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ヨーロッパでは人気があった、スズキ・SV1000S。(番外編vol.3590)

2023-05-04 00:17:08 | 日記

市販車をベースにカスタムされて行われてる「世界スーパーバイク選手権(WSBK)」で当時、連続優勝を誇っていたL型2気筒エンジンを搭載したドゥカティの

マシンに対抗すべく1997年より登場したのが、V型2気筒エンジン搭載車の、スズキ「TL1000R/S」だったのですが、更にその後継モデルとして誕生したのが、

今日ご紹介する、この「SV1000S」です。その登場時期は2003年からで、最終モデルとして2005年まで生産されていました。また先代の「TL1000R/S」は

あくまでレースを見越して設計されてたので、かなり乗り味がピーキーに作られていたのですが、この2世代目となる「SV1000S」は、それとは違い一般道を快適

に速く走れる、V型2気筒エンジン搭載の一般的なスポーツモデルとして誕生します。この「方向転換」は「世界スーパーバイク選手権(WSBK)」で4気筒エンジン

搭載車が、750ccから1000ccへ移行した事(2気筒なら1200ccまで)、更には先に登場してた大型ミドルの「SV650S」がヨーロッパで絶大な人気を獲得してた

事に要因があり、それの兄貴分としての位置付けを狙ったものとなっていました。また、フルカウル仕様とセミカウル仕様だったのに対し、ネイキッドモデルとなる

「SV1000」と、このセミカウルを搭載した「SV1000S」と2種類のモデルが同時に登場します。で、デザインの特徴ですが、まず吊り上がったヘッドライトは

当時、ヨーロッパで流行ってたもので、日本人からしたらイマイチと思う人も多いと考えられますが、あちらの方々はこれが良かったとされています(笑) また

フレームはかなり重厚に出来たアルミ製のトレス(ダイヤモンド)フレームで高速域での車体のブレを無くすものとなっています。これはホンダから1997年より登場

してた「VTR1000F」が、150km以上出すと微震が走り危険とされてた事を知り、同一の構造を持つ事から安全性を最考慮して改善を加えたからと言われています。

ただ残念な部分もあって、何故か「TL1000R/S」の時には倒立式だったフロントフォークが、この「SV1000S」だと成立式へと変更されています。で、この

「SV1000S」の詳細なスペックを見ていきますと、エンジンは水冷式4ストV型2気筒DOHC4バルブで、正式な排気量が995cc、最高出力は94psで、最大トルクが

9.2kg、車重は215kgとなっており、ガソリンタンク容量が満タンで17リットル、市街地での平均燃費が大体20kmとなっています。またフレームは先ほど紹介した

アルミ製の強固なトレス(ダイヤモンド)式で、フロントは大系のダブルディスクブレーキに、アンダーカウルが標準で葬儀されていました。さらにホイールは前後とも

に17インチで、ラジアルタイヤを装備、トランスミッションは6速MTで、キャブレターは機械式となっています。これら全体の数値を見ても、先代の「TL1000S」より

低いものとなっていますが、速さだけでなくマルチに扱う事を考えるとちょうど良い仕様となってる感じです。またこのモデル以降については1000ccモデルは無くなり、

大型ミドルの650ccモデルだけとなります。これは「GSX」シリーズの充実とツアラーとして確立した「隼」の存在が大きく関係しており、大型のV型2気筒エンジンに

関しては、現在「Vストローム」の様なアドベンチャー系に使われる様になったと考えられます。で、最後に現在の中古市場を見てみますと、大体安いもので35万円

あたりから、高いもので80万円前後で取引されている様です。極端な価格にはなっていませんからお買い得な気もするのですが、フォルムに関しては好みがハッキリ

別れそうなので、このデザインが良いと考える方にお勧めです。さて、今日はそんなスズキの「SV1000S」をご紹介しましたが、いかがだったでしょう!(笑)




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