1990年代に入り、世間では「ネイキッドスポーツ」からなる「ネオクラッシック」モデルがもてはやされる様になり、国産250ccスポーツに関しても、
様々なタイプの車両が売られることとなるのですが、そんな中、1996年にホンダからも新たにこの「ホーネット250」が登場します。いわゆる再販系
(ネオクラッシック)系ののモデルではなく、スズキ「バンデッド250」や、カワサキ「バリウス250」などをライバルとした最新のスポーツネイキッド
として誕生します。それだけに新しい試みが多数なされており、例えば、ダイヤモンド式のフレームは、さらにど太い四角いパイプが前から後ろまで
伸びていたり、足回りは当時の「CBR900RR」と同様のものが履かれていたり、水冷式4スト4気筒エンジンからなるアップ式の集合マフラーなど、かなり
スタイルも洗礼されており、登場すると「一気に人気に火が付いた」モデルでした。結果的には最終モデルで2007年まで生産されるのですが、これは
新しい排気ガス規制をクリア出来なかった事が要因での終焉でした。で、そんな「ホーネット250」なのですが、基本的に大きなモデルチェンジは
なされておらず、細かな仕様変更だけで最後まで乗り切るのですが、唯一見た目で変化を感じたのが2006年より販売された「ホーネットDX」だったり
します。とは言え、どこが違うのか?と言うとカラーリングが「ツートンになった」と言うところだけで、それでも新しさと豪華に見えることから「DX」
(デラックス)となっています。他にもホイールにストライプが入ってたり、ブレーキキャリパーをブラックに塗装されてたりしてて、色だけでこれだけ
雰囲気が変わりますよ、と言う見本の様なモデルだったですね(笑)。まぁ、それはそれとして250ccスポーツにおいても、未だに人気モデルとなってる傾向で、
最新のモデルと比較しても、全然引けを取らない人気を保持してる感じです。特にこの後期モデルとも呼ばれてる「ホーネットDX」がそうで、中古市場でも
車両価格が、かなりお高い感じになっています。また、これまでに何度もこの「ホーネット250」の後継モデルじゃないか?とされるモデルが雑誌などCGで
紹介されており、その度にファンの期待を駆り立ててきましたが、残念ながら全てオートバイ雑誌社の「誤報または出まかせ」で終わってたりします(笑)。
ただし、それは現段階での話であり、もしかすると今後、ホンダからも「水冷式4スト4気筒エンジン」を搭載した250ccスポーツモデルとして何らかのカタチで
登場する可能性は十分にある気がします。もしそうなるなら、フルカウル式の新型「CBR250R-RR」でも良いですが、この様な「ホーネット250-RS」とか言う
ネーミングで、ネイキッドモデルも欲しいところですよね。で、一応この「ホーネットDX」の詳細なスペックを見てみますと、エンジンは先程から何度も書かれてる、
水冷式4スト並列4気筒DOHC4バルブで、正式な排気量が249cc、最高出力は40psで、最大トルクが2.4kg、また車体の乾燥重量は151kgで、トランスミッションは
6速MT、ガソリンタンク容量が満タンで16リットル、市街地での平均燃費が大体17kmとなっています。フレームは基本ダイヤモンド式(エンジン吊り下げ)ですが、
太い角パイプがガソリンタンクの下からシート下まで伸びており、非常に強固なフレーム構造となっています。それだけにホイールサイズがフロント16インチ、
リア17インチに対して「CBR900RR」と同じ太さのタイヤが装備されている感じになっています。また姉妹車に大型ミドルの「ホーネット600」と「ホーネット900」が
あり、どちらも海外輸出モデルとして売られていました。最後に現在の中古相場を見てみますと、大体安いもので60万円あたりから、高いものになると100万円前後で
取引されている様です。流石に人気があるだけにお高い感じですが、俗に言う「特別なレア車」とはなっていないので、高いとは言え「理解の範囲」ではある気がします。
さて、今日はそんなホンダ「ホーネット250」の最終モデルとなる「DX」でしたが、いかがだったでしょう!(笑)