宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

高校生向けみやぎ農業未来塾を開催しました!

2015年12月15日 14時14分41秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 12月2日,本吉響高校農業クラブ3年生20名を対象として,本吉地区みやぎ農業未来塾を開催しました。目的は地域農業の現場を高校生に見てもらうことで農業への関心を高め,最終的に新規就農者増につなげることです。
 まず,本吉響高校卒業生であるいちご生産者のほ場を視察し,いちご栽培の概要や新技術などを説明しました。次に,意見交換会を開催し,普及センターから地域農業の現状や4Hクラブについて説明しました。
 生徒からも「地域の主要品目は何か」,「震災後は農業産出額が減少しているが,これから増加する見込みはあるか」など,様々な質問が出され,活発な意見交換ができました。
 普及センターは,今後も定期的な視察研修などを通じ,地域の高校生へ情報提供する機会を設けていく予定です。


 <連絡先>
 宮城県本吉農業改良普及センター 地域農業班
 〒988-0341 気仙沼市本吉町津谷桜子20-2
 0226-29-6044

   

 


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組織のルールづくりへの取組 ~(農)玉浦南部生産組合~

2015年12月14日 17時03分55秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 農事組合法人「玉浦南部生産組合」(代表 高橋英男氏)では、「法人の理念づくり」と「職場のルールづくり」が行われ、それに基づく具体的な取組が始まっています。

 震災を契機に岩沼市蒲崎地区に設立された玉浦南部生産組合では、設立2年が経過し、今後の活動を反映した中長期的な計画策定や組織体制の見直しが必要であるという話が5月の役員会でありました。そこでみやぎ産業振興機構の「アグリビジネスステージアップ支援事業」を活用し、6回に渡り中小企業診断士の本田茂氏を講師に招き、組合の話し合いをサポートしてきました。すべての構成員から意見を出してもらうため、ブレーンストーミングとKJ法等を用いてことで、はじめは戸惑っていた構成員も回を重ねるごとに意見を話すようになり、より深い話し合いとなりました。

 この話し合いの結果、「居心地のよい皆が笑顔で働ける場所」という法人の理念が決定されました。本田先生からはその理念を実現するためには、ミーティングの機会を増やすとともに,具体的な組織のルールづくりに取り組むことが必要であるとアドバイスを得ました。

その結果、毎朝の朝礼を実施するとともに,部門長を中心としたスケジュールの作成と検討が行われるようになり,構成員相互によるコミュニケーションを密に取るための体制整備が進んでいます。

今後は,現在のルールが定着し,更に円滑な組織運営が達成できよう,普及センターでは、支援を続けていきます。

〈連絡先〉

宮城県亘理農業改良普及センター 地域農業班

TEL:0223-34-1141  FAX:0223-34-1143


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「くりはらのりんご祭り」を開催

2015年12月14日 15時33分44秒 | 環境と調和した農業生産に取り組む経営体

 11月27日(金)に栗原合同庁舎で,栗原市果樹連絡協議会による「くりはらのりんご祭り」が開催されました。
 栗原産りんごのPRを目的にりんごの即売会を行うもので,毎年,主力品種の「ふじ」が収穫される11月下旬に行っています。当日は天候に恵まれ,多くの方々に「ふじ」と「王林」を買い求めていただきました。栗原は秋口からの昼夜の気温差が大きいためりんごの着色が良く,糖度の高いものができます。さらに,樹上で完熟させるためとてもおいしいりんごとなります。用意した400袋(1袋1.5kg)は完売となり,「ふじ」を購入した方からは,どれもいっぱい蜜が入っており甘くておいしいとの評判でした。りんご祭りではさらに購入したい方のために,生産者の連絡先や市内生産地を記した生産者マップと,くりはらりんごの特徴を紹介するパンフレットを配布し,りんごをPRしました。
 また,りんご祭りに合わせ栗原4Hクラブがササニシキの新米試食会を行い,消費者の声を集めるためアンケート調査を行いました。
 普及センターでは今後も栗原市果樹連絡協議会の活動を支援していきます。

宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班 
TEL:0228-22-9437
FAX:0228-22-6144


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(農)いかずちが県内初の水稲種子生産組合の法人化事例を発表

2015年12月14日 13時22分38秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

  平成27年12月9日,安全で安心できる農産物を生産する上で基本となる優良種子安定生産を目的として開催された主要農作物種子生産技術向上研修会において,加美町の「農事組合法人いかずち」の畠山代表理事より,水稲採種組合が法人化した県内初の事例発表がありました。
  法人化に至った経過として,①近年,ばか苗病の発生が問題視され,その対応に多くの労力がかかるようになってきたこと,②個人所有の農業機械更新時の負担が増してきたことなどから法人化の機運が高まりました。また,関係機関からの支援を受けながら,約3年間にわたる検討会や勉強会を開催し,法人化することができたと説明がありました。今年度,農地中間管理事業を活用して地区内農地の8割以上を法人に集積し,それに伴い活用できる地域集積協力金による新たな設備投資を行い,水稲種子の生産体制強化を図ることにしています。
本事例は,県内の種子生産組合における今後の運営力強化に向けて大いに参考になったものと考えます。
 普及センターでは,引き続き優良種子の安定生産及び経営体の経営力強化に向けた支援を行ってまいります。


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石巻4Hクラブ県内視察研修会を開催しました

2015年12月14日 11時09分40秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 石巻地区4Hクラブ連絡協議会(会長:庄司正博,会員数:18名)は,日頃の直売活動の発展に資するため,平成27年12月8日に県内視察研修会として,岩沼市の「フーズガーデン玉浦食彩館」,名取市にある「宮城県農業・園芸総合研究所」を視察しました。
 フーズガーデン玉浦は産直とスーパーマーケットとの融合した新しいスタイルのお店として,東日本大震災に伴う集団移転先である玉浦西地区に今年夏オープンしました。地元の農産物や海産物を扱う産直コーナーが充実しており,近郊の農家が生産した新鮮な野菜や果物など豊富な品揃えでした。また,飲食コーナーも併設しており,地元の食材を使った海鮮丼やジェラートも取り揃えていました。
 農業・園芸総合研究所では,園芸栽培部の果樹ほ場やバイオテクノロジー開発部の野菜ほ場等を視察しました。果樹ほ場では,花材としてのクラブアップル,果樹ジョイント栽培法や宮城県での果樹栽培のメリット等について説明を受け,シャインマスカットやリンゴの試食もさせていただきました。昨年も当研修所を視察しており,その時のシャインマスカットのおいしさに刺激を受け,視察後に苗木を植栽したクラブ員もいます。今後の本格的な生産を見据え,短梢せん定方法等について詳細な指導を受けました。
 普及センターでは関係機関と連携して,若手農業者や新規就農者への支援等を継続し,地域農業の復興に取り組んでいきます。


 <連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  地域農業班
  TEL:0225-95-1435  FAX:0225-95-2999


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集落営農の合意形成を目指して

2015年12月11日 12時30分03秒 | 環境と調和した農業生産に取り組む経営体

 集落営農の法人化など次のステップへの進展を支援する「くりはらMMN塾」集落営農組織支援コース合意形成講座を年4回のシリーズで開催しました。
 栗原合庁会議室を会場に,7月14日の第1回は「集落の将来像の策定に向けて」,7月14日の第2回は「アンケート調査手法」,11月24日の第3回は「ワークショップ手法」,12月7日の第4回は「ワークショップ実習」をテーマに開催し,各集落営農組織の役員や関係機関担当者など延べ56人が参加しました。
 第4回講座では,KJ法によるワークショップを実習しました。普及センター職員がファシリテーターとなり,「集落でもっと儲かる農業を目指すには?」というテーマで,参加者から様々な問題点や課題を出してもらうとともに,これらに対する解決アイデアも自由な発想で出してもらいました。アイデアの中には「農業以外の副業をしてみる(農家レストランなど)」「今後増加する高齢の消費者向けにご飯の宅配サービスをしてはどうか」などもあり,多様な発想を生み共通理解を作っていくワークショップのイメージを掴んでいたようでした。
 普段は会議方式で話し合いをしている集落営農組織の役員らが,様々な視点で出された課題・アイデアに共感したり,前向きな意見を出し合いながら,和やかな雰囲気のもと協力して作業を進めました。普及センターでは,各集落で将来像の策定に向けた話し合いが進んでいくように今後も支援していきます。



<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班 
TEL:0228-22-9404
FAX:0228-22-5795・6144


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私にもできた!花ずし講座開催

2015年12月11日 10時05分36秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

  平成27年11月26日,石巻市蛇田公民館を会場に平成27年度起業活動キャリアアップ花ずし講座を開催しました。当日は,宮城県食育コーディネーターの曽根ありえ氏を講師に,農産加工などの起業活動実践者や若手女性農業者など16名が花ずし作りを実習しました。
 実習では,2人1組で楽しくスムーズに作業が進みました。1種類ずつ講師の実演を見てポイントやコツを聞いてから作業に取りかかり,時間内に4種類の花ずしを完成させました。
  完成した花ずしを切った時には,あちこちから歓声が聞こえ,きれいな花になった切り口を写真に撮るなど参加者のうれしそうな様子がうかがえました。
 実際に起業活動を行っている方からは,「今回コツを教えていただいたので,さらに練習して,弁当の1品に加えたい」,若手女性農業者からは,「楽しかった。家にある材料で作れるので,家でもチャレンジしてみる」等の声が聞かれました。
 普及センターでは,今後も女性の起業活動を支援していきます。

 

 よーく見て

 完成!

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第2班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999

 


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女性の視点を活かした活動の展開を目指して

2015年12月11日 09時55分41秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

  平成27年11月19日,ベジ☆Hope(石巻地域若手女性農業者組織)会員や管内若手女性農業者を対象に,女性農業者スキルアップ講座を開催しました。今回は,地産地消や自家農産物の魅力発信と,女性の起業活動について学ぶ仙台方面への移動研修となりました。
 午前は,シニア野菜ソムリエの斉藤緑里氏が主宰する「野菜とおしゃべり」ベジフルレッスンを受講しました。斉藤氏のわかりやすい語りと,農家とはまた違う視点での野菜の紹介に,参加者はすっかり聞き入っていました。ごぼうの効能等を聞いた後に試食したスープは,ごぼう効果が体に染み入るようで,体にも心にも優しく,美味しくいただきました。
 午後は,若林区のおにぎり茶屋ちかちゃんへ会場を移し,代表の佐々木千賀子氏よりお話を伺いました。みそ加工グループを立ち上げ,法人の加工部となったこと,震災の時にその味噌が希望となったこと,そして店を始めたことをとてもわかりやすく,家族や周囲の方々への感謝の言葉を盛り込みお話しいただきました。お話の後は,参加者が次々と質問をし,講師と参加者が会話をするような形となり,あっという間に時間が過ぎました。
 参加者からは,「今日は研修から元気をもらえた,明日からもっとがんばれる」との声が聞かれました。
 普及センターでは,これからも女性農業者や若手農業者の資質向上に関する支援を行っていきます。

 熱心に耳を傾ける参加者

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第2班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999


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農林水産大臣賞受賞で花き生産者の意欲向上

2015年12月10日 10時17分52秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 10月16日に開催された宮城県花き品評会で柴田町の須藤博氏がトルコギキョウで農林水産大臣賞を受賞したことを祝うため,平成27年12月8日(火)に大河原町「ララさくら」において「平成27年度宮城県花き品評会受賞祝賀会」が開催されました。

 祝賀会へは,柴田町長,(株)仙花社長,みやぎ仙南農協組合長,JAみやぎ仙南花卉部会長,普及センター所長ほか管内の花き生産者等約40名が集まり,受賞を祝いました。

 今回の受賞により,低迷していた花き生産への意欲が高まり,参加した生産者からは自分も良品生産に向けて頑張りたい,来年も農林水産大臣賞を狙って頑張るといった前向きな言葉が数多く聞かれました。

 普及センターでは,今後も仙南花きの品質向上のための支援を継続していきます。

  
   祝賀会      受賞したトルコギキョウ

〈連絡先〉宮城県大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 
       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138


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小牛田乾田直播栽培研究会で平成27年度実績検討会を開催

2015年12月10日 09時06分23秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 12月8日,松島町のホテル「大観荘」において,小牛田乾田直播栽培研究会の実績検討会が開催されました。本研究会は平成18年に設立され、現在会員は12名で、毎年現地検討会や実績検討会、視察研修等、積極的に活動を行っています。当日は会員9名の他,JAみどりの,片倉コープケミカル,美里農業改良普及センターの担当者12名が出席しました。

 今年の収量は10a当たり概ね8俵から8俵半と昨年に比べて1俵程度減収しました。ただし,屑米が1俵程度あることから8月中旬以降の日照不足により登熟が不良になったことが減収の主な要因であると総括しました。一方,出穂期が8月3日と他の会員に比べて1週間以上早かった会員は10a当たり9俵半の収量を上げており,出穂期を早める方法について意見を交換しました。十分浸種し,催芽したこと,播種深度が浅いことが要因と見られることから次年度詳しく調査していくことにしました。

 普及センターからは今年実施したイネツトムシの粘着板トラップによる発生予察,防除試験の結果を報告しました。特に薬剤試験に用いたディアナSCは老齢幼虫主体の状況での薬剤散布にもかかわらず,高い防除効果が得られたことから,必ずしも発生予察に頼らず,イネツトムシの多発を確認してからでも防除が間に合うとことを確認しました。

 また,本研究会が開発に関わった水稲乾田直播専用肥料「乾田直播一発20」(N20%-P10%―K10%)の本格的な使用が可能になったことがメーカー担当者より報告されました。本肥料は窒素全量を被覆肥料とした資材で,今年の試験成績では10a当たり40kgの基肥一発施用で収量520kg,くず米87kgとなりました。登熟期間の天候に恵まれれば昨年並み(9俵半)の収量が期待できる生育であったこと,慣行の施肥体系に比べて収量が上回ったことから,今後普及が期待されます。

 次年度の研究会活動は生育促進方法と多収品種の収量向上をねらった施肥体系の重点に検討していくことになりました。普及センターでは、今後も同研究会の活動を支援することで,管内の乾田直播栽培面積の拡大を図っていきます。


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