
石巻管内では以前からいちじく栽培が行われており,8haほどの栽培面積があります。ほとんどが甘露煮などの加工用としてJAの直売所などで販売されていますが,宮戸地区で大規模栽培が始まっていることなどから新たな販路の拡大が必要となってきています。
そこで平成28年10月18日にJAいしのまき情報センターにおいて,JAと共催でいちじくの加工と販売,基本的な栽培技術に関する研修会を開催しました。
はじめに株式会社石巻青果の職員から,いちじくは近隣に大産地がないため市場性が高いことや石巻市場では甘露煮用の品種が良く出ること,比較的高値で取引されているため,今後生産を拡大し市場に出荷してもらいたいとのお話がありました。
続いていちじく栽培の基礎的な技術について普及センター職員から説明を行った後,加工の実例紹介として甘露煮やいちじくを使ったケーキ等の試食を行いました。
研修会には直売所に出荷している生産者を中心に20名の参加がありましたが,試食を行いながら今後の生産拡大や販売方法などについて活発な意見交換が行われました。
普及センターでは今後もJAと連携していちじくの生産拡大や販売拡大について支援を行い,新たな産地の確立に向けた活動を行っていきます。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班,先進技術第1班,先進技術第2班
TEL:0225-95-1435 ,7612 FAX:0225-95-2999