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速い国産アメリカン、スズキ・デスペラード400。(番外編vol.3302)

2022-07-04 10:59:48 | 日記

1988年に登場したホンダ「ステード400」からなる1990年代の「国産アメリカン」もしくは「中型クルザー」は、ある意味この時期に「絶大なブームを起こしたモデル」でもありました。

そもそもスポーツネイキッドとして新たなジャンルを構築したカワサキ「ゼファー400」からなる「ネオクラッシック」も含め、いわゆる「スタンダード」がウケた時代だったんですね。

なので、次々と国内メーカー各社からも似たような「国産アメリカン」として、類似オートバイが登場する中、1996年にはスズキからもこの「デスペラード400」を登場させます。

とにかく、この時代に送り込まれた「この手のモデルたち」は、全てアメリカの大手クルーザーメーカーである「ハーレーダビットソン」のコピー版とも言える車両ばかりで、

どこのメーカーのどのモデルを見ても、それが「直ぐに分かる」ものでした、まぁ、そもそも最初に大きな影響を与えた「ステード400」が「それで人気を得た」と言っても過言じゃないですから、

当然と言えば当然です、しかし、ただ似てるだけじゃ個々の車両としての「差別化」が図れませんから、例えばこの「デスペラード400」だと性能面で「速い」と言う「個性」を与えていました。

あくまで中型「国産アメリカン」としての話にはなりますが、例えば高速道路を巡航で100〜120km出して走っても全く無理してる感じがない「優れたエンジン」を搭載しており、

クルーザーとして、それなりの車重があるにも関わらず、加速もさる事ながら、高速域での走りに余裕があった事が最大の特徴となっていました。

また、それを彷彿させるような「ビキニカウル」や「アンダカウル」がオプション装備されてたり、一応デザイン面でも微妙な個性(スポーティー)は持ち合わせていたと言う感じでししたね。(笑)

当時、この手のオートバイに対して、ボクの仲間内でも「どの車両が一番ハーレーに似てるか?」なんて話が出てたりしてましたし「似てれば似てるほど魅力的だった」と言うことがハッキリしてました。

それに加え、時代的にツーリングするより「カスタム」して街乗りすることが流行ってたので、乗りにくくなってもより「ハーレーダビットソン」に近づける改造がウケてもいましたしね。

しかし、この「似てる」が、後々に「国産アメリカン」として「究極的に仇」となり、それが故に人気を失う要因にもなっていきす。

前回のヤマハ「ドラッグスター400」でも同じ事をお話ししましたが、1990年代も終わりを告げ、2000年を超えた辺りから大型免許の取得が簡単(教習所で取得可能)になって、

多分、当時、40歳代から50歳代だった人たち、いわゆるお金に余裕が出てきた初期の「返り咲きオヤジライダー」達がこぞって「ハーレーダビットソン」に乗り出した事が大きな切っ掛けとなり、

彼らいわく、この手の「国産アメリカン」がその「ハーレーの偽物」であるとか、本当はハーレーに乗りたいけどハーレーに乗れない「貧乏人が乗ってる」とか言われるようになり、

まぁ、そんな謂(いわ)れのない「悪評」が立つことで、乗るのが恥ずかしいと考え始めたのか?自然と人気が衰退していくんですよね。(笑)

もちろん、後から新たに買う人も少なくなり、現在(〜2022年)のオートバイブームにあっても「あまり見かけない車両」となってる気がします。

ちょっと悲しいお話をしましたが、一応ここでこの「デスペラード400」のスペックを見てみますと、エンジンは水冷式4ストV型2気筒SOHC2バルブで、排気量が399cc、

最高出力は38psで、最大トルクが3.4kgとなっていました、また車重(乾燥重量)が214kgで、ガソリンタンク容量が13リットル、

市街地での平均燃費が約25kmだったので、満タンからの航続距離が大体325kmと言う計算になります。あと言い忘れていましたが最終モデルは1997年となります。

また大きな特徴として、もちろんこの手のモデルは全てシート高が低く、身長の低いライダーでも両足がしっかり着く安心のポジションとなっています。

オートバイそのものの性能や作りは、流石の日本製だけあった当時のハーレーより「優れたものを持ってる」のですが、現在では非常に人気のないジャンルとなってしまっています。(笑)

で、最後に中古市場を見てみますと、大体安いもので30万円あたりから、高いものでも50万円前後で取引されてる状態です。

ただし、生産期間が経ったの2年間だけだった事もあり、球数に関しては非常に少ない状況で、状態の良し悪しに関わらず、見つけ出すのが困難だったりする感じです。

さて、今日はスズキが手掛けたこの「デスペラード400」をご紹介しましたが、この手の中型「国産アメリカン」に関して皆さんはどう言った印象を持ってるんでしょうか?(笑)








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