令和2年6月8日,JA古川のなす部会生産者のビニールハウスにおいて遮熱剤の塗布作業を行いました。
近年,温暖化の影響もあり夏期の高温対策は施設なす栽培でも重要な課題となっています。なすは夏期の高温にあたると,結実せずに花が落ちてしてしまったり,強い日射や高温により実が焼けて出荷量が減少してしまいます。
そこで暑さを軽減する技術として,なすを栽培しているビニールハウスに遮熱剤を塗布しました。この遮熱剤は植物体の光合成に利用される光は遮断せずに透過し,熱線だけを遮断するという特徴を持っており,高温を軽減することが可能で,高温が続く夏期でもなすの出荷量の増加が期待されます。
普及センターでは,定期的に施設内気温の測定を行うことで遮熱剤の効果を見える化するとともに,生育調査も行い,遮熱剤の有無による生育への影響についても調査していきます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910