酪農及び肉用牛戸数の大幅な減少,飼料価格高騰が進んでいる中で畜産経営の体質強化が求められています。このため,加美地域では食品製造副産物など未利用資源を活用したTMR飼料(Total Mixed Ration :牛用混合飼料)を調製・供給することで,飼料費の低減や飼料自給率の向上を目指してきました。
普及センターでは,学識経験者,加美よつば農業協同組合,加美町,色麻町,JA全農北日本くみあい飼料株式会社,生産者代表及び県関係機関をメンバーとする研究会を設置して,TMRセンターの設置とその利用体制構築に向けて2カ年間検討を重ねてきました。
平成30年3月23日に大崎合同庁舎で第4回TMRメニュー作成研究会を開催しました。今回は,TMRの原料となる食品製造粕等の利用に関する食品製造業者へのアンケート調査結果やTMRセンターの設置事例が報告,検討されました。その結果,加美地域におけるTMRセンター設置は延期になったものの,高品質の粗飼料生産指導や未利用資源の利用等について,今後とも最新情報を収集しながら関係機関とともに支援していくこととしました。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910