
今日は、いわゆる1990年代にあった「ネオクラッシック」ブームとは若干違うカタチで登場した、カワサキ「W400」です。
その販売期間は、2006年から2008年までの3年間で先の述べたブーム時期とは異なり、2000年を超えてからの登場となっています。
また、そこから遡ること8年前(1999年〜)には兄貴分にあたる「W650」が販売開始されておりメーカーの意図としては、
それなりに人気を得てた「W650」とは違う「中型(普通)免許で乗れる車種も追加しよう」って感じで登場した経緯です。
そもそも「W」とは昭和ノスタルジー時代に、静岡県浜松市にあった「メグロ」と言うメーカーが生産販売してた「W1」からのリメイクモデルです。
なので現在、カワサキから新たに登場した「メグロK3」は「W」シリーズの最新版となってるんですよね。
これって、ご年配のオートバイ好きなら、ほとんどの方が知ってる情報だと思います。(笑)
と言う事で上記で述べた様に、ある意味「ネオクラッシック」ネイキッドモデルとも違う経緯で販売されたモデルだった訳ですが、
あの「カワサキが!」って言うより国産車として「古い歴史にある名車イメージ」の中で復刻された車両と考えた方が正解な気がするんですよね。
で、この「W400」ですが先に登場した「W650」と同じく「W1」からなる先代モデルをかなり「忠実に再現」したもので、
個人的な意見を言えば、そこに上手く最新技術を盛り込んだ、非常に出来の良いオートバイであったと言える気がするんですよね。(笑)
で、スペックを見てみますと、エンジンは空冷式4スト並列2気筒(バチカルツイン)SOHC4バルブで、排気量が399cc、
最高出力は21psと控えめで、最大トルクが3.0kgとなっています。
また、エンジン造形は当時を彷彿させる美しいデザインとなってて、レトロファンにとって非常に魅力的なものとなっています。
しかし残念な事に2008年から始まった新しい排気ガス規制をクリアする事が出来ず、
兄貴分の「W650」と共に、この年をもって廃盤に追い込まれる事となって今います。しかしこれは決して不人気だったて事ではなかったんですよね。
なので、2011年から「W」シリーズとして「W800」が、インジェクション化(FI)されて再登場し現在でも販売される事となります。
もちろん新たに昨年登場した「メグロK3」も同様です。
この「W400」の良さは中型車であっただけでなく、乗り手を楽しませてくれるには十分な雰囲気を醸し出してた事に意味があった気がします。
近年では女性ライダーにも人気がある「W」シリーズとなってますし、多くの経験を積んだ大人のライダーにも人気が高いです。
あえて速さを求めない「割り切り」も良くてコンセプトとデザインが「うまく融合してる」って感じです。(笑)
先日取り上げたヤマハ「XJR400RII」の様に、レトロに進化した「近代的デザインを盛り込むと失敗する」と言う教訓を、
しっかり守ってるとも言えそうですし、1950年代から1960年代にかけての「英国車の雰囲気」をしっかりお持ち合わせた名車とも言えそうです。
最後に中古市場を見てみますと、大体、安いもので50万円台から、高いものになると100万円以上する車両まであります。
新車時(65万円)の事を考えるとかなり高額化してますが、それだけ今でも人気がると言えそうです。
排気量こそ違えど気軽に長く付き合えるこの「W400」は、
大型バイクである現在の「W800」や「メグロK3」と比較しても「十分に魅力的」とボク的には言える気がしますね!(笑)
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