
ボクは昨年まで地元の「岡山国際サーキット」に月1回ペースで壮行会を中心にサーキット通いをしていました。
目的は「運転技術の向上」と単に「面白い」という理由です。
最初からレースをするつもりはなかったので、目標としてとにかく「タイムアタック」に専念していました。
ボクが乗ってたバイクは、モリワキコンプリート(moto2仕様)で作られたレース専用車で、
カワサキ「ZX-6R 2015年式-サーキット専用」です。
結構高額でしたが、一般車両と違い性能は最高でした。
例えば最高速は260km以上、専用クラッチ、軽量化、また岡山国際サーキット仕様にしていたので、
ギア比は純正と違っていました。
わかりやすく言えば、低速コーナーでは全て「1速で回れる」ようにしていたって感じです。
その代わり低速トルクはスカスカです。(笑)
実際「エキスパートクラス」で走っていたので、他の車両もほとんどサーキット専用車両で1.000ccクラスが多かったです。
しかし走行してみるとそんなに「パワーの違い」を感じることは少なかったです。
直線は短いですからね!
600ccだろうが1.000ccだろうが、上手いライダーに付いて走る事で「タイムを縮める」事が出来たので、
出来るだけ速いライダーを見つけては、その後を付いて走るという感じでした。(笑)
走り続ける事で、少しづつタイムを縮める事に成功していたのですが、
1周1分40秒を切る辺りで、大きな壁にぶち当たり全くそこからタイムを縮める事が出来なくなりました。
ここで強く感じたのが「財力の違い」です。
ボクより速いライダーはお金持ちばかりで、バイクにつぎ込むお金が半端ない。
貧乏なボクはタイヤを大切にしながら消耗品につぎ込むお金を出来るだけ節約していました。
正直、サーキットを走るとお金がかかります。
最終的にはお金を持ってる人が「勝ち」なんですよね。
それに気づいてから、一気にボクのテンションは下がってしまいました。(笑)
最高の状態のバイクに勝つには、自分も最高のバイクに乗っていないといけません。
もし同じ技量のライダーとバトルすると、最終的には「バイクの良さ」で勝敗が決まります。
新品の良いタイヤを履いて、加速調整がしっかりされてるバイクには勝てません。
自分にも同じ状況が出来るのなら、もっと突き詰めて行けたと思うのですが、
まめに部品交換やタイヤ交換出来なくなって「もう面白くないから止めよう」って思うようになったんですよね。
初心者から中級そして上級者になっていく過程は、本当に楽しかった。
しかし、上級者の仲間入りしてからがよくなかった。
ちょっとした違いで勝てない事が良くわかってしまったからです。
ただ自分自身に言える事は「レジャー感覚」で始めたサーキット走行が気がついたら「真剣」になってしまった事です。
プロライダーになる訳でもないのに、遊びが本気になってしまい、
それが返ってフラストレーションとなった事は間違いないです。
ずっと「遊び感覚」で走ってれば良かったのに…。
今から考えれば、そう思ってしまいますね!(笑)
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