宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

「登米地域 郷土食の伝承活動」 ~うるち米を使った「だんご」の共同加工~

2015年08月31日 08時38分33秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援
 「中田町農産加工クラブ連絡協議会」(会長:鈴木ミヤ子 会員数:150人)では地域内農産物の有効利用と自給率の向上を図るため,昭和60年からグループ活動を展開しています。

 8月4日から1週間,活動の一つである盆用のだんごの共同加工が行われました。約50人余りの会員が家庭でお供えするだんごを加工し,持ち帰りました。
 うるち米をふかし,餅つき器で餅にし,冷水に取り,再度,餅つき器でつき,棒状にします。餅つきで二度づきするので,コシがあり弾力性のあるだんごになります。食べるときは棒状のだんごを輪切りにし,あんこやずんだなどを絡めていただきます。お盆にはお墓やお盆棚にお供えします。帰郷した親戚や家族に大好評とのことです。

永い年月をかけて築きあげてきた登米の食文化やこれら伝統の技は,大変貴重な財産です。加工クラブの皆さんは,次世代に引き継いでいきたいという強い「思い」を込めて活動しています。
次回の共同加工実習は,12月の「麦芽あめ」です。地域の中に伝統の技を伝承していくために会員が共同加工し,おいしい郷土食を伝えていく予定となっています。



  写真:冷凍保存用に棒状にしただんご



<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 北浦梨の直売所が開店しました! | トップ | 大崎4Hクラブが先生役をし... »
最新の画像もっと見る

農村地域の振興に向けた取組支援」カテゴリの最新記事