美里地域は県内で最も小麦作付けが多く,現在 700haを超えています。
平成23年産の収量はシラネコムギが301kg/10a,ゆきちからが233kg/10a,1等麦と2等麦の割合は99%以上と,収量・品質とも県内トップクラスです。
今年も麦の穂が色づいてきましたが,収穫適期をより的確につかむため,普及センターではJAみどりのと協力して収穫前の穂水分測定を実施しています。これは北海道中央農業試験場が開発した技術で,小麦の穂水分は成熟期までは1.5%/日,成熟期以降は3~5%/日ずつ低下するという規則性を利用して,採取した穂の水分と,乾燥機に入れた後の水分の差から収穫適期を診断するもので,収穫の半月位前から予想が可能です。
今年は6月19日~22日にかけて76点の測定を実施しました。最も早いものは6月27日頃から,多くは7月1日頃から収穫適期という診断になり,積算気温から見た収穫適期とほぼ同じとなりました。
管内では,6月25日から刈取り前の現地検討会が開催されており,この測定結果も活用しながら適期収穫を呼びかけ,高品質麦が収穫できるよう生産者を支援しています。
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225