に登場した「ビューエル」のラインナップでも、よりスポーツ性に特化したモデルとして、2006年より登場した「ファイアーボルトXB12R」を
今日はご紹介したいと思います。その理由は登場から約15〜17年ほど経過してるので、今が中古市場で一番安く売られているからです(笑) で、まずですが
この「ファイアーボルトXB12R」を見ていく前に「ビューエル」として先に「ライトニングXB」シリーズを知る必要があります。なぜかと言うとこの2車種に
関しては車体構造が全く同じで、デザイン違いという事があるからです。という事で「ライトニングXB」シリーズですが、大体2003年あたりより登場しており、
この時点で新設計された珍しい機構となる「ガソリンタンクがフレーム内」に収まり「スイングアームにオイルが収まる」と言った構造をしている点です。これは
他社のどのオートバイを見ても同じ機構を持ったものは存在しておらず、この「ライトニングXB」シリーズと「ファイアーボルトXB12R」だけに特化したもの
だったりします。そんな変わった設計を持ったオートバイと言うことを理解して「ファイアーボルトXB12R」を見て行きますと、よりスマート化された車体、
はたまたディュアルライトを装備したセミカウル、また「より前傾姿勢」となったスポーツ性の高いモデルであると言う事が大きな特徴となっています。更に、
搭載されてるエンジンは当時のハーレーダビットソンの「スポーツスター1200」モデルから引用したものを「ビューエル」の自社ラインでオリジナルに手を加え、
90ps前後の出力と15kg近いトルク力を持ったエンジンが搭載されていると言う点です。とにかくアメリカ製らしく、クルマで言うところの「マッスルカー」の様な
「トルク力で走るオートバイ」と言う感じで、初期の加速感は他では味わえない程ハンパないものだったりします。また基本ハーレーダビットソン社の傘下にあった
ので当時は海外へも多くの車両を輸出しており、日本でもそこそこ売れてたので、現在でも中古車として選べるレベルで売られています。またその価格帯ですが、
大体安いもので40万円あたりから、高いもので100万円前後と言った感じになっています。但し、なぜか1年単位で価格が上昇してる傾向なので、もし欲しいなら
早く手に入れないと、今後どんどん「高額化する可能性」を持っている感じです。ボクも1世代前の「M2サイクロン」に現在乗っていますが、それと比較しても
フレームや倒立化されたフロントフォーク、フューエルインジェクション(FI)に、細かなパーツ類など、より精密製に優れてる印象を感じます。また最終モデルに
関しては、残念ながら「ビューエル」社が倒産する2008年までで、中には2009年登録のものもあったりする様です。この「ビューエル」社の倒産に関しては
オートバイ好きに広く知れ渡ってるのですが、心配しなくともパーツに関しては現在でもハーレーダビットソン社で購入が可能ですし、基本的にハーレーダビットソン
の代理店で見てもらえますから、安心して購入して良いと思います。で、一応詳細なスペックを見て行きますと、エンジンは空冷式4ストV型2気筒OHV2バルブで、
最高出力は約90ps(詳細な数値は不明です)、また、最大トルクが約15kg(詳細な数値は不明です)で、車体重量が179kg、ガソリンタンク容量が満タンで
14.5リットルで、市街地での平均燃費が大体15kmとされています。更にアルミ製でガソリンタンクを兼ね備えたフレームはダイヤモンド式、フロントフォークは
倒立式で、特殊で長大系のシングルディスクが装備されています。またリアのスイングアームはオイルが入るようになっており、マフラーはエンジン下に配置、リアの
サスペンションもエンジン下にあり、いわゆる「マスの中心化」を図った設計となっています。更に言うとホイールベース幅が異常に狭く国産だと250ccクラスと
同じぐらいとなっています。これでコーナリング時の操作性と旋回性を上げているのですが、車体を寝かせた時、ちょっと車体が起き上がろうとする傾向にあり、
最新のスーパースポーツ(SS)などと比較すると決して扱いやすいとは言い難い感じがします。ただ、先にも言いましたが強烈なトルク力を持っているので、一旦
失速しても立ち上がりで異常な加速を見せますから、ストップ&ゴーの様な乗り方を知れば面白いオートバイだと思います。さて、今日はそんな「ビューエル」最後
の車両となる「ファイアーボルトXB12R」をご紹介しましたが、いかがだったでしょう!(笑)
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