美里農業改良普及センターでは,農業高校の生徒が在学中に地域農業への理解を深めることで進路選択の一助となるよう,南郷高校担当教諭とよく相談,企画調整し,2年生を対象とした「みやぎ農業未来塾」として,管内の特徴的な経営を行う2つの経営体を視察しました。
1カ所目は,大崎市鹿島台地区でトマトときく,ほうれんそう,水稲の複合経営を行う有限会社マルセンファームを視察しました。
千葉卓也代表取締役から,収益性を上げるため,かん水を制限し糖度の高いトマトを生産することで差別化を図っていると説明がありました。生徒からは,高校でトマト栽培に取り組んでいることもあり,病害虫防除について質問が出されました。
2カ所目は大崎市田尻地区で新規就農し,地域で初めて宮城型簡易養液栽培を導入し,水稲育苗後のパイプハウスでトマトの養液土耕栽培に取り組んでいる佐藤陽輝氏を訪問しました。
佐藤陽輝氏からは,新規就農までの経過や現在の経営について説明があり,新規就農して2年が経過して病害虫防除などで苦労することもあるが,全て自分の責任で行うのでやりがいがある,といった話がされました。生徒から,使用している培土について質問があり,培土を実際に手に取って感触を確かめたりしました。
普及センターでは今後も管内の農業高校と連携を図り,農業の担い手確保に向けた取組
を行ってまいります。
<連絡先>
美里農業改良普及センター 地域農業班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225