
令和3年12月6日に,岩沼市で「水稲初冬直播栽培意見交換会」が開催されました。
初冬直播栽培は,平年20年に岩手大学が考案した技術で,通常3月から4月にかけて行われる乾田直播栽培の播種を,年内に行うことで作期を拡大することができます。既に現地実証の段階に入っており,亘理農業改良普及センター管内の法人も,来年度から実証ほ場を担当することになりました。
本会は,初冬直播栽培の現状や課題等について,実証ほ場を担当する農業者や関係機関で共有するために開催されました。岩手大学の下野教授からは出芽率を確保するための種子コーティング等の技術の要点,古川農業試験場からは場内試験で得られている基礎データ,農業者からは直播栽培の取組状況,普及センターからは直播栽培の支援状況について説明しました。意見交換の中では,降雪の影響や施肥方法について等活発な議論がなされ,有意義な会となりました。
普及センターでは,今後も直播栽培の拡大に向けて支援してまいります。
<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143