令和4年1月27日に,JAみやぎ登米りんご生産部会による「せん定講習会」が登米市中田町八幡山のりんご園地にて開催され,19人の部会員が参加しました。
まず初めに,普及センターから,令和4年産の防除暦と農薬のローテーションの考え方について説明しました。
続いて,県農業・園芸総合研究所の研究員が講師を務め,わい性台木の「ふじ」のせん定について,成木と若木の2本で実演し,せん定の考え方について説明がありました。
さらに,一部の若手生産者が取り組んでいる樹体ジョイント栽培のせん定についても,接ぎ木5年目の樹体で実演を交えて説明がありました。
せん定は,有望な枝や花芽を残しつつ,不要な枝を落として樹勢と樹形を整えるために行いますが,講師からは,原則を踏まえつつ,1本1本の数年後の樹形や園地の姿を想像しながらせん定した方が良いと解説がありました。奥の深さに,参加者は熱心に耳を傾けていました。
昨年は,4月の低温による凍霜害が登米地域でも広範囲に発生して収量や品質が低下したこともあり,生産者の今年に懸ける意気込みが感じられる講習会となりました。
普及センターでは,今後もりんごの技術情報の提供などを通じて,産地を支援してまいります。
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522