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宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

いちごの高濃度炭酸ガスくん蒸処理の現地研修会の開催

2017年09月15日 19時16分36秒 | 環境と調和した農業生産に取り組む経営体

平成29年9月14日,石巻管内のいちご生産者を対象にナミハダニ防除技術の一つである高濃度炭酸ガスくん蒸処理の現地研修会を開催しました。高濃度炭酸ガスくん蒸処理とは,苗を定植前に「二酸化炭素くん蒸剤」で処理することで,ナミハダニ成幼虫の防除と同時に卵の孵化が抑制され,本ぽへの持込みを防ぐための技術です。研修会は,今回処理装置を導入した東松島市のいちご生産者ほ場で行いました。 研修会には,生産者や農協職員,県関係で20名程度の参加者があり,ナミハダニ防除への関心の高さがうかがえました。(株)アグリクリニック研究所の担当者から処理装置の仕組みや殺虫メカニズム,処理時の注意点などについてくわしく説明を受けました。また,実際に処理を行いながら説明を聞くことができたため,装置の規格や作業手順についてじっくり学ぶことができました。
 また,普及センターで平成28年度に他の生産者で処理を行った際の害虫調査や薬剤散布回数の比較の結果を配布し,防除効果の高さや殺虫剤散布回数の削減につなげられたことを説明しました。
 現場では,説明を聞きながら熱心にメモをとる姿が多くみられ,処理装置に関する質問や自身のほ場でナミハダニの発生が毎年多く,対策に苦慮するなどの意見が出ました。ナミハダニの防除に関しては様々な技術があり,今回の技術はそのうちの選択肢の一つです。生産者のほ場の規模や毎年の発生状況,薬剤散布回数の頻度に応じて自身のほ場にあった対策を選んでいく必要があります。

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