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宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

「吟のいろは」作柄検討会を開催しました

2023年01月30日 18時27分13秒 | ⑤収益性の高い水田農業・畜産経営の展開支援
 大崎市松山地域の松山町酒米研究会(以下「研究会」)は,県内最大の酒米の産地で宮城オリジナルの酒米品種「吟のいろは」の栽培に取り組んでおり,普及センターではJAや関係機関と共に高品質な「吟のいろは」生産支援に取り組んでいます。

1月20日には,普及センター主催で今年度の「吟のいろは」の作柄を振り返る作柄検討会を開催し,会員10名が出席しました。
普及センターからは生産者と共に取り組んだ生育の経過について説明を行いました。今年度は7月の大雨に見舞われたことから,収量はやや目標に達しませんでしたが,千粒重が目標を上回り,品質面でもタンパク質が低い水準になるなど一定の成果が得られました。一方で生育後半での倒伏や,胴割粒の発生など,次作に向けた課題も明らかとなりました。
研究会からは次作の試験設計のほか,今後の要望として蔵元とのコミュニケーションの場を作りたいとの意見が出されました。

午後からは会場を移し,県みやぎ米推進課と連携した「吟のいろは栽培研修会」を開催しました。普及センターからは今年度の生育の経過を中心に説明したほか,玄米品質や酒米としての品質等の分析結果について説明がありました。会場からは品質に関する質問などが出され,次作に向けた期待の高さが窺われました。

次年度は県内で「吟のいろは」の作付けがさらに拡大する見込みです。
 普及センターでは,今後も研究会の活動を支援していきます。


  <連絡先>
  美里農業改良普及センター  先進技術班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225

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石巻農業士会が研修会を開催し,オランダ型次世代施設園芸を学ぶ

2023年01月30日 15時33分10秒 | ①先進的経営体等の育成・経営安定化・高度化
 令和5年1月20日に石巻農業士会は農業経営と地域農業振興の一助とするため,石巻市北上町でパプリカとトマトを大規模生産販売する株式会社デ・リーフデ北上を視察しました。
 株式会社デ・リーフデ北上は,平成26年に「愛ある強い農業を通じて,人々の心を豊かにし,健康で笑顔あふれる社会を築こう」を経営理念に掲げ,東日本大震災からの復興,雇用の創出,地域活性化の願いを込め,オランダ型の次世代施設園芸への挑戦を決意し,平成28年からパプリカ1.3haとトマト1.1haの栽培を開始しました。
 オランダ型の園芸施設は,透光性の高いフェンロー型ガラス温室,雨水と排液リサイクルの養液栽培システム,木質ボイラーのハイブリッド暖房システム,作物の生育に最適な環境を整える高度環境制御システム,人工光型の育苗施設,労働生産性を上げる労務管理システム,多様な出荷形態に対応した集出荷施設を備え,パプリカは年間約260t,トマトは約500tを契約販売等で全国へ出荷しているとのことでした。
 鈴木社長は「コロナ禍,円安,物価高で経営環境は厳しいが,自社販売で価格決定権を持ち,人材育成を図って,農場拡大や食料自給率向上に貢献したい」と将来の展望を話されました。
 オランダ型施設園芸への挑戦,会社創立の苦労,関係者の協力,販路の拡大,若手社員の人材育成など貴重な体験やお話を聞くことができ,大変有意義な研修となりました。
<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター地域農業班 TEL0225-95-7612 FAX0225-95-2999


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