
宮城県ではICT技術を活用したスマート農業の普及推進を図るため,スマート農業に精通した専門家を派遣する「アグリテックアドバイザー派遣事業」を実施しています。12月21日に東松島市の農業法人である農事組合法人奥松島グリーンファームと株式会社高橋農産を対象にして,本事業による研修会を石巻合同庁舎で開催しました。株式会社アグリ東北の鈴木健也常務をアドバイザーとして迎え,ほ場管理システム(KSAS)の導入や活用方法について指導・助言をいただきました。講演の中では,KSASのセットアップ(ほ場,社員,農業機械等の登録)や社内での情報共有(作業指示の送信と受信方法,作業の進捗状況の確認),収量・食味コンバインと可変施肥田植機の連携による取得データの活用方法について説明を受けました。講演後の意見交換では,同様のほ場管理システムZ-GISとの機能の違い等についての質問や議論がありました。その他、ドローンの活用方法について,オペレーターの数や具体的な操作方法について,オペレーター一人で効率的に稼働させるため,バッテリー6個,充電器3台を使い回して使用していることや,一日の作業地域は広くないので位置の補正は1回としていること,自動運転は使わずオペレーターによる手動操作としていること等の工夫が紹介され,活発な意見交換が行われました。両法人では,本研修を参考にして,今後,スマート農業技術の活用を検討していく予定です。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第1班
TEL:0225-95-7612 FAX:0225-95-2999