大型スーパースポーツの火付け役となったホンダ「CBR900RRファイアーブレード」に対抗すべく
生まれたのがカワサキ「ニンジャZX-9R」です。
販売開始は1994年からで、最終モデルが2003年まで。
大きくは4回のマイナーチェンジが行われており、
最終的には大幅な軽量と、カウル形状、タイヤサイズの変更がなされています。
最終モデルとなるエンジンは水冷式4スト並列4気筒DOHC4バルブで、
最高出力が143ps、排気量は899cc、6速MTで機械式キャブとの組み合わせです。
タイヤサイズはフロント120/70ZR17、リア180/55ZR17。
ガソリンタンク容量が19リットルで平均燃費が約18km。
1回での給油で走れる航続距離は約340kmという計算になります。
ワールドスーパースポーツ選手権に投入することを目的として開発が進められていたモデルですが、
一般的にはツアラーとして見らてる扱いでした。
後継モデルとなる「ニンジャZX-10R」は完全なスーパースポーツですが、
確かによく見ればそこまでレーサーぽくないデザインです。
今見ると、まぁ、スーパースポーツというジャンルのご先祖さまって感じですね。
しかし、細かなあたりをよ〜く見ると、いろいろ試行錯誤された経緯もあり、
「ZXR750」からのボアアップとして使われたコンパクトなエンジンもかなり出力が上がっており、
ブレーキ周りも強力なものに進化しています。
特に最終となる「F型」は全てのパーツを見直して130か所以上の変更がなされており、
かなりの軽量に成功しています。
これが次の「ニンジャZX-10R」につながっていくんですよね。
現在ではほとんど見かけることがなくなっていますが、
中古市場を見ると程度の良いモノで60万円あたりが相場となっています。
外品パーツもそこそこあり、最新のカウル変更などで、今風にカスタムされてるものもあります。
まだまだ、いけるって感じですね。
インジェクションではないので、100ps以上あるパワーは正直扱いにくく、
決して乗りやすいバイクではありませんが、
逆にそこが良いって思ってる人にはオススメかもしれません。
常に繊細なスロットワークが求められますが、テクニックに自信のある方専用ですね。(笑)